2020年11月の記事一覧
いきいき子育て④
今日から三者面談が始まります。本校教職員には、生徒の学校でのがんばりや当面の課題などは、具体的な言葉で伝えるように指導しています。「がんばったら、できた!」という確かな手応えをつかんだ子供のちょっとした進歩を見逃さずに、タイミングよく「認め、ほめ、励ます」ことが学ぶ意欲を加速させます。そこで、「何をがんばるのか、がんばるとは、どういう行動をいうのか」を三者で確認する必要があります。「家庭学習をがんばろう」「部活動をがんばろう」これはダメな例です。「毎日30分間数学のワークに取り組み、解らなかった問題は次の日に友達や先生に聞いて解決する」など具体的に言葉として共有することが大切です。また、「認める」とは他人との比較ではなく、その子が以前よりどれだけ伸びたかをよく見て、その努力をほめてやることです。「認める」とは「見つめる、見守る」ということです。真剣に見つめ、見守っているからこそ、心からほめることができるのです。結果をほめるのではなく、その子の行動や努力をほめることがポイントです。ほめるときは間髪入れずにしっかりとほめるというタイミングも必要です。自分のことを真剣に認めて、タイミングよくほめてくれる人から励まされたら子どもは勇気凛々でやる気がもりもり湧いてくるものです。「人生とは自分探しの旅」という言葉どおり、自己実現は自分自身の力で成し遂げなければなりません。本人の代わりに誰かがその人の人生を生きてあげることなどできないのです。「子どもに対する教育の目的とは何か」それは「将来の自立と自己実現に必要なことを、子供時代に身につける」ということです。将来の自己実現に必要なことを、子供時代に身につけさせたいと願っていても、現実はあっという間に過ぎていくことでしょう。「早く起きなさい」、「早く宿題をしなさい」…よほど意識していないと、つい子供をせかしてしまい、子供が自分からやろうという意識を失わせ、やる気の扉を閉ざしてしまいかねません。「今日は自分から進んでやれた」など子供のちょっとした成長に気づき「認め、ほめ、励ます」ことができたら素晴らしいことですね。 つづく (11月10日 校長)