学校の様子

子供・夢・アート・アカデミー

やって来ました!芸術の秋

本日は1年生を対象に『プロフェッショナルに学ぶ 洋画家 佐藤哲先生による美術指導』が行われました。

こちらは、文化庁主催の、「子供・夢・アート・アカデミー」事業の一環として開催されました。

現在、日本芸術院会員 日展副理事長 東光会理事長である佐藤哲先生は、中学校の教員20年、高校の教員17年という経験をされています。そんな経験があるからこそ、人情味厚く、未来ある子どもたちのために、とお越しくださいました。

助手としていらっしゃった田中里奈先生は版画家としてご活躍中で、先日も目の前の森の美術館で展覧会を開催されていました。

「今日は自分の顔、『自画像』をクレパスで描いてもらいます。」

クレパスで描くということは、一度描いた線を消すことができません。

「間違えてもいいんです。一発勝負で描けるのは小中学生だけなんだよ。大人は描けない。皆の感性を大切に。」

どうやら、大人になるにつれて、慎重になりすぎて、間違えてはいけないという気持ちが先に出てしまい、クレパスを使えるのは今!なのだそうです。

 

始めは久しぶりのクレパスにとまどう生徒たちでしたが、時間の経過とともに描く楽しさに没頭していく生徒たち。

「自分の顔、こんなに見たの初めてかも!」

「すごいー!似てるー!!」

色々な声が聞こえてきます。佐藤先生は一人ひとりに声を掛けてくださいます。

「顔にも色を付けるといいね。消しゴムはこうやって使うよ。」

消しゴムにクレパスを塗り、その面を紙に当てるとこすったような中間色ができました。

「すごい!やってみよう!」

 

今回の授業では、佐藤先生からペインティングナイフをお借りして、クレパスを削りながら描く生徒や、指でぼかしながら、背景まで時間をかけて取り組む生徒もいて、1年生の芸術のセンスにビックリしました。

佐藤先生から、「額に入れてみたい人はどうぞ。」作品を額にはめるとあら不思議!

そのままでも素敵な絵ですが、アジのある、ワンランクアップした作品に!!

1年生のノビノビとした表現力、キラキラした瞳に、先生たちはとっても幸せな気分になりました。

最後に、代表生徒が花束と共に授業を受けた感想を発表しました。

佐藤先生はハーモニカが趣味ということで、「どうもありがとう。皆へ感謝の気持ちを込めてハーモニカを演奏します。」と、ご披露してくださいました。生徒から、「イタリアのレストランにいるみたいだ・・・!」とつぶやきが出るほど素敵な音色でした。

放課後は、総合文化部美術コース人物クロッキーのご指導をしていただきました。

先生方の気さくなお人柄と、プロの視点からのアドバイスに、絵を描くことが大好きな美術コースの生徒は、貴重な時間を過ごすことができました。

 

”夢を育むおおぐろ中・夢を叶えるおおぐろ中”の実践の一つとして、佐藤先生に実技指導をしていただくことで、表現することや芸術活動の素晴らしさを実感できた一日だったのではないでしょうか。

佐藤先生、田中先生、お忙しい中お越しくださり、ありがとうございました。

とっても充実した楽しい一日でした!!