◆学校林での活動や学校林・学校の自然

学校林での活動や学校林・学校の自然をご紹介します!

モズの高鳴き

9月19日、モズの高鳴きを聞きました。
声が聞こえる方を眺めると木の一番高いところで鳴いています。
写真のように避雷針の上でもよく見かけます。
モズは秋になるとなわばりをつくります。
その縄張り宣言の声が強い警戒音の「チチチチチッ」という高鳴きです。
秋の風物詩で童謡「ちいさい秋みつけた」の歌詞の中にも出てきます。
なわばり宣言なので、鳴くのはオスです。

モズは肉食なので、くちばしがかぎのように曲がっています。
しっぽを上下に動かします。
顔には目の高さに茶黒い太い線があります。
今が一番探しやすい時ですので見てください。

平成26年は9月8日、27年・28年は9月16日、29年は9月6日、平成30年は9月19日に
初鳴きに気付きました。
今年は暑かったから遅かったのか。
それとも気付かなかっただけなのか。

キツネササゲ

学校林のフェンス沿いにバナナのようなかわいい黄色いつぼみを見つけました。
つるをたどると黄色の花が咲いています。
 
調べてみると林の縁に生えるキツネササゲ(ノササゲ)という植物の花でした。
花は8~9月に咲くようです。
ササゲはインゲンマメより長いさやのマメの一種です。
葉を見ると、3つに分かれていてマメの仲間というのも納得しました。

コナラ材の活用

今回のコナラの伐採は6年生が材を使う予定があったため、まだ、葉があるうちに伐採してもらいました。
材にするためには生木ではなく乾燥させることが必要です。
11月下旬から使いたいと要望があったため、できるだけ乾燥できるように急遽伐採をお願いしました。
普段なら、落葉樹は葉が落ちた後に伐採します。
  
幹を1mに切った丸太を3本、30cmに切った丸太を12本確保しました。
これから体育館の軒下で雨にぬれないように乾燥させます。
1mの丸太はとてつもなく重いものでした。
4人の屈強な大人で持ち上げて、少しずつ動かして運び込みました。

コナラの枝も確保しました。
どのように活用するのか期待したいと思います。

実験ゾーンの拡大へ

9月11日、12日。実験ゾーンを拡大するために大きなコナラを1株伐採しました。

実験ゾーンは雑木林ゾーンの東端になります。
学校林の雑木林ゾーンの木は、人の手が入らなくなってから久しく、木が大きくなりすぎています。
若い木に更新して明るい林にしたいのですが、一度に更新するのは生態系への影響が懸念されて危険ですし、そのような高額な予算もありません。
そこで、雑木林の一部を実験ゾーンとして大きな木を伐採して取り除き、地面に太陽が当たるようにして、
実生のコナラやクヌギなどの雑木が育つようにしてきました。
そして、雑木がちゃんと育つことができるのか、下草刈りを頻繁にしながら見守ってきました。
昨年度末に学校林活用・再生プロジェクト委員会の観察で、実験ゾーンの若木が順調に育っていることが確認できたことから、
今後は、実験ゾーンを少しずつ西へ拡大していくことにしました。
雑木林ゾーンすべてを更新するまでに何十年かかるのかは分かりませんが、今回はその拡張第一弾です。
これまでは、実験ゾーン周辺に残っていた陽を遮る高い木を伐採することに予算をかけてきました。
あと3本伐採したい木は残っているのですが、
今年度、始めて実験ゾーン拡大のための伐採にも予算を充てることができたため、実験ゾーンを拡大することができました。
 

プロの技術は素晴らしい!伐採に2日間かかりました。
学校東側遊歩道沿いのシラカシも密集しすぎているので間引きました。
幹だけでもトラック1杯分になりました。

カキの実が色付いてきました

9月11日。秋雨前線が南に下がり気温がぐっと下がりました。
カキが色付いてきました。
このカキは渋柿だったと思います。
まだ、ヒヨドリが見張っていないので、食べごろにはなっていないようです。
秋らしい陽気にほっとします。寒暖差が激しいのでかぜをひかないようにしてください。
 

ヒガンバナが出てきました

9月10日。田んぼの脇にヒガンバナの花茎が伸びていました。つぼみが付いています。
まだまだ暑い日が続いていますが、お彼岸が近づいているようです。
「暑さ寒さも彼岸まで。」と言います。早く涼しくなってほしいものです。

6年 自主野鳥観察会

8月28日、ラジオ体操で集まった6年生がラジオ体操後に残って学校や学校林の野鳥観察をしました。
総合的な学習で学校林の野鳥を調べているグループの子とその友達です。
せっかく朝早く学校に来たのだからと、7時過ぎから観察を始めました。
 
