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2025年6月の記事一覧

校長室のひとりごと「300万件突破!」

 昨年度の4月始業式からブログ「校長室のひとりごと」を始めました。足かけ5年にわたるコロナ禍により、地域・社会と学校の間に大きな溝ができてしまい、地域の教育力をお借りしようにも、まず本校のことを少しでも知ってもらうための一つのツールとして「HPを活用しよう」と考え、校長として何かできることはないかと始めたのが「校長室の・・・」というわけです。始めた当初は「毎日続けられると良いな・・・」程度の気持ちでしたが日が経つにつれ、毎日続けることが「自分自身の契約」かのように今日まで続けてきています。始めた当初のHPのカウント数は「1411320」件、うれしいことに口コミで広がったのか徐々にカウントが増え、冬休みには「2000000」件を突破し、2月には始めてから100万件を数えるほどになり、そして目出度く週末に「3000000」件を突破しました。本当に皆さんのおかげだと感謝しています。単にカウント数を増やしたいのであれば、生徒の写真をたくさん掲載すれば良いのかもしれませんが、今は何かと難しい世の中、個人を特定されないように後ろ姿であったり、顔が写っている場合には解像度をわざと下げるなど個人情報の漏洩対策をしたうえで他のコーナーで写真を載せています。そんなこんなで今では、毎日約4~5000件もの方々に閲覧していただいています。これを励みにこれからも続け、400万件、500万件を目指して頑張ろうと決意を新たにしました。

校長室ひとりごと「定期テスト」

今年度最初の定期テストが来週あります。学生の頃は「テストさえなければ学生は最高なんだけど・・・」なんて考えていませんでしたか。今の野田市は前後期の二期制なので「定期テスト」と呼んでいますが、三学期制の頃は「中間テスト」「期末テスト」などと呼んでいました。そもそもなぜ「定期テスト」を行うのでしょう?その答えの前に私なりの持論ですが、学習の効果を上げるためには「学習サイクル」が大切だと考えています。短期的な学習サイクルとしては、授業中の理解を定着させるために復習する。復習の最後に「次時は何を?」と簡単に予習する。予習した内容なら授業での理解が増す。そしてまた復習するという毎日繰り返しのサイクルです。定期テストも中期的な「学習サイクル」一つと考えられます。今回で言えば4月からの約2ヶ月間の内容をテスト勉強という名の復習をする。そして実際にテストを受ける。満点ならともかく間違えた箇所をできるようにする。この一連の短期的、中期的な流れが学力の効果を上げるためには必要だと考えます。また我々教師にとっては、日頃の授業を見直し改善する一つの目安となるのがこの「定期テスト」なのです。

 生徒も含め教師以外のほとんどの人は「成績をつけるため」にテストをすると答えるでしょう。確かに成績に左右することはありますが、教師も生徒もこれまでを振り返るための一つの物差しであり、今後改善するための数値的な材料、それが「定期テスト」だと考えています。

校長室のひとりごと「チャンスに変える発想」

 今日明日と学校を留守にします。「関東甲信越地区中学校長会研究協議会」に参加するためです。この研究大会は、関東1都6県と新潟、長野、山梨を加えた中学校の校長で組織する校長会の研究大会で、今年で77回目、千葉県がホストとなり千葉市で開催されます。この場でも何度もボヤいていますが、時代の流れや社会の変化に伴い学校教育は大きな転換期を迎え、それぞれの学校が抱える課題も多岐にわたっています。今回の研究大会は、そんな各中学校の現状から「新たな時代を切り拓き、よりより社会を形成していく人間を育てる中学校教育」テーマとし9分科会に分かれ、それぞれの課題について協議します。一日目の今日は、開会行事、全体協議、記念講演が行われます。今回の記念講演は「絶対に諦めない!~地域と共に存続を目指す銚子電鉄の挑戦~」という演題で、竹本勝紀氏(銚子電鉄代表取締役)にご講演いただきます。全国的にローカル線の廃線が続く中で、銚子電鉄は何度も廃線の危機に直面しながらも、銚子名物「ぬれ煎餅」の生産や販売、「まずい棒」の販売、「お化け屋敷電車」などのイベント企画、映画の制作など、数々のピンチをチャンスに変える発想力で3年連続で黒字という成果を上げている実績があります。竹本氏のご講演から、本校の経営戦略のヒントが得られるのではないかと楽しみです。

