学校長から

令和6年度(3年度より継続)

避難訓練 校長講話

皆さんも知ってると思いますが、元旦の能登半島の震災の翌日、2日の日には飛行機同士の衝突事故がありました。その事故では、海上保安庁の航空機で死者が出てしまいましたが、日本航空の旅客機の乗客は誰一人犠牲者が出ませんでした。

これは、「90秒ルール」のお陰なのだそうです。「90秒ルール」は普段から機長さんやCAさんたちが90秒で乗客全員を安全に脱出させるために訓練する時の合言葉です。

皆さんの避難訓練の際にも「90秒ルール」を守るための3つのポイントが生かせそうなので紹介します。

1つ目は「パニックコントロール」。

とにかく慌てている乗客一人一人を落ち着かせることだそうです。

2つ目は「状況判断」。

今回の場合は非常扉が8つのうち3つしか開かなくなってしまったそうですが、CAさんが自主的に判断して乗客を開く方の扉に誘導したそうです。

3つ目は「荷物は不要」。

どんなに大切な物があっても自分の命以上に大切な物はありません。1人1人の乗客が自分の荷物をあきらめることに協力してくれたから全員の命が救えたのだそうです。

「90秒ルール」を守るための3つのポイントはわかりましたか。災害はいつやってくるかわかりません。学校にいる時だけではなく、家にいる時やお買い物の時、映画館などの娯楽施設にいる時など、いつどこでどんな時に起きるかわかりません。

「落ち着く」「状況判断」「荷物をあきらめる」の3つのポイントを守って自分の命を守ってください。

これで校長先生のお話を終わります。

3学期始業式の話

あけましておめでとうございます。

皆さんも知ってると思いますが、元旦に大変な震災が流山市の姉妹都市である能登半島で起きてしまいました。ここで、今回の犠牲者の方々に対して黙祷をささげたいと思います。賛成してくれる人は校長先生が時間を測るので1分間目を閉じて祈ってください。

では、始めます。

(1分間)

止めてください。

さて、皆さん、冬休みの間、元気で過ごせましたか。今年は令和6年。いよいよ令和の時代も6年目を迎えることとなりました。でも、皆さんも知ってる通り、学校はまだ令和5年度の150周年year、3学期です。

 児童の皆さんが考えてくれた150周年プロジェクトは運動会プロジェクトから始まり12月のいとひばライトアッププロジェクトまでとても素晴らしいものばかりでどれも大成功でした!ありがとうございました。

校長先生は3学期の新川小学校のテーマは「感謝」だと思っているのですが、考えてみれば、こうして能登で大震災が起きてみると、皆さんが毎日元気に学校に来て勉強したり、生活したりできること。それは当たり前のことのようだけど当たり前のことではないことに気づかされますね。校長先生は皆さんにその当たり前の幸せに気づき、「感謝」できるような人になってほしいです。当たり前すぎて口に出せなかったり、恥ずかしがったり、するかもしれませんが、素直に「感謝」を表現してほしいです。

もうすぐ6年生は卒業式があったり、他の学年の皆さんも学年が一つ上がったりする時が来て、3学期は「感謝」を表現するにはとても良い時期ですから。

「ありがとうございます」「お世話になりました」そんな言葉が3学期にたくさん聞かれるとうれしいです。話すのが苦手な人は手紙でもいいです。

それでは、3学期。「感謝」の気持ちを持って頑張りましょう。

これで校長先生のお話を終わりにします。

2学期終業式の話

おはようございます。さて、2学期も今日で最後の日となりますね。

皆さんは2学期の中でどんなことが一番心に残っていますか。

今年は150周年yearだったので、校長先生は「新小発表会」と「いとひばイルミネーション」が一番心に残っています。それは、どちらも児童の皆さんが考えて児童の皆さんが中心になって頑張った行事だからです。特に、「新小発表会」は発表会当日にもたくさんの保護者・地域の方から誉めていただきましたが、先日12/9に「新川ふれあいフェスタ2023」に来てくださった井崎市長さんや斎藤国会議員さんが、小学生の皆さんの学習ぶりを掲示物でご覧になってたくさん誉めてくださいました。