姿が見えた鳥は少なかったのですが、いつも見ることができる鳥の声を聞くことができました。
【確認できた野鳥】8/28朝
スズメ、シジュウカラ、ヒヨドリ、キジバト、アオゲラ、ハシブトガラス

今夏5度目の猛暑日

8月25日、26日、27日と猛烈な残暑が続きました。
学校の百葉箱にある自記温度計の記録では、25日は34.9度、26日には13時前後に35.8度、
27日も34.8度まで気温が上がりました。26日は今夏5度目の猛暑日を記録しました。
今年の夏は暑い。

夏の富士山

8月27日、屋上から富士山が見えました。

富士山は冬によく見えるので、夏は見えないと思いがちですが、見える日もあるのです。
確かに冬の方が見える日が多いのですが、夏でも1月に1回も見えないという月はありません。
いつも見ているわけではないので、見た日だけのデータですが、
ここ4年半、豊ヶ丘小学校の屋上から富士山が見えた日数は下の通りです。

よく見えるのは10月から5月です。
初冠雪が10月の終わりで、雪が全部見えなくなるのが7月の始めです。
ということは、雪のない富士山を見ることができるのは珍しいことといえるようです。

ナンバンギセルの花

2017年8月30日の本項目で紹介した寄生植物のナンバンギセルの花が昨年と同じ
北門のスロープの半分より少し下、体育館側のユキヤナギの根元に咲いています。
昨年は4株見つけたのですが今年は、今のところ、この1株しか見つけられません。
花も完全には開かず、すでに枯れかかってきています。
昨年、パルテノン多摩歴史ミュージアムの学芸員の方にお聞きしたら、ススキなどに寄生するとお話しされていました。
どうしてここにあるのか不思議です。来年も咲いてくれるといいのですが。

8月31日追記
8月26日以降、全部で4株花が咲きました。
花も開きました。職員に見てもらいました。
 
9月7日追記
5株花が咲いていました。
8月26日に咲いているのを見つけてから、全部で7株以上はあります。

美味 ヤマボウシの実

2018年4月28日のこの項目で花を紹介したヤマボウシに実がなっています。
調べてみると、食べられるとのこと。
実食してみると、
 
食感はシャリシャリしてナシのよう、香りはマンゴー、そして甘い。
美味でした。
風でどんどん落ちています。2学期までもつかどうか不安です。

アゲハの幼虫と卵

8月20日、ミカンの木にアゲハの幼虫がいました。
春、3年生が理科で昆虫の成長の学習をしているときには探しても見つからず
3年生はキャベツに来たモンシロチョウの卵と幼虫で学習を進めました。
アゲハの方が大きいし、寄生バチに寄生されないので教材として適していますが、春には見つけられませんでした。
近くの新芽には卵もありました。
学習は終わっていますが、2学期に観察できそうです。
 
アゲハの幼虫は1齢から4齢幼虫は黒に白線の色で鳥の糞に擬態していると言われています。5齢(終齢)になると緑色になります。
驚くと頭からオレンジ色の角を出し、臭いを放って敵を追い払おうとします。

ヤマホトトギスが咲いています

今年も秋の花ヤマホトトギスが咲いています。
5月にオカタツナミソウが咲いているところです。
(学校林ビオトープとシイタケ小屋の間です。)
せび、見にいらしてください。
学校林に入るときは、虫よけスプレーをしてください。
 

アブラゼミとミンミンゼミ

朝夕の風が秋の気配を感じさせるようになりました。
夏も後半となって、学校林の昆虫レストランも訪れるカブトムシがいなくなってしまいました。
しかし、日中はまだ暑く、セミが大きな声で鳴いています。
まだ新しいセミのなきがらがあったので拾いました。
3年生が2学期に昆虫の体のつくりを学習しますが、そのときに急に昆虫を集めようと思ってもなかなか集まりません。
生きてる昆虫もいいのですが、死んでいる昆虫の方が観察はしやすいので、
きれいな昆虫のなきがらは取っておくと役立ちます。
ミンミンゼミとアブラゼミです。
 
