世界に誇る、日本の伝統食文化
夏休みが明け、1週間が経ちましたが、身体は学校生活に馴染んできたでしょうか?
まだまだ暑い日が続いているので、体調にも十分に気を配らないといけないですね。
そのためにも、睡眠や食事、適度な運動が大切になってきますが、今回は、『食』についての内容です。
ところで、世の中で一番堅い食べ物は何か知っていますか?
そうです!日本が誇る“鰹節”です!
鰹節は、世界一堅い食べ物として、ギネスにも選ばれているほどです。
おおぐろの森中学校では、江戸時代創業の老舗鰹節メーカーである「株式会社にんべん」さんのご協力のもと、大河内教諭による家庭科の授業で“かつおだし”について学びを深めました。
“にんべん”は、創業300年以上の老舗であり、取締役社長の髙津伊兵衛さんのお言葉の中に、“「伝統」と「創造」の融合の実現”という想いがあります。
これは、教員という職業にも繋がる部分があると思いました。
鰹節のように、昔ながらの本物の味を伝えていくことに加えて、次世代に向けて新しい食を生み出していくという想いに対して、予測困難な社会や多様な子どもたちと関わっていく中で、不易な部分と常に新しいものを取り入れ、子どもたちへの支援や質の高い学習ができるように試行錯誤をしていく点は、共通するのかもしれません。
ほとんどの生徒が鰹節を初めて削りました。
最初は、苦戦している様子でしたが、お互いに助言し合いながら、取り組んでいる姿が印象的でした。
削った後は、だしをひき、透き通ったシャンパンゴールド色のスープを頂きました。
生徒からは、美味しいという言葉が多く聞こえてきました。
私も試飲させていただいて、五味の中の『旨味』を強く感じることができました。この味を改めて感じた時、日本人で良かったと素直に思いました。
今回の家庭科の授業を通して、生徒が貴重な体験と、“だし”という日本文化の良さを少しでも感じることができていれば幸いです。「株式会社にんべん」さん、本当にありがとうございました。