「Yes To Life . No To Drugs 」前向きに生きる大切さ
2年生を対象に「薬物乱用防止教室」を実施しました。
本校では、保健体育の授業に加えて、薬物に関する正しい知識を身につけ、自分の命や健康を守る力を育てる学習に取り組んでいます。今回は、本校の学校薬剤師でもある、石黒先生をお招きし、薬物の種類やその危険性、また、私たちの生活に潜む薬物の誘惑について、実例や資料を交えながら分かりやすくご講演いただきました。
〇薬物と法律・刑罰
薬物の使用や所持は、法律によって禁止されています。しかし、それが違法薬物だとは知らずに使用してしまう事例があるなど、見た目だけではわからない違法な薬物がいくつもあることを知りました。大麻を「誘われて」初めて使用する若者が多いという現実も紹介され、他人事ではないということを生徒たちは実感しました。
〇薬物の身体への影響
シンナーによって損傷した脳の写真や、OD(オーバードーズ)による身体の異常など、薬物が健康に及ぼす深刻な影響について具体的に学びました。身近にある、コーヒーやエナジードリンクは「カフェイン」という成分が入っています。身近なカフェインでも、大人の1日の摂取上限は400ミリグラム、子どもはその5分の1~10分の1であることが紹介され、日常に潜むリスクについても考えさせられました。
〇あなたはこのりんごを受け取りますか?
白雪姫の物語に、おばあさんに扮した魔女が白雪姫にりんごを勧めるシーンがあります。「知っている人からの誘い」の心理的なハードルの低さや、雰囲気や空気に流されて判断を誤ってしまう危険性について話がありました。
「きっぱり断る勇気」を持つこと、そして「はっきり・きっぱり・断る」ための具体的な言葉や態度についても教えていただきました。
〇「Yes To Life . No To Drugs 」前向きに生きる大切さ
「人生にYESと言おう。薬物にはNOと言おう。」というメッセージが込められています。自分の人生を肯定し、前向きに生きる気持ちを持つことが何よりも大切だと。生徒たちは今回の学びを通じて、薬物の危険性だけでなく、「なぜ使ってはいけないのか」「どう断るのか」そして「自分の人生を大切にするとはどういうことか」を考える貴重な機会となりました。
今後も本校では、命を大切にする心と、社会の一員として正しい判断ができる力を育てる教育を大切にしてまいります。