飯中 Now
1年生校外学習、2年生救急救命講習、3年生期末テスト
1年生は本日、天気にも恵まれ、校外学習を実施しました。行き先は松伏町にある、「緑の丘公園」です。校外学習で何を学ぶのかというと、SDGsについてです。SDGsについては、総合的な学習の時間等に本校の生徒は学習しています。国連の定めた、2030年までの持続可能な開発目標です。環境や教育、人権など17の項目が定められており、私達は、すでに行っている事に加え、SDGsの視点に立った生活を行い、できることを積極的に進めましょうということです。そのためには、SDGsの視点に立つ「目」を持つこと。今日は行き帰りの道中も含めて、世の中にあるSDGsを見つけたり、今後の私たちにできる取り組みは何かを考えたりする機会とします。また、行き帰りは班での徒歩行動、現地では自然観察等に加え、クラスや学年で楽しいレクも行います。SDGsの発見に加え、仲間とさらにより良い関係づくりができる一日となることを期待します。
2年生は午後、春日部消防署の方々にお越しいただき、救急救命講習を行いました。心臓マッサージやAEDの使い方を丁寧にご指導いただき、貴重な経験をさせていただきました。生徒たちの真剣な表情が印象的でした。
3年生は今日、明日と2学期末テストが行われます。事務処理等の関係で、1、2年生より若干早い日程で毎年行っています。きっと進路を強く意識して、今までで一番がんばって勉強に取り組んだ定期試験だったのではないでしょうか。2年生も他人ごとではありません。あと1年後には、3年生として2学期末テストを受けるのです。授業をはじめとする毎日の学習を大切に、真剣に取り組むかどうかが、1年後に大きな差となって表れます。がんばりましょう。(11月18日 校長)
大人になる No64
【 つらいのはみんな同じ、クラスや学年の仲間と一緒にがんばろう 】
今朝、いつものように川辺小の交差点に立ち、朝のあいさつと交通指導をしていると、3年生のある生徒は信号待ちでノートを見て勉強していました。いま3年生は、先の見えない霧の中を、不安を抱きながら進んでいますね。三者面談、塾、北辰テストや東部地区学力テスト、私立の個別相談、校長面接、そして明日からは期末テスト。毎日これでもか、これでもかと進路について考えなければならないこと、やらなければならないことに迫られています。「合格するには内申点が足りない」、「筆記試験を考えると点数的にきつい」、タイムリミットは近づき、決断を迫られる。「このまま挑戦するか、それともワンランク下げようか?」、「家は経済的にきついので私立は受験するけど、やはり県立に行かなければ…」。
大変なのはよく分かります。しかし私は、3年生の今このような状況を、かわいそうだとは思わない。人生というものは先の見えない霧の中で、刻一刻と過ぎてゆく時間に合わせて、1つ1つ何らかの決断をするということです。これまで地域の小学校と中学校で当たり前のように過ごしてきたわけだが、この先、中学校を卒業し、義務教育が終了したあとは、一生、毎日大小様々な決断をするのです。このブログにも書いたが、いま君達は、大切な人生勉強をしているのです。人として成長するチャンスなのです。悩み、苦労することから逃げたり、安易に楽な方へ進んだりすることもできなくはない。しかし、私は飯沼中の卒業生には、この先、親から自立し、一人の人間として生きていく時に、たくましく自分の人生を切り拓く人になってほしいと願っています。つらいのは君1人ではないのですよ。クラスの生徒たちも、同じ部活で汗を流した仲間も、みんな一緒なのです。みんなで声をかけ合い、励まし合いながらがんばろうじゃないか!これまでの飯沼中での学校生活を通して、仲間の大切さ、共に励まし合うことのできる絆を培ってきたのだから。君は1人じゃない!君を応援してくれる多くの人たちのためにも、心を開き、プラス思考でがんばっていきましょう。がんばれよ3年生!(11月17日 校長)
大人になる No63
【 飯沼中に再び生徒たちの歌声が響いた日 】
~君達はどんな歌を唄いたいですか~
いつ以来のことでしょうか…、昨日の5校時の学活の時間、飯沼中の校舎のあちこちで生徒たちの合唱の歌声が響き渡りました。しらさぎ祭に向けての練習がいよいよ始まりました。音楽の時間を使っての練習は行っていましたが、クラスの取り組みとして合唱練習が始まりました。新型コロナウィルスへの感染症対策をしっかり行うことが条件ですので、特別教室と体育館を使用し、マスクはもちろん、十分な換気とソーシャルディスタンスを確保して、1、2年生が練習をしました。生徒の歌声が響く学校、これは私が校長として、ぜひそんな学校を作りたいと強く思っていた学校像の1つです。その気持ちを抑え、昨年度、そして今年度も合唱祭を中止にする判断をしました。しかし、昨今の社会情勢を鑑み、今なら「気をつければやれる!」、「気をつけるとはどうすることなのか…」を先生方で知恵を出し合い、計画をしました。文化会館はキャンセルしましたが、「合唱祭の目的」を達成することは体育館でも十分できます。
