学校の様子

電気もない。ガスもない。でもご飯が食べたい。

電気がない時、皆さんはどうやって料理をしますか?

ガスコンロを使って鍋。良いですねぇ!

 

では、被災した場合はどうでしょうか。

学校は避難所となり、大勢の人が避難することが予想されます。

そんな状況の中、はたしてガスコンロを使って数百人分の食事が準備できるのでしょうか・・・?

今回は、いつ何時そのような状況になってもすぐに対応・行動がきるように、

防災危機管理課から講師の先生をお招きし、防災教育を行いました。

 

ところで、おおぐろの森中学校で見かける「これ」なんだか知っていますか?

登下校時にもよく見るこのおにぎりのような形の物体。ただ腰をかけるだけのベンチではないんです・・・。
実はこのベンチ、「かまどベンチ」と呼ばれ、災害など何かあったときには、かまどとしても使うことができるものなんです。

 

本日はこのかまどベンチを実際に使用し、調理実習を行いました。


もし、災害が起きて避難所で生活するとなった場合、安心して避難所生活を送るために重要なことが2つあります。

皆さんは何だと思いますか・・・?
(一緒に学んだ1年生は答えられますね!)

1つ目は「食事」です。
災害時にガスや電気が止まってしまった場合、学校の家庭科室でも温かいご飯を作ることはできません。そんな時に使えるのが「かまどベンチ」です。かまどベンチを使うことで温かいご飯を食べることができます。
生徒も実際にこのかまどベンチを使ってご飯を作りました。「はじめてこんな方法でご飯を作った」や「何かあったときには学校でも温かいご飯を作れることを知った」という声を聞くことができました。
その後、クラスメイトと作ったご飯を楽しそうに食べる様子も見ることができました。

2つ目は「トイレ」です。
電気や水などが止まってしまった場合、学校のトイレは使うことができません。そんなときに活躍するのが、マンホールトイレです。
マンホールトイレは組み立て式になっていて、テントは折りたたみ式です。マンホールをあけてその上に設置し、プールにためてある水を使って流すことができます。
大人2人で約10分で組み立てて使うことができるのも特徴の1つです。
はじめて見るマンホールトイレを興味深く見る生徒も多く、防災に対する意識を高めることができました。

「備えあれば憂いなし」

災害は、いつ・どこで起きるか誰にも予想できません。
日ごろから避難場所の確認や緊急時の連絡手段・方法など、「備える」ことが何よりも大切です。
ぜひ今回のかまどベンチ体験から、防災についてご家庭でも話し合ってみてください。