昨日19日は避難訓練を行いました。
緊急地震速報のサイレンが聞こえたときにどのように対応するか。
わたしはこのサイレンを聞くと、東日本大震災を思い出してしまいます。胸がざわざわして落ち着かなくなると言えばいいのでしょうか。あの時のまさに地震が起きた時のすごさと恐怖を思い出してしまうのです。しばらくは、この速報音がテレビや携帯からしょっちゅう流れていて、計画停電の暗さも思い出してしまうのです。
当時は日野市の学校に勤めており、ちょうどその日は出張でした。他校で数名の子どもたちの行動観察をしているとき、フロアにおいてあった大型テレビが急に動き出しました。「えっ?」と思う間もなくぐらっと体が揺れてはじめはめまいがしたのかなと思ったのですがすぐに大きな、そして長い揺れが来ました。あの時の揺れは経験したことがありませんでした。
すぐに緊急放送で校庭に避難しましたが、その時にプールの脇を通ったのですが、プールの水がまるで生き物のように大きく波打っていた光景を今でもはっきりと覚えています。プールというか地面というかすべてがぐにゃぐにゃとなっていました。コンクリートのような固い物がぐにゃっとなるさまを見たのは初めてでした。
何とか収まった後、学校に戻り、大変な事態になっていることが分かりました。水の確保!!と近くのスーパーに行きましたが既に完売。ラーメンの棚も何一つ残っていませんでした。ありがたいことに「先生たちは大丈夫ですか?」と水や差し入れをもって駆けつけてくださる地域や保護者の方もいて、涙が出た記憶があります。
電車も止まり、帰れなくなった職員たちを車で送り届け、帰宅したときには11:00を回っていました。家族は誰一人帰宅できず、心配しましたが翌日には無事に帰宅してきました。真っ暗な中帰宅したときに、胸に飛び込んできた飼い犬のおびえた目を今でも忘れることはありません。家の中の花瓶が割れてものが落ちてきてさぞ怖い思いをしたことでしょう。
自分の命を守ること、いざという時の有事にはどうするのか普段からご家族でしっかりと話し合っていただきたいと思います。
3時間目は引き続き、5年生が起震車体験をしました。