校長室のひとりごと「市内陸上大会」

 あいにくの天気ですが今日は市内中学校陸上大会が行われます。先月、各運動部活動の市内大会が行われましたが、この市内陸上大会は単に陸上部の市内大会ではなく、各学校とも全校体制で所属部活動に関係なくメンバーを選抜し学校対抗で競い合います。私が教員に成り立ての頃は、この陸上大会だけではなく、水泳大会、体操大会も同様に学校対抗で行われていました。今では水泳も器械体操もクラブチームの活動が主で、中学校の部活動は存続が難しくなくなっているのが現状です。しかし陸上部だけはどこの中学校にも存在し部員もいます。しかし陸上部員だけでは、大会自体が成り立たず、この市内陸上大会だけが今も残っているわけです。

 本校でも、全校生徒から陸上部員を中心にメンバーを選抜し、今日の市内陸上大会に向けて練習をしてきました。学校対抗ではありますが、やはり大きな学校や陸上部員の多い学校にはなかなかかないません。今日は勝ち負けや記録だけではなく、これまでの自分を少しでも超えられるよう頑張ってほしいと思っています。

 この市内陸上大会は、大会中の合間を縫って各種目の表彰が行われます。各種目優勝した生徒の所属する学校の校長が担当し、賞状とメダルを授与することになっています。今年は何回表彰を担当することができるか今から楽しみです。

 

校長室のひとりごと「紫陽花」

 東海、近畿、中国地方の梅雨入りが発表されました。どうやら平年より3日ほど遅れで今日にも北陸地方と関東地方の梅雨入りが発表される見込みです。本格的な雨の季節がやってきました。雨の季節になると「紫陽花(あじさい)」に目が行きます。梅雨入り前からきれいな花を咲かせていたでしょうが、「梅雨と紫陽花」を関連付けられた思考回路のためでしょうか、やはり梅雨と紫陽花はセットで捉えてしまいます。紫陽花の花と言えば「ピンク」「紫」「青」ですが、植わっている土壌で花の色が決まってくるということがよく知られています。植わっている土が「酸性」を帯びているようなら、花は「青」、土がアルカリ性なら「ピンク」、そして中世の土に植わっているようなら、青とピンクを混ぜた「紫」の花が咲くそうです。

 この紫陽花を見ると苦い出来事を思い出します。中学生の頃ですが、理科のテストのことです。酸性、アルカリ性で「リトマス試験紙」はそれぞれどう変化するかという問題です。先に書いたように紫陽花の花の色は土壌で決まることを以前から知っていたため、リトマス試験紙も同じだろうと、酸性は青色に、アルカリ性は赤色に変わると解答しました。しかし、実際にリトマス試験紙は紫陽花とは逆だったという話です。その間違い以来、紫陽花もリトマス試験紙も間違えずに覚えることができました。

 雨の季節に紫陽花の花を見ると、そんな昔の出来事を思い出すものです。

校長室のひとりごと「〇ハラ」

 今更ですがハラスメントとは「相手に不快感や不利益を与えたり尊厳を傷つける」ことです。近年、聞いたことのないハラスメント「~ハラ」という言葉を聞くようになったと感じています。その中に「〇(まる)ハラ」があります。これは若い世代を中心にSNSのチャット機能で末尾に「。」句点をつけた文に恐怖を感じるというものです。一般の企業でも仕事上の連絡等をLINEを利用していることが多いと聞きます。本校でも緊急連絡などはLINEを使用しますが、例えば部下から上司への報告に対して、上司が文末に「。」をつけたとします。上司はそんな気持ちはなくても「これで終了なの?」「切り捨てられている?」と恐怖を感じる若者が一定数いるというのです。日本語的には新聞の見出し、短歌・俳句、賞状以外は句読点をつけるのが基本なのですが・・・

 話は少し飛躍しますが、中高生のSNSによるトラブルには、この「。」あり・なしを含め「?」「!」が関係している場合もあります。例えば「何でくるの?」と送られた側は、手段を「バス」などと返信するでしょうが「何でくるの」となれば「はっ、言っちゃいけないのかよ」とトラブルの原因にもなりかねません。

そんなこんなで、特に仕事で先生方にLINEを利用するときには、細心の注意を払おうと思います。これも時代の流れなのでしょうか。

校長室のひとりごと「修学旅行③」

 天気予報を見ると関東も暑そうですね。ここ京都も連日好天に恵まれ今日も暑くなりそうです。予報では30℃越え。昨日は終日貸切タクシーによる班別行動でしたが、皆少し日焼けし充実したであろう元気な笑顔で帰ってきました。観光客の多さから目的地の駐車場が満車だったりと急遽運転手さんが機転を効かせてくれ、見学地の順序を入れ替えたり変更したりと計画通りとはいかなかったものの皆充実し楽しい一日となったようです。

