一日一言

今日の言葉 05.04

 あをによし 寧良(なら)の都は

 咲く花のにほふがごとく

 今盛りなり

 小野老(大宰府次官)

 2024. 4. 3 偉人メルマガ

 

 「石走る 垂水の上の 早蕨の 萌えいずる春に なりにけるかも」志貴皇子

  (しぶきをあげて、勢いよく流れ落ちるほとりに、

  早緑色の若い蕨が萌え出てきたよ、そんな春になったことだなあ)

 

 「春過ぎて 夏来るらし 白妙の 衣ほしたり 天の香具山」持統天皇

 (春が過ぎて、もう夏がやって来たらしい。

  ほら、真っ白い衣が干してあるよ、神聖な天の香具山に)

 

  声に出して読んでみれば、歌の意味は分からずとも、自然を慈しむ気持ちが芽生え、

  人に対する思いやりの心が育まれていくことでしょう。

 

  親から子へと次世代に読み継がれてほしいという

  願いを込めて作られた『万葉集』のベストセレクション。

 その歌に力や慰めをもらう日がきっとあることでしょう 

 ……………………………………

 『親子で読み継ぐ万葉集』

  小柳左門、白駒妃登美・共著/竹中俊裕・画