学校の様子

答えのない教室 音楽

 2年生の音楽の鑑賞「フーガ ト短調」で、答えのない教室を行いました。

 鑑賞の授業で感じたことを発表する時、自分の内面を人に伝えることが恥ずかしい、言いたくない、そのような人もいるのではないでしょうか。そして、発表する時には、毎回同じ人が発表することも多いのです。

 そのようなことから、もっとみんなが気軽に自由に自分の感じたことを表現してほしいと思っていたところに、今回の数学以外でも答えのない教室に取り組もうとお話がありました。

 

 1学期は、音楽での答えのない教室に慣れるというところからスタートです。

 3人グループになります。(グループ分けは、インターネットのグループ分けサイトを使います。この方法だと、平等にグループに分かれることができます。グループは毎時間違います。)

  

    

 

 今回の単元では、始めに「フーガ ト短調」の冒頭部分を聴き、感じたことをグループで話しました。そして、そのグループでの話し合いから、全員での共有になります。

   

 

 最初は緊張したり、遠慮がちだったグループも、徐々に自分の考えを相手に伝えることができました。

 音楽は、感じ方も人それぞれです。感じ方に正解はないので、自由な発想で良いのです。自分の感じたことを表現し、友だちとそれを受け入れ、認め合う。これを繰り返す。この繰り返しが、とても重要です。毎回違うグループなので、たくさんの友達に自分の感じたことを伝えることができます。受け入れてもらった経験が多いほど、今後、勇気が必要な場面になった時などに、乗り越えようとする力が育つのだと思います。

 SNSが発達しているこの時代に、相手の顔が見えるところで互いの空気感を感じながらのコミュニケーションということが、とても大切であると考えます。

 

 今後は、2学期の合唱コンクールに向けて、自分たちの学級の合唱をより良いものにするために、自分の感じたことが表現できる、さらに表現しやすい環境づくりができるよう、この答えのない教室を続けていきます!

 自分の内面を表現することは、簡単なことではないかもしれません。中学生という人生に1度しかないこの時間を、内容の濃い充実した時間となるよう、級友と認め合いながら、気持ちのこもった合唱が奏でられることを、楽しみにしています。