 最終日の今日は全員で嵯峨野、嵐山方面にバスで向かい、昼食まで班別行動で嵐山散策を行います。今は気が張っているため実感はないかもしれませんが、この二日間は暑さもあり疲れが蓄積していることと思います。明日から週末、ゆっくり休んで、また月曜日からの学校生活を元気に再開させてほしいものです。

 保護者の皆さん、多くの経験を積んで3日ぶりに帰宅します。修学旅行の余韻を大切にさせるためにも、今日は「思い出話し」に付き合ってあげてほしいと思います。

校長室のひとりごと「職場体験学習&修学旅行②」

 修学旅行2日目の朝を迎えました。ここ智積院会館は、真言宗智山派の総本山「智積院」の宿坊ですが、いわゆるイメージする宿坊とは違い立派なホテルです。今日は朝から雲ひとつない快晴、終日班別行動です。日本を代表する観光地である京都はインバウンドの影響もあり、多くの外国人も訪れバスなど公共交通機関は連日混雑しています。そんなこともあり今年は一班に一台のタクシーを借り切り事前の計画をもとに班別行動をします。経験豊かなタクシーの運転手さんならではの混雑するルートを避ける技に期待です。

 さて、3年生は今修学旅行ですが、2年生は昨日、今日の二日間「職場体験学習」を行っています。キャリア教育の一環で、中学生の体験学習を引き受けてくださる川間地区中心の25箇所の事業所に分かれて(各事業所1~4人)体験しています。簡単に高収入を受け取ることができる職業への憧れを持つ年頃ですが、この職場体験学習を通して、よりよい生き方を求め、正しい勤労観・職業観を学ぶことで自分で将来を切り開くことができるように、その基礎となるのがこの二日間の体験です。自分を見つめ直し、真剣に将来を考えるきっかけにしてほしいと願っています。

校長室のひとりごと「修学旅行①」

 3年生は今日から二泊三日の修学旅行です。1日目の今日は、このあと修学旅行専用の新幹線で京都に行き、近鉄線に乗り換え奈良に向かいます。奈良では奈良公園内を班ごとに散策します。奈良の大仏を見学したり、若草山方面、興福寺を見学するなど予め立てた計画をもとに行動し、再び近鉄奈良駅に全員集合します。その後は京都に戻り京都駅から宿泊する智積院(ちしゃくいん)の宿坊「智積院会館」に18:00頃到着する予定です。

 ところで奈良の大仏(盧舎那仏像)を実際にご覧になったことはありますか?大仏を守るために建立された大仏殿、そのスケールの大きさにはただただ圧倒されます。クレーンなど重機のない時代に人の力だけで建立したことに改めて驚かされます。中に入れば、今度は大仏が鎮座しています。752年に開眼供養会が行われてから1300年近く前に建立(何度か修復されている)された大きな大仏の姿を下から見上げると、その大きな迫力ある姿には何度見ても圧倒されるものです。大仏殿を支える柱の一本に穴が開けられており、修学旅行生達は皆順番にその穴を楽しそうにくぐります。柱に開けられたその穴は、なんと大仏の鼻の穴と同じ大きさの穴だと言われています。今年も東大寺大仏殿に行けると思うと今から楽しみです。

校長室のひとりごと「記憶と思い出」

 3年生は明日から二泊三日の修学旅行ですが「どんな修学旅行(旅行行事)にしたい?」と生徒に聞けばほとんどが「思い出に残る修学旅行にしたい」と答えます。それは今年に限ったことではなく、修学旅行に限ったことでもありません…そんな時にはすかさず「じゃあどうすれば思い出に残る?」と再び問いかけるようにしています。

「思い出」と似た意味の言葉に「記憶」という言葉があります。この二つの似た言葉を辞書で引くと「記憶」は「過去に経験した事柄を忘れずに覚えていること」とあります。一方「思い出」は「過去の体験や出来事を懐かしんで心に思い浮かべること」とあります。つまり単に覚えているというだけではなく、過去を懐かしむという感情が「思い出」には伴うという点に違いがあります。何年か経って修学旅行で京都奈良に行ったという記憶はみんなに残っていても、それぞれ経験したこと、体験したことが違えば懐かしく思う事柄も違うため「思い出」も違ってくるわけです。良い思い出もあれば苦い思い出もあるのはそのためです。今回の修学旅行では、様々な経験や体験をすることでキラキラ輝くような思い出が残ると良いですね!

 ちなみに数十年前の私の修学旅行の思い出と言えば「枕投げ」で騒ぎ過ぎ、みんなで廊下に正座させられたという苦い思い出です。今となってはそれも大切な懐かしい「思い出」の一コマです。