学校の様子

「夏休み 自由研究 やってみよう」

みなさん、いかがお過ごしでしょうか?充実した夏季休業を送ることができていますか?

夏といえば、“海”ですね!ちなみに、日本の海の塩分濃度は、約3.5%です。これに対して、世界で最も塩分濃度が高い海とされている“死海”は、約33%だそうです。

 

なぜこんな話しをしているかといいますと、この2種類の海水(食塩水)を使って、自由研究をやってみたいと思います!

 

<テーマ>

『食塩水を使って、新鮮な卵と古い卵を見分ける』

 

<内容>

新鮮な卵と古い卵を見分けるためには、10%の食塩水に2種類の卵を入れることで、「新鮮な卵は沈み」、「古い卵は浮く」ということを実験する。

 

<方法>

3%の食塩水と31%食塩水を使って、10%の食塩水を400g作ろうと考えている。10%の食塩水に2種類の卵を同時に入れたときに、沈むか浮くかを観察する。

 

<用意するもの>

・3%の食塩水と31%の食塩水(海水) ・透明な容器(ビーカー) ・卵(賞味期限が切れているものと、切れていないもの)

※下の中央が3%の食塩水、右が31%の食塩水

 

自由研究を進めるにあたって、「3%の食塩水と31%食塩水を使って、10%の食塩水を400g作る」という部分を数学の問題として捉えると、“3%の食塩水Aと31%食塩水Bを使って、10%の食塩水Cを400g作るためには、それぞれ何gずつ必要か?”を考えていくことにします。

 

この問題は、濃度の問題になるため、以下の式が基本事項となります。

 

 そして、3%の食塩水Aの量をxとし、31%食塩水Bの量をyとして、以下の表をもとに、

食塩の量の方程式・・・①、食塩水の量の方程式・・・②を立て、連立方程式を解きます。

 

 

今の中学1年生にとっては、「文字が2つの方程式をどのように解けばよいのだろ?」と思うかもしれませんが、2年生になったら、学習するので楽しみにしていていください!

ポイントは、2つの方程式を使って、文字を1つ消去することです。1次方程式であれば、1年生でも解くことができると思います。

 ここでは、連立方程式の解く過程を省略しますが、是非、この問題に挑戦してみてください!

 

解は、x=300、y=100となるので、『3%の食塩水300gと31%の食塩水100g』を使用することで、10%の食塩水を作ることができます!

 

さて、準備はできましたので、実験をしていきます。

※“茶色が古い卵”、“白色が新鮮な卵”であることに注意する。

 

(1)3%の食塩水400gに2種類の卵を入れたら、どちらも沈んだ。

 

 

(2)31%の食塩水400gに2種類の卵を入れたら、どちらも浮いた。

 

 

(3)3%の食塩水300gと31%の食塩水100gを使ってできた10%の食塩水400gに2種類の卵を入れたら、茶色は少し浮き、白色は沈んだ。

 

 <考察>

今回は、敢えて、海水で10%の食塩水を作ってみたが、含まれている食塩の量によって、食塩水に入れた2種類の卵の様子に差が少し表れた。もう少しはっきりと差が見られると思ったが、うまくはいかなかった。

この要因としては、“食塩の量が正確に測れていない”、“計算ミス”、“卵の新鮮さに差がなかった”などが考えられる。

また実験を行ってみて、なぜ古い卵だけ浮くのかが疑問に思った。

 

何かに挑戦した結果、うまくいくこともあれば、うまくいかないことも当然あります。うまくいかなかった際は、次はどうしたらうまくいくかを粘り強く考え続けることが大切だと思います。そして、疑問をもち、次の課題にしてみることもよいですね。

みなさんも、この夏、何かに挑戦してみてはどうでしょうか?

 

最後になりますが、8/7(木)~8/17(日)は学校に立ち入ることができなくなりますので、ご了承ください。

この期間中もHPはアップされますので、見て頂ければ幸いです。暑い日が続きますので、体調には十二分に気を付けてください!