学校の様子

研究授業社会編 ~未来の教科書を作ろう~

古代から現代にかけて、3年間学んできた歴史。ここに自分たちの生きた15年間を足すとしたら?

社会科の研究授業では、佐藤先生が、歴史の学習の総まとめとして、「自分たちの15年の人生から教科書を作る」という授業を行いました。

自分たちの生きてきた15年間の歴史のうち、未来の中学生に伝えたいと思う出来事について、班で大きな枠を設定し、その中で班員がそれぞれ自分の担当するテーマを決め、班ごとに「教科書」を作っていきます。

Onenoteで思考を整理・仲間と共有し、Powerpointで実際に形にしていきます。各班、集中して教科書作りに取り組んでいます。

さすが3年生、各ソフトの扱いにも慣れている様子。教科書のデザインも、本物のよう!これ、全くの白紙から作っているそうです。コメント機能も活用して、仲間のページにアドバイスも送っています。

授業の中で、何度も佐藤先生が問いかけたことに、この授業を通して考えてほしいことがつまっていました。

「なんでそのテーマを選んだのか?」「このテーマから何を学んでほしいのか?」

自分が「未来に残したい」と選んだテーマの歴史的価値について考えることは、「歴史を学ぶ意義は何か」という本質的な問いに繋がります。インターネットの中を調べても見つからない、自分自身の考えと向き合う問いが根底にあるからこそ、「楽しく学ぶ」の一つの形である、「追究する楽しさ」を、生徒たちは感じながら取り組むことができたのではないでしょうか。

さらにその歴史的価値についてを仲間と話し合い、互いの考えを伝えあうことが、多様な考えに触れる「共に学ぶ楽しさ」にも繋がっていたと思います。

 

未来の中学生が、完成した教科書を見たとしたら、この時代についてどんな印象を抱くのでしょうか……

過去に学び、今を考え、未来につなげる、歴史の学習でした。