2021年4月の記事一覧
新入生の体験入部、体育祭練習が始まりました
【1年生の体験入部】
中学生にとって部活動は、小学校にはなかったとても楽しみな活動です。毎日の授業が終わった放課後に自分で決めたそれぞれの部の活動を行います。部によって計画的に朝練習をしたり、土日の活動を行う部もあります。自分で決めたやりたい事であるため、どの生徒達も生き生きと目を輝かせ、楽しそうに活動しています。本校の部活動の目的は、社会性を身に付けることがまずあげられます。日々の授業とは違い、異学年での活動となります。先輩として部をまとめたり、後輩の面倒を見たり、また後輩として礼儀正しい行動を学んだり、自分達でできる事を考えたりすることで多くのことを学びます。また、2つめの目的として、生涯にわたりスポーツや文化活動に親しみ、潤いのある人生、心豊かな人生を送ることのできる資質を養うことがあげられます。さぁ、1年生諸君!どの部に入りますか?たくさんの部をよく見て、体験し、大いに悩み、一番がんばれそうな部を選びましょう!最後に本校では、部活動と同等の目的が見込まれる活動をご家庭の責任で行っている生徒、具体的には地域で球技や文化活動の団体に所属し活動をしている生徒につきましては、入部を強制しておりません。つきましては、後日配布する届入部の欄にその旨を記入し、担任にご提出ください。
【体育祭の練習が始まりました】
本校では、5月22日(土)に体育祭を予定しています。詳しくは、後日配布する通知文をご覧ください。今年度は、感染防止対策を十分に講じ、内容を一新し、午前中で全種目を行い、終了します。また、保護者の参観は、今年度につきましては、ご家庭で1名とさせていただきます。このことにつきましては、名簿管理を行いますので、例外はありません。また、社会情勢によっては、保護者の参観はすべて中止とさせていただくこともありますし、体育祭そのものが中止または延期となることもあり得ることもご理解ください。体育祭は生徒及び保護者、地域の皆様が大変楽しみにしている意義深い学校行事の1つであります。しかし、飯沼中学校は、体育祭の意義よりも生徒及び生徒と共に生きるご家族の命を最優先で大切にします。さて、本校の体育祭の目的の1つに、活動を通して、先輩・後輩のより良い関係を築き、学校全体の団結を高めるとあります。この目的は実施計画上の形だけの目的ではなく、練習の段階から先輩と後輩が共に活動することを取り入れています。本日から、保健体育の授業は、時間割を調整して、1年生と3年生が共に同じ授業を受けています。3年生は整列の仕方やラベンダー体操などで後輩たちの見本となり、指導をします(写真をご覧ください)。体育祭が無事に実施できることを切に願っています。
【春日部市教育委員会学校訪問】
本日午後、春日部市教育委員会の先生方にご来校いただき、年度当初の学校の様子をご覧いただき、たくさんのご指導を賜りました。ご指導いただきましたことを今後の教育活動で活かして参ります。ありがとうございました。(4月21日 校長)
大人になる No3
【 人生を楽しむ 】
最近、心からうれしいなぁって思ったことはありますか?きれいなものを見て、うわあ、きれい!って思ったことありますか?遊んでいる時間があったら勉強しなさい、わがままばかり言っていないで人の気持ちを考えなさい、人生はおまえが考えているほど甘いもんじゃない…。保護者や先生方は、諸君の成功を願い、励ますつもりで、そういうことを言ったんだよね。みんなは、それが分かっているからこそ、できれば期待にこたえたいと思い、それなりに努力してきたよね。ここで思い出してみよう!子供のころ、夢中になって絵を描いたこと、朝早く起きて友達とカブトムシを捕りに行ったこと。 うちでは飼えないよと言われた子猫に、こっそりミルクをあげたこと。葉っぱや花をちぎって、おままごとのごちそうをきれいに盛りつけたこと。どれも楽しかったでしょう。でもいつだって、楽しい気分は、勉強しなくていいの?の一言で消え失せてしまったよね。