さて、そこで、諸君はどんな歌を歌いたいのでしょうか…。しっかりとした目的意識はありますか?1、2年生はまだ中学校の合唱祭を経験したことがないので、イメージすることは難しいかもしれませんね。歌う曲は各クラスそれぞれです。そこで大切なことは、「〇年〇組の歌」を歌いあげる合唱祭にしてほしいということ。「これが自分達のクラスの歌なんだ」と胸を張って歌えるような歌を創り上げようではないか。実行委員やパートリーダー、指揮者、伴奏者、その他意識の高い生徒もたくさんいるはずです。私がみなさんに望む合唱は、「クラスへの帰属感とでもいうのでしょうか…、クラスのみんなと歌が歌えることが嬉しくなる。クラスのみんなが気持ちを込めて精一杯歌い、歌い終わったあとに清々しい気持ちになる。また、それを聴いた人たちが感動できる、日頃のクラスの様子が分かる」そんな合唱をしてもらいたいと思っています。当面はまずパート練習、そして全体練習という形を取って行くのでしょう。みんなで大きな声で歌うと気持ちがいいものです(経験ありますか?)。ほとんどの高校では合唱祭という行事はありません。3年生はもしかすると、クラスで合唱をするのもこれが最後になるかもしれません。だから私は結果より取り組みを充実させて、結果に対して謙虚に受け止められるようになるまでがんばってほしいのです。どんな結果に終わっても、一生懸命やったことは必ず「何か」を残すはずです。
そして、最後は「心」です、「自分たちのクラスの歌を歌い上げるんだ」という気持ちを忘れずにがんばって練習をしてください。歌詞の内容をよく考え、歌詞に心を乗せて歌うのです。
歌は心!一歩一歩、少しずつレベルアップして行きましょう。(11月16日 校長)
大人になる No62
【 チャンスに出会わない人間は1人もいない、それを生かせるかどうかの問題だ 】
私は、人生でチャンスに出会わない人間はいないと考えています。チャンスと考え生かすのか、そのチャンスに気づかずに無駄にするかの問題だと思っています。3年生は今週、期末テストが控えていますね。1、2年生も来週です。テストの勉強も、受験だってそれは人生の上で自分を高めるための貴重な経験と考えれば、それは取り組みも含め、大きなチャンスなのです。先日の校長面接で、ある生徒にこう言いました。「黙っていても受験の日は来る、何もしなくても卒業式の日も来る。1日1日をどう過ごすかは君次第」と。
3年生の授業に向かう姿勢は素晴らしいと、この場で何度も紹介していますが、1、2年生も良くなってきました。特に変化を感じるのは2年生。先生方もあの手この手で君達を伸ばそうと考えてくれています。3年間、日々の授業に集中して取り組むことこそが、受験勉強であり、将来の自分づくりなのです。それが私の言うチャンスなのです。(11月15日 校長)
忘れられない県民の日に
埼玉県では、毎年11月14日は『県民の日』となっています。今年は、社会科の歴史の授業で習う「廃藩置県」から150年の節目で、埼玉県誕生150周年を迎えます。明治4年(1871年)に廃藩置県が行われ、「県」の統廃合があり、11月14日に「埼玉県」が誕生しました。当時の資料によると、人口は約89万人でした。現在の埼玉県の人口は、約734万人です。この県民の日は、昭和46年(1971年)、ちょうど100年目に当たるのを記念して、11月14日を「県民の日」としました。県内では、毎年この日を中心に色々なイベントが開催されます。学校も休みになります(今年は日曜日で残念ですね)。
今日は、本校の吹奏楽部が羽生市産業文化ホールで行われる、アンサンブルコンテストに参加すると聞き、とても楽しみに足を運びました。6月12日に学校の体育館で行った演奏会、8月1日に羽生市産業文化ホールにて行われた吹奏楽コンクール東部地区大会に続く楽しみな演奏会です。今日はアンサンブルコンテストということで、全員での演奏ではなく、少人数での演奏でした。本校からは金管四重奏と木管三重奏の2チーム(というのでしょうか?)が参加しました。どちらの演奏も指揮者がいない形式ゆえ、一層心を1つに集中し、息を合わせて演奏している姿に胸がジーンとしました。どちらのチームの演奏も、とても聴き心地の良い曲で、あっという間に演奏が終わり、「えっ、もう終わり?もっと聴いていたいのに…」と正直思ってしまいました。最初の金管四重奏の生徒たちが演奏を終え、観客席に来たときの顔は、達成感に満ちたとても良い表情でした。きっと満足の演奏ができたのでしょう。私は目を細め、「とっても良かったよ」と小さな声で伝えました。2組の演奏を聴き終え、コンテストの結果を待たずして、顧問の先生にちょっとあいさつをして次は…、野球です!午前中に大袋中と準決勝が行われ、5回終了時点で0対0。その後サドンデスで2対0でなんとか勝利したと、顧問の先生から連絡をいただきました。正直、決勝にまで残るとは思っていなかったので(ごめんなさい)、予定を変更して、越谷の大相模中へ!決勝の相手は、大相模中です。学校へ到着すると、既に試合は始まり、引き締まった空気が伝わってきました。この試合