おおぐろハロウィンデー⑥(まとめ編)
今日は、いつもとはちょっと違う特別な日。「ハロウィンデー」です。
このハロウィンデーは、生徒会役員の皆さんが
「いつもと違う、特別な一日を過ごしてみたい!」
という思いから、企画してくれたものです。
内容は、私服や仮装で登校して学校生活を送るというもの。
きちんと理由もあり、「季節の行事を普段の学校生活に取り入れた特別な登校日として、
生徒が自分で考えて行動したり、選んだりする機会にしたい」という思いがこめられています。
普段とはちょっと違う格好で登校することで、
みんなが「どのように過ごすか」「どのように見られるか」「TPOは考えられているか」を少し意識して、
自分のふるまいや気持ちを見つめ直す、そんな機会にもなると考えてくれたそうです。
このような企画を生徒たち自ら考え、行動を起こすことはまさに学校教育目標の「自律」を表していると思います。
この「ハロウィンデー」が全校生徒に発表されたのは、10月24日(金)の給食の時間の放送でした。
生徒会の放送が終わると、教室ではすぐに、
「どんな服で行こうかな?」「先生たちも仮装するのかな?」「みんなはどうする?」と、
にぎやかな話し声が聞こえてきました。
みんなソワソワとした様子で、多くの笑顔や笑い声が見られました。
数日後には、
「あのさ、○○ちゃんとおそろいにしようかな」「○○先生はきっと○○の仮装すると思う!」
などと盛り上がっていて、準備の段階から楽しい雰囲気が続いていました。
前日の放課後も、「絶対明日は仮装してくるので楽しみにしていてください!」
と話す生徒もおり、ほんとうにこの日を心待ちにしていたのだと思います。
そして迎えた当日。朝から昇降口には、思い思いの格好をした生徒たちがぞくぞくと登校してきました。
アニメのキャラクター、教会のシスター、映画の登場人物、恐竜、伝説のミュージシャン、お相撲さん、うさぎなど、
個性あふれる仮装をした生徒がたくさんいました。
もちろん、私服の生徒、制服の生徒、ジャージの生徒もいて、
それぞれが自分らしい選択をしていたのがとても印象的でした。
教室に入ってからも、「○○、めっちゃ似合ってる!」「それ自分で作ったの?」「すごい!」という声が飛び交い、
みんな自然と笑顔になりました。
先生たちも、帽子をかぶってきたり、ハロウィン風のシャツを着てきたり、有名な絵画になってみたり、
ポテトフライになってみたりと、教職員も全力で「ハロウィンデー」を楽しみました。
校長先生からは、朝の放送で魔法の言葉「Trick or Treat」と「夢」について話してくれた生徒には、
「Treat(お菓子)」が配られました。
1時間目の休み時間からたくさんの生徒が校長室に駆け込み、
「Trick or Treat」+「夢」について話す姿がありました。
私たち教職員も生徒との距離がぐっと近くなったような感じがしています。
生徒の様子を見ていると、普段あまり話せない先生とも、
「それ、仮装ですか?」「ちょっと怖いですね(笑)」というような会話が生まれ、
学校全体がやわらかい空気に包まれていたと思います。
また、今日のために、各学年のフロアでは飾りつけも行われていました。
各学年フロアには、様々な飾りがなされ、
思わず足を止めたくなるような楽しさを、生徒は感じてくれていたと思います。
授業はいつも通り行われましたが、仮装のままでの授業は、いつもより少し新鮮な様子でした。
真剣に授業に取り組む中でも、ふとした瞬間に笑いが起きたり、仮装姿のままの先生が話しかけてくれたりと、
楽しい雰囲気がありました。
休み時間や昼休みには、仮装の写真を撮り合ったり、お互いの服装を褒め合ったりする姿がたくさん見られました。
もちろん、節度を守って行動することも大事です。
周りの仲間が迷惑にならないように、配慮をしながら一日を過ごしていたのが、とても素晴らしかったです。
今回のハロウィンデーを通して、生徒たちは、
「自分らしくいること」と「まわりを思いやること」を、
しっかり考えることができていたと思います。
「みんな違ってみんないい」個を尊重し、自他を大切にする、
学校教育目標である「自律」の姿が、自然な形で表れていたように感じました。
生徒会のみなさん、素晴らしい企画をありがとうございました。
HAPPY HALLOWEEN!!