学校の様子

研究授業社会科編 ~江戸時代の都市の発展のわけは?~

校内研究授業 社会科編です。

2年3組で曲師先生による授業研究が行われました。

 

今回のテーマは、『江戸時代の都市の発展 都市の発展の要因はどんなことだろう?』でした。

戦国の世を平定し、庶民にも文化が広がり、約260年間続いた江戸時代…。

2年生の社会科では、これまで江戸時代の成立と統治の仕組みを学習してきました。今回の授業は、『江戸時代の発展と改革について学習』を進めていく、スタートの1時間でした。 

社会科で大切な資質能力の一つに、『資料を読み取る力』があります。

教科書や資料集など、様々な資料から「都市の発展」に関する事柄を見つけていきます。

生徒たちは、「農業の発展」「商品作物」「水産業」「将軍のおひざもと」「五街道」など『発展』をキーワードに、教科書や資料集などから読み取ったことを、ノートやタブレットに記録していきました。

 

 今回活用した、ツールは「オクリンクプラス」というツールです。

集めた情報を個々が編集して、班で共有することのできるツール。

共通点を繋げたり、色や場所で分類したりすることで、視覚的にもわかりやすくなっています。

 

以前(タブレット端末が導入されていなかった頃)は、付箋に書き出したり小さなホワイトボードを使っていたりしましたが、書き込む時間や消す時間が短縮され、「考える時間」が大幅に増えています。

 

また、協働してまとめていくため、コミュニケーションを取り合う必然性が生まれています。

授業の中では、「○○ってどういう意味?」「それはね…○○ってこと。」「△△と同じじゃないの?」といった会話がうまれ、一人ひとりの学びが小グループへ広がっていました。

 

今回の授業は、小グループの意見をまとめるところで終わりましたが、次回以降はこの活動を学級全体へ広げていきます。自分が獲得した知識を、他者の考えと比較・検討し、見識へと成長させていきます。

 

 

社会科の授業では、近年「単元や内容のまとまりをもった授業」が大切なことのひとつとして考えられています。一つ一つの暗記ではなく、それぞれの出来事がどのように関わっているかを考えていくことが大切になっています。

 

週3回(3年生は週4回)の授業ですので、活動に時間が空いてしまい授業と授業がうまく繋がらない場合がありました。タブレットの活用が日常となり、前回の授業と今回の授業が繋がったり、活動に時間をかけたりすることがよりできるようになりました。

 

授業を参観していただいた、桐生指導主事からは「ICT活用によって、考えることの時間が確保されている。学ぶ楽しさや社会科の楽しさについても、日頃から先生方が意識していることが授業からわかりました。」とお話いただきました。