生徒たちの充実した学びに向けて~授業研修 理科編~
14日、流山市教育委員会の指導主事、東葛飾、流山市の教科指導員の先生方をお招きし、授業研修を行いました。第三弾は理科の授業の様子をお届けします!
授業者は、、、ツッコミが得意なK先生です!
今回の授業では、モノコードという弦をはじくと音が出る実験道具を使い、
「弦でいろいろな音を出すにはどうすればいいのか」
について考えました。
はじめに、前時の授業の復習を行い、音の正体は振動であること、音を波形にして表したとき、振幅=音の大きさ、振動数=音の高低であることの確認をしました。桑先生が質問をすると、素早く答える1年生。定期的に学習したことを繰り返し思い出す作業を行っているため、知識が定着していることが伺えます。
次に、先生がギターを取り出して見せると、、、
「わあ、ギターだ!」
「先生弾けるの?」
「弾いてみたい!」
一気に教室内が盛り上がりました。身近なものを扱うだけで、あっという間に興味が沸いてきます。やはり、本物に勝るものはないですね
予想を終え、実験方法の説明が始まると、琴柱(弦の長さを調整する道具)を覚えるために、先生の合図で
「ことじ!!」
と息ぴったりに声を出すなど、クラスの雰囲気の良さを感じる場面もありました。
説明を終え、いよいよ実験スタート!
実験では、モノコードを様々な方法で弾き、それをタブレット端末内のオシロスコープ(音の波形を見ることができるもの)で記録して、弾き方と音の出方を考察していきます。
モノコードを受け取ると、すぐに教室内が様々な音であふれました
「あ、こうすると音が高くなっていってる!じゃあ、その逆は低くなるってことだね?」
「波形がすごいことになった!」
「太い弦より細い弦の方が音が高いね!」
「弦を張っていくと波形がどんどん変化していく!おもしろ~い!!」
「(波形の)スクリーンショットが難しい、、!」
タブレット端末内のオクリンクプラスを活用し、弾き方と波形の変化のようすを記録していきます。
最後は、考察の発表を行いました。モノコードの弾き方と、そのときの波形のようす、そして音の高低や大小について、丁寧に説明することができました。中には、おもしろい発見をした人もいて、その人の周りにみんなが集まり、披露する場面も!「新たな発見=思考の深まる瞬間」が見られた良い時間でした。
授業後には、振り返りの時間を設け、生徒の思考を引き出し、学びを深めるための授業の工夫について、他教科の先生も交えて話し合いました。他教科の先生からの意見は貴重で、他教科ならではの視点から話し合うこともでき、充実した内容となりました。
講師の先生からは、実験を通して、生徒一人ひとりが主体的に実験に取り組んでいたことや、波形のようすを一人1台のタブレット端末を活用して記録していたこと等を共有し、実験とICT教材の効果的な活用についてお話をいただきました。最後には、講師の先生から身近な現象を用いた楽しそうな実験について教えていただき、本校理科教員は興味津々!!そのうち、どこかのクラスでおもしろい実験が行われるかもしれませんね!
今後も、生徒一人ひとりが主体的に学び、自然や身近にある科学現象について探求しようとしていけるような授業づくりを目指していきます。