さて、明日から冬休みですが、校長先生から短く、1つの宿題と3つの注意をします。よく聞いてください。宿題は簡単です。来年の自分の目標を立てることです。自分で目標を立てることで1年間そのことを頑張ろうとすることができて成長できるからです。注意する3つは、交通事故、不審者、インフル・コロナ予防です。3つとも気をつけてほしいのですが、特にインフル・コロナ予防については、毎年冬休み明けに一気に流行るので気をつけてほしいです。年末年始は人が集まることが多くなる時期です。健康管理は特に頑張ってください。

では、令和6年1月9日に、いつも通り、校長先生は正門でみなさんと元気に会えるのを楽しみに待っています。

これで校長先生のお話を終わりにします。良いお年をお迎えください。

11月 全校集会校長の話

秋になり、読書にも勉強にも運動にも、そして校長先生が大好きな食べるのにもぴったりな季節となりました。さて、今日お話しするのは、「今までよりも強い自分になる」ということです。皆さんには、いろんなことにチャレンジすることで、自分自身を高めていってほしいと思っています。

 

今、ふれあい遊びや委員会活動、音楽部の部活などで高学年の子ども達が頑張っているのを知っていますか。そろそろ布団から出るのがつらくなる季節。きっと「もっと寝ていたい」とか「ゆっくり休みたい」とか、いろいろ思っているだろうに「自分自身の成長のために」「学校のために」と、頑張ってくれている高学年の子ども達の姿は、本当に素晴らしいなぁと思っています。こうした頑張りは必ず自分の心を強くします。つらいことがあっても負けないでやり抜く強い心が育っていきます。全校児童の皆さんもぜひ高学年の人たちのように頑張ってほしいと思っています。

 

たとえば、持久走の練習です。「どうせ自分はこれしか走れない」「つらいから走りたくない」と決めつけるのでなく、前の日よりも一歩でも前へ進むことを考えてください。そういう練習の積み重ねが「今までよりも強い自分」になっていくと思います。

 

また、今月は新小発表会があります。保護者や地域の皆さんの前で発表することはとても緊張するし大変なことだと思っています。でも、このこともきっと今より強い自分になっていく可能性を開くチャンスなのだと思っています。

 

大事なのは、人と競うことではないです。自分自身に負けないことです。11月は皆さん心の中で「今までの自分より強くなる」と言い聞かせて頑張ってほしいと思っています。皆さんだったらきっとできると校長先生は信じています。

避難訓練 校長講話

皆さんは「関東大震災」という地震が今からちょうど100年前の1923年大正12年9月1日に起きたのを知っていますか。起きた場所は墨田区。今の東京スカイツリーの立っているところです。校長先生は小学6年生まで墨田区に住んでいたのでこの関東大震災のことを担任の先生にたくさん教えていただきました。

今日の避難訓練は地震の後に火事が起きて校庭に避難するという内容でしたが、地震が起きたら「まず火を消す」というのもこの関東大震災の教訓の一つです。約10万人亡くなったうちの9万人が火災で亡くなったそうです。車のない時代だったので「大八車」という今のリヤカーのようなものにたくさん荷物を載せて避難しようとして道路が渋滞してそこに火が飛び火して被害が拡大してしまったそうです。もともと高い建物はない時代でしたが一面焼け野原になってしまって隅田川や東京湾が見えるようになってしまったと校長先生のお婆ちゃんが言ってました。

また、「避難の時によけいなことはしゃべらない」というのも関東大震災の教訓の一つです。残念なことですが、大震災のパニックの中で私たち日本人の誰かが、朝鮮や中国の人が「井戸に毒を入れた」というありもしない嘘のうわさを流して、それを信じてしまった愚かな人が罪もない朝鮮人や中国人を殺してしまったのだそうです。

この関東大震災で亡くなった人とその後の太平洋戦争で亡くなった人の霊を祀るために「東京都慰霊堂」という施設が墨田区横網町にあります。校長先生も小学生の時に社会科見学で行きました。「両国」という駅から歩いて3分です。キリスト教や仏教などの宗教の壁を越えてすべての犠牲者が祀られていますので、皆さんもお家の人と一緒に訪れてお祈りをしてきてあげて下さい。 これで校長先生のお話を終わりにします。