歌を歌で味わう~2年生国語の授業~
「歌」という言葉を聞くと、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか。おそらく、「音楽」の歌を想像する人が多いと思います。しかし、国語の世界にも「歌」は存在しているのです。そう、「短歌」です。2年生の授業では、自分が好きな歌(J-pop)の世界観を、歌(短歌)で表すという学習活動を行いました。
最近流行している楽曲、一昔前の楽曲など、多くの楽曲が出そろいました。
そこから、自分の好きな歌詞の一節や楽曲の世界観を「五七五七七」に表していきます。
作品例は、こちら!
・君へ渡す 雪の結晶 溶けても 思い断てない 愛が届くまで(official髭男dism「subtitle」)
・頂へ 峻厳超えて 叶う場所 勇往邁進 狼の心(ゆず「栄光の架橋」)
・やりばなき 気持ちに心 動かされ 盗んだバイクで 夜の帳へ(尾崎豊「十五の夜」)
・人は呼ぶ 挫ける今日は 明日の自分 青すぎた春 奇跡を唄う(Mrs GREEN APPLE「僕のこと」)
その後、「自分の作品をよりよくするには?」という視点で教科書に掲載されている作品を分析しました。「比喩を使うと、読み手に想像させることができる」「意外とストレートな言葉も使っている」等の気付きが生まれました。
そして、学んだことを活かして、自分の作品を再検討します。「類語辞典」を使うことで、表現の幅が広がりました。出来上がった作品を集め、みんなで句会を開きました。さらに、句会で見た他の人の歌を自分なりに解釈して、歌を返す(いわゆる「返歌」)活動も行いました。
創りあげた返歌の例はこちら!
◎人は呼ぶ 挫ける今日は 明日の自分 青すぎた春 奇跡を唄う(Mrs GREEN APPLE「僕のこと」)
◎この歌に対する”返歌”↓
・幸も苦も あの日も全て 僕のこと 今日を乗り越え 明日の自分へ
・すてきな日 僕らが生きる この日々を 人々は呼ぶ それが軌跡だと
・挫けても 明日につながる 前向いて 歩いていこう この奇跡を
今回は、「創作」を通して、“言葉”にこだわる姿が見られました。みなさんも「五七五七七」の三十一音の世界に触れてみてください。