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文化財の解説板を新たに設置しました!!

 市内南東部、国道4号バイパスと中川に挟まれた水角地区には、春日部市の有形民俗文化財に指定された「水角神社の富士塚」があります。この3月に指定文化財を詳しくお知らせする解説板を設置いたしました。

 この文化財は江戸時代後半に盛行した富士信仰の証で市内では計29基の富士塚が確認されています。その中でも「水角神社の富士塚」は春日部市内でも高く築かれる部類にあり、その姿も良好に保たれていること、さらに埼玉県内はもとより、東京都下や千葉県などの広域から寄進された多数の石碑から広域の信仰の範囲を知ることができます。現在でも7月1日に近い日曜日には富士山の山開きとあわせて「初山」の行事が行われております。

 ただいま3月末現在、解説板の周囲、そして富士塚の周りでは満開の桜が出迎えてくれますので、中川の散策と共に足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

南平野公園の桜と古隅田川 #桜咲くかすかべ

#桜咲くかすかべ

郷土資料館では、桜咲くかすかべに協力しています。

さいたま市岩槻区の南平野公園(さいたま市岩槻区南平野・Googlemap南平野公園)の桜が見ごろを迎えています。写真は令和4年3月28日(月)撮影のものです。岩槻区と春日部市の市境に近い南平野公園をご存知の春日部の方も多いのではないでしょうか。

南平野公園の桜1

南平野公園は、南平野土地区画整理事業によって、平成17年3月10日に開設され(さいたま市北部都市・公園管理事務所ご教示)、洪水時には調整池として機能します。

南平野公園は、春日部市にゆかりの深い古隅田川の旧流路に近接して立地しています。

現在の古隅田川は、岩槻東部図書館の北側を起点とし、春日部市方面へ流れ、春日部市梅田から古利根川に注いでいます。しかしながら、江戸時代以前の古隅田川は、春日部の古利根川から梅田あたりで西に流路を変え、蛇行しながら岩槻方面へ向かい、元荒川に注いでいたと推定され、これが現在の利根川の水が流れていた大河川であったと考えられています。

南平野公園の桜2

現在の古隅田川に道口蛭田で合流する、豊春小学校の東~南側を流れる旧古隅田川の流路は、江戸時代以前に利根川本流が流れた流路であると推定できます。南平野公園は、この流路に沿うように設置されています。

 ぜひお出かけいただき、利根川、古隅田川の歴史とともに桜をお楽しみください。

 

参考サイト

古隅田川ー埼玉県総合治水事務所サイト

 

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新方川の桜 #桜咲くかすかべ

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郷土資料館では、桜咲くかすかべに協力しています。

武里団地の南側新方川の桜が見ごろを迎えています。写真は令和4年3月28日(月)撮影のものです。桜は越谷市と春日部市にまたがって咲いていますが、団地の各部屋からも楽しめる桜です。

新方川の桜

春日部と越谷市境を流れる新方川は、古くは千間堀(せんげんぼり)と言われ、春日部市の西部の排水をになっていました。明治42年(1909)から大正5年(1916)にかけて実施された新方領耕地整理事業事業で整備され、「新方領堀」と呼ばれました。その後さらに、昭和2年〜8年(1927〜1933)に県営事業で整備され、合流先が元荒川から中川に変更となり、「新方川」となりました。

新方領耕地整理記念碑

国道4号沿いには、「新方領耕地整理記念碑」が建てられています。

新方領耕地整理については、国会図書館デジタルコレクションで竣工記念で出された冊子が公開されています。

国会図書館デジタルコレクション 埼玉県新方領耕地整理組合竣功記念

 

新方川沿いの桜は、せんげん台駅から歩いてすぐで、電車でのアクセスも便利です。ぜひお出かけいただき、新方川の歴史とともに桜をお楽しみください。

 

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小渕の観音院では、境内の桜が見ごろを迎えています。写真は令和4年3月28日(月)撮影のものです。

漢音院の桜

観音院は、小淵山正賢寺(しょうけんじ)観音院といい、鎌倉時代、正嘉(しょうか)2年(1258)建立と伝えられる古刹です。本山派修験宗という、春日部市内では唯一の修験のお寺です。

日光道中沿いに立地し、奥の細道の旅に出た松尾芭蕉が宿泊した寺ともいわれます。寺の入口には元禄2年(1689)に建立されたと伝わる仁王門(市指定文化財)があります。また江戸時代の僧、円空が彫った円空仏7体(県指定文化財)が伝わっています。なお円空仏は、ふだんは埼玉県立歴史と民俗の博物館に保管されています。

静かな境内で満開の桜をぜひお楽しみください。

 

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「考古学講座ー米島貝塚を探る」を開催しました

3月27日、「考古学講座ー米島貝塚を探る」を開催し、25名の方にご参加いただきました。ありがとうございました。

米島貝塚遠景

調査時の米島貝塚遠景(手前が谷部分の水田で、奥が高台、調査している人が見える。昭和36年か37年(1961か1962))

 

今回の講座では、米島貝塚の昭和36年(1961)および昭和37年(1962)の発掘調査に、國學院大學名誉教授の小林達雄先生が調査に参加され、発掘調査報告書では住居の廃絶と土器・貝殻の廃棄パターンや黒浜式土器の細分が研究されたことなどをご紹介しました。

また、米島貝塚の周辺に縄文時代前期の貝塚が集中していること、現在の江戸川の場所に江戸川開削前に存在したであろう谷にもご注目頂き、米島貝塚が作られた縄文時代の周辺地形についてもお考えいただきました。

米島貝塚は、現在は住宅地となっていますが、谷から高台へ向かう道路が坂になっていて、地形の変化を感じることができます。ぜひ、機会がありましたら現地を歩かれてみることをおすすめします。

講座

 

さて、考古学講座は来年度は、9月から1月に月1回程度、連続講座を開催することを計画しております。開催のお知らせは、こちらのほごログや広報かすかべ(7月号か8月号)でお伝えします。

みなさまのご参加をお待ちしております。