羽が透明なのがミンミンゼミ。頭には緑色の線がある美しいセミです。
しかし、死んでしまうと、だんだん緑色がくすんでしまうので、
死んですぐのきれいな個体が拾えるとラッキーです。
ミンミンゼミはアブラゼミよりも高いところに留まり、人が近づくとすぐに逃げるので
捕まえるのが大変ですが、落ちているものが拾えると助かります。
羽が茶色いのがアブラゼミ。個体数も多く、捕まえやすいので、あまりありがたみはありませんが、
外国の収集家からはとても人気なセミです。
というのも、外国のセミはほとんどが羽が透明なので、茶色い羽をしたセミは珍しいのです。
標本にするのと違って、昆虫の体のつくりを調べるには、おなかの側から見た方が分かりやすいので、
羽を下にした写真も撮ってみました。
きれいなまま3年生に渡したので、教材として使えると思います。
カメムシやセミの仲間は口がストローのように針になっているのが特徴です。
食べ物に針を刺して吸って食べます。
おなかを上にすると、ツタンカーメンのマスクのように針が顔の下に伸びているのがよく分かります。

拾ったきれいなセミのなきがらはすべてオスでした。オスの腹には腹弁という大きな板が見えます。
大きな声で鳴くための発音器の一部です。
ゴーヤもセミも、たくさん落ちて命が短いのは、雄花やオスのようです。

夏の田畑

暑い日が続いていますが、5年生が育てているイネの葉に風が当たり、揺れているのを見ると、
秋の風の気配が感じられるようになりました。
まだ、穂は出ていません。

田んぼのとなりにある4年生が育てているゴーヤカーテンはカーテンらしくなりました。
ゴーヤの実もいくつかなっています。しかし、花を見るとすべて雄花ばかりでした。
実の収穫はあまり期待できないかもしれません。
  
2年生の畑は、作物より雑草の方が勝っています。雑草は抜かなくてはいけません。
その中で、大きくてきれいなオクラの花が咲いていました。
オクラは英語です。アオイの仲間なので、タチアオイやフヨウ、ハイビスカスと花のつくりが似ています。

そのとなりにはキュウリがなっています。ヘチマのように巨大化して食べてもおいしくなさそうなものもあります。
雌花が咲いていたので、まだ、収穫が期待できそうです。
 
スイカの雌花もありました。食べられるように実が大きくなるといいのですが。

そのとなりにはナスとピーマンもあります。
ナスは花が付いていませんでした。食べ頃を過ぎた実がいくつもなっています。
秋ナスを収穫するためには剪定するといいのですが。
ピーマンもなっていました。花もついています。
ピーマンの花は純白で下を向いていて清楚な花です。
花を上を向けて、正面から見ると、花の形はナスやジャガイモ、トマトの花とよく似ていました。
みんなナスの仲間です。
 
 
2年生の畑のとなりに黄色いカンナの花が咲いています。カンナはショウガの仲間です。
大きいですが、花や葉の形がショウガやミョウガに似ています。

3年生の畑にはヒマワリがきれいに咲いています。
たまに3年生の子どもたちが花の観察に来ています。

クサギが咲いています

4月28日の学校林散策会で教えていただいたクサギが花を咲かせています。
もう、花の盛りを過ぎて終わり近づいています。
 
クサギは手のひらより大きい葉を付けます。葉に臭いがあるのでこの名が付いているようです。
花にはチョウがよく飛んできますが、今日はいませんでした。
まだ花を咲かせない小ないクサギの木もあります。

昆虫レストランが3店開業

学校林の入り口近くに、現在樹液が出ている木が3本あります。
樹液はそれほど多く出ていないので、お客さんが殺到しているわけではありませんが
カブトムシやカナブン、タテハチョウが来ていました。
   
    第1レストラン          第2レストラン         第3レストラン
第1レストランは学校林入口すぐ右側の木です。
根元から少し樹液が出ていますが、量は少ないようです。
昆虫はいたりいなかったりの程度。
第2レストランは階段教室の左の大木。ブランコの右側です。
樹皮はたくさん濡れていますが樹液かどうかは不明。
こちらも昆虫はいたりいなかったり。
第3レストランは、入口下の階段を降り切った右側の木。
2本並んでいる木のうち、巣箱のかかっている木の方です。
こちらも樹液がたくさん出ているわけではなさそうですが、
昆虫がよく来ています。
学校林は大人と一緒ならば、平日8時15分から16時45分までは開放します。
職員室に声をかけてください。

現在、スズメバチは来ていませんが、来ることも十分あります。
樹液を吸っていたり、飛んで来たりしたススメバチは
たたいたり追い払ったりしないでください。
人間はじっとして動かないで、そのあと静かに引き返してください。
樹液を吸っているスズメバチは、食べることに集中しているので
近づかなければ襲っては来ません。

蚊への対策が重要です。学校林に入るときは、長袖・長スボン・首にタオルが必須です。