勉強や仕事も大事だけど、楽しい時間を持つことも、とても大事なことなんだ、なんてこれまで誰も言ってくれなかったでしょ。だから校長の私が言おう!いまこそ自分に言ってあげよう、さあ、楽しもう!って。ここで言っておきたいのは、楽しむ方法はいくらでもあるということ。お金がたくさんないと楽しい人生は送れないなんて考えていませんか?最新のゲームがなければ楽しくないとか、SNSの相手がいなければ楽しくないなんて考えていないですか?人生を楽しむっていうのは、そういうこととはちょっと違います。人生を楽しむのは、そんなに難しいことじゃない。それはとても簡単でシンプルなもの。例えば、美しい朝日や夕陽を見る、花や星を見る、好きなものを作る、たまにはとびきり美味しいものを食べる。天気の良い日に散歩する、小さな子供と遊ぶ、犬や猫と遊ぶ、自転車に乗る、運動をするなど、楽しむ方法はいくらでもあるのです。つづく(4月20日 校長)
大人になる No2
【感情は自分のもの Part.2】
感情は自分のものということは、それは自分が起こしている感情であるということも同時に意味します。私達はよく、自分の感情をまわりのせいにしてしまいがちです。電車が遅れたせいでイライラさせられている、あいつが約束を守らないので今自分はこんなに腹立たしい思いをしているなど、自分の感情を出来事や相手のせいにしがちです。しかし、その考え方では、より良い大人にはなれません。うれしくなったり、悲しくなったり、怒ったりするのは、それ相応の出来事やきっかけがあることが多いのは確かですが、その出来事やきっかけで、すべての人がまったく同じように悲しくなったり、怒ったりするわけではありませんよね。つまり、出来事やきっかけが自動的に感情を引き起こすのではなく、その間にその人のものの見方・考え方がはさまっていて、そのフィルターを通ってその人の感情が生じるのです。(専門用語でこれを認知(にんち)といいます)例えば、まわりの人から見れば、たいしたことではないと思われるようなちょっとした失敗でも、ひどく気にする人もいます。「気にし過ぎだよ」と言われても、気にしてしまう自分がいるわけです。ここで、気にし過ぎでいつも落ち込んでいる自分、そういう自分を変えたいと思っている人もいることでしょう。気にしてしまう自分も自分ですが、それを変えたいと思っている自分もまた自分なのです。まさにそこが、これからの自分づくりの出発点になります。
自分のものの見方・考え方は、今までの自分や自分の感情を支えてきたもので、大切にしてよいものだけれども、それが自分や他人を苦しめたり、きゅうくつにしていると思ったならば、その考えをもち続ける必要はなく、自分で変えていってもよいのです。そうやって皆さんが過去の自分と対話しながら、確かな未来の自分をつくっていくことを私は期待しています。いま私がはじまるとは、そういうことなのです。今日は、ちょっと難しかったかな。いつかまた、今日のブログを読み返してみてください。何かに気づき、わかることもあるかもしれません。つづく(4月19日 校長)
大人になる No1
昨年度、このブログで「いきいき子育て」シリーズを立ち上げ、保護者の皆様にメッセージを送りました。今年は生徒に向けて、大人になるためのヒントを発信していこうと考えています。
【感情は自分のもの Part.1】
保護者世代にヒットした、宇多田ヒカルのアルバム“ファーストラブ(First Love)”に入っている、 “Time will tell (時間がたてばわかる)”という曲があります。その曲は「泣いたって 何も変わらないって言われるけど 誰だって、そんなつもりで泣くんじゃないよね」というフレーズからはじまり、「だから今は泣きたいだけ泣いていい、もっと、もっと、もっと」で終わります。まさにそれが今回、私が生徒諸君に伝えたいことです。
