研究授業英語編 ~ICT活用と語学学習~
先日、行われた校内授業研修の中で、今回は1年生の英語の授業についてお伝えします。授業のテーマは「自分の理想の部屋を創りあげよう」。扱う材料は前置詞です。流山市教育委員会の方や流山市内の小中学校の先生方が多く見守る中、本校の寳耒教諭とALTのAndy先生は終始エネルギッシュに授業を進めていました。
今年度本校は、「楽しく」学ぶということを全教員で意識して授業に臨んでいます。まさしく、教室内の空気感から「楽しさ」を作り上げ、生徒たちも楽しそうに発表したり、活動に取り組んだりする様子が見られました。
生徒たちはタブレットを使い、理想の部屋を創りあげるためにオクリンク上で配付されたワークシートに真剣に取り組みます。
~タブレットと語学学習~
今や教育現場にタブレットは欠かせないものです。タブレットを使うことで、一昔前では紙とペンで行っていたものがより効率的・効果的に進められるようになり、学習方法の選択肢も増えました。
英語を学習するうえでは、しばしば単語の日本語訳よりも、単語の持つコアイメージが大切になることがあります。このように語学学習は文字だけを通してするものではなく、様々な視覚的情報を通すことによってより深く学ぶことができるのです。特に今回の前置詞のような、日本語訳が「~へ」や「~の」のような単語を学習する際にはこのイメージを理解することが大切です。タブレットを使うことで、視覚的情報が豊かになりon, under, byのような前置詞の持つイメージを直感的に理解することができるようになるのです。
さて、今回の授業のねらいは、単に自分の理想の部屋を創りあげて終わりではなく、場所を表す前置詞を使って自分の創った部屋には何がどこにあるのかということを友達に伝えるというものです。タブレットを使うことが「目的」ではなく、タブレットはあくまでも「手段」の一つです。ここからが英語の使いどころ。子どもたちはクラスメイトに英語を使って伝えていきます。
一生懸命今回学んだ前置詞を使いながら、生徒たちは英語でたくさん話しています。教室内に英語が響き渡る授業でした。最後には、今回の活動で生徒たちが話した英文を自分のノートに書き取り、写真を撮ってオクリンクに提出しました。まさしく、ICTをフル活用した授業でした。
今回の授業研修を経て、多くの教員がICTの活用例の一つとして学びを得られました。
今後の授業づくりに大いに活かし、この学びを生徒にどんどん還元していきます!