研究授業数学編 ~一次関数~
7月3日(水)、流山市教育委員会 南学校教育部長をはじめ教育委員会の先生方、市内の校長先生・教頭先生方をお招きするとともに流山市教育研究会の情報部会に所属する先生方をはじめ市内の多くの先生方にご参観いただきました。特に数学の授業では、流山市教育委員会指導課指導主事 佐々木様をお招きし、木村教諭が2年1組で授業研修を行いました。
実施した単元は「1次関数」で、ここまで1次関数の性質やグラフの特徴を学習してきたことを用いて、3つの直線で囲まれた三角形の面積を求めたり、三角形の面積に関する問題を生徒自らが作成し、それを解き合うことで1次関数の特にグラフに関する理解を深めさせる授業を行いました。
学校教育目標「自律~自ら考え、選択して行動できる生徒の育成~『みんな違ってそれでいい(多様性の尊重)』」の達成に向け、数学科では、生徒一人ひとりがじっくりと考え、自分の考えを積極的に表現し、互いの意見を認め合い、深める力を養っていくために個でしっかりと考える時間、小グループで意見交換する時間を使い分けることを大切にしてきています。
素材の「三角形の面積を求める」問題では、グループによっては様々な解法を共有し自分とは違った考え方を知ることができました。
ICTの効果的な活用では、ヒントカードをオクリンクを用いて生徒に提示したり、生徒自ら作成した問題をオクリンクで送ったりしました。
特に今回の授業では、数学の学習において大事な「メタ認知」を伸ばすために「どうしてそうなるの?」や「問題を変えてみる」を意図的に組み入れ、思考・判断・表現力の伸長を目指しました。自ら問題を作成する場面では、生徒たちは様々なアイディアを出し合いユニークな問題を作成していました。
参観された先生方からは、「ヒントカードは、問題を解き終わった生徒が作成し、それをヒントが必要な仲間が活用するようにしたら更に良かったのではないか」「自校でもICTをもっと工夫して活用していきたいと思った」などの御意見をいただきました。
また、佐々木指導主事からは、「今回用意した素材は難しいものであったが、生徒が熟考している姿が多く見られた。」「個で考える時間、グループで考える時間がしっかりと使い分けられており、生徒たちもそれに応じてよく学習できていた。」といったお言葉をいただきました。
参観された先生方、そして佐々木指導主事、ありがとうございました。