うれしくて笑ったり、ワクワクしたり、ドキドキしたり、ハラハラしたり、恥ずかしかったり、緊張したり、悲しくて泣いたり、怒ったり、落ち込んだり、好きになったり嫌いになったり、申し訳ないと思ったり、うらやましいと思ったり、後悔したりと、私たちは本当に色々な感情とともに生活しています。そうした感情がないとしたら、私たちの生活はとても味気ないものになってしまうことでしょう。むしろ感情にこそ、その人らしさが表れているといえるのではないでしょうか。
自分の感情は、周りから否定されそうになっても自分で大切にしてよいし、また相手の感情も大切にしましょう、というのがアサーションという考え方です。実際、宇多田ヒカルの曲のように「泣いたって何も変わらない」と言われたり、「くよくよしたってはじまらない」などのアドバイスを受けたりすることもあるかとも思います。自分でも泣いたり、怒ったりすることを恥ずかしいと思っている人もいるかもしれません。そういうとき「泣いたって何も変わらない」といわれても、涙がでるほど悲しいという今の思いは自分のものなのだし大切にしてよい、ということを思い出してもらえたらと思います。だから「今は泣きたいだけ泣いていい、もっと、もっと、もっと」ということなのです。自分を大切にする、そして同時に相手をも大切にする、これが一番の基本だと私は思います。つづく(4月16日 校長)
保護者会ご出席ありがとうございました
本日は、ご多用の中、保護者会のためにご来校いただきましてありがとうございました。本来ですと、授業参観を行っていただいた後に保護者会を行うのですが、新型コロナウイルスがここへきて、また勢いを増している状況です。教室の中に生徒と保護者が数十名いる状況は作れませんので、ご了承ください。さて、今回の保護者会は、1、2年生につきましては各教室、3年生につきましては体育館にて行いました。私はそれぞれの学年のあいさつを主任に依頼され、3つのあいさつ文を作成し、1、2年生については、昨日録画をしたものを本日流しました。3年生につきましては体育館にて直接挨拶をさせていただきました。各学年共通で話した内容をお示ししますと、①学校と保護者・地域がベクトルを合わせた協力体制を取ること。同じ方向に力を合わせなければ、効果がなくなってしまったり、違う方向に進んでしまったりしますので、注意が必要です。②新型コロナウイルスは解決していない。それどころか変異種が現れたり、新規感染者も再度の増加傾向にある。今年は、コロナをより正しく理解し、感染防止対策をしっかりと講じ、教育活動のやり方を工夫して前に進めたい。そのための行事計画を立てている。しかし、昨今の状況を考えると、昨年度同様、結果的にすべて中止となることも否定はできない。宣言の有無や波は、人間側の意識や行動によるものである。宣言の有無に関わらず、国民一人一人が感染防止対策を意識した生活をするべきであり、学校も今後、これまで同様しっかりと子供を指導していく。また、子供の感染ルートは、家庭内での感染が圧倒的に多い。ご家族が家庭内にウイルスを持ち込み、マスクを着けない食事どきにコミュニケーションを取ることで家庭内感染をするので、ご家庭内でも感染防止の意識を高めた生活をお願いしたい。③学校で行う授業は、文部科学省の検定を受けた教科書を使い、時数なども全国共通である。教え方もよく研究されている。学力の差がつくのは、家庭学習のやり方が大きな要因の1つであると考える。学びとは、量より質であることは間違いないが、中学生は学びの土台づくりの時期であり、基礎・基本の定着には、一定の量を目安にすることも必要である。個人差もあるが、塾なども含めた最低ラインをあえて示せば、学年の数字の時間は取り組みたい。3年生ならば一週間で約20時間(1年生は約7時間、2年生なら約15時間)は家庭学習をしなければ、テストで測れる学力の他の生徒との相対的な成績はおいて行かれることになる。また、ゲームや動画ばかり見ている生徒は、字を読まないため、読解力が著しく成長しない。読解力と学力の相関関係は論証も実証もされているため、ご家庭でも積極的に読書をする環境を作っていただきたい。以上となります。1年間どうぞよろしくお願いします。(4月15日 校長)