~社会科 授業研究~ 模擬選挙!N市長選挙・N市議会議員選挙
10月の授業研究で展開された授業から、今回は3年生社会科の授業の様子をお伝えします。
今回の単元は、公民的分野「現代の民主政治と社会」という内容です。
模擬選挙をテーマに活動が始まり、14日の授業研究では、「選挙演説準備~中間発表会~」が行われていました。
今回3年生が行った模擬選挙について、紹介します。
N市を流山市と仮定し、「N市の市長選挙・市議会議員選挙」を想定して行われました。
「N市調べ」ー「政策を考える」ー「政党を組む」ー「選挙演説準備(プレゼン・ポスター・広報づくり)」ー「選挙演説」ー「投票」ー「開票」ー「当選者確定」ー「振り返り」と本当の選挙活動のような取り組みです。
【今回の授業の前には…】
「流山市はどんな市なのかな?」 「流山市民が困っていることはなんだろう?」と流山市の下調べから始まりました。
Formsを使ったアンケート結果は、以下の写真のような結果となりました。
流山市のHPを見たり、住宅情報サイトや他の市との比較をChatGPTに聞いてみたり、調べ方は様々です。中学生ですが、立派な15歳。実際に育ってきた街ですから、自分たちの体験も交えながらたくさんの意見を出していました。
次は政策を考えて、政党を組んでいきます。
アンケート結果をもとにしながら、自分で調べた情報も交えて、「どういった政策が流山にとって必要か。流山市民が喜ぶ政策はどんなものだろうか?」と政策を考えていきます。
活動の中では、ネットの情報を鵜呑みにせず、正しい情報かどうかを判断する「メディアリテラシー」を学びながら、たくさん悩んでいました。
そして、自分のやりたい政策をもち、同じような意見をもつ人たちと仲間になり、政党を作っていきました。
様々な意見が、話し合いを通して1つの意見にまとまっていきました。
政党での活動は「選挙演説(党首)」「選挙ポスターづくり」「選挙公報づくり」です。
「自分たちのやりたい政策」だけでなく、「流山市民に選ばれる政策」といった面も考えながら、準備を進めていきました。
【14日の授業では…】
「選挙演説準備~中間発表会~」と題し、選挙演説に向けての進捗状況の確認が行われました。
自分たちの活動を「仕事」と称し「何%進んだか」と具体的に政党内に発表していました。
党内での中間発表が終わると、資料作成の続きです。
PowerPoint、Canvaを駆使して資料を作成しています。
当たり前のように文字・画像・色・フォント・アニメーション・画像の加工・背景をつけていく姿は、大人顔負けです。
今回の授業では、ここまででしたが、後日完成した資料をもとに選挙演説・投開票・振り返りが行われました。
模擬選挙を通して、生徒は、【立候補者の立場】・【有権者の立場】・【選挙管理委員の立場】の3つの立場を体験していきました。
授業前のアンケートでは、「政治」「選挙」と聞くと、『身近でない』、『難しいこと』という意見が多かったですが、政治参加は投票以外にもたくさんの方法があることを身をもって体験した3年生。
近年、公職選挙法が改正され18歳から選挙権をもつこととなりました。中学3年生にとっては3年後です。国民主権だからこそ、有権者の行動がとっても大切になります。
この体験を通して学んだことが、将来の糧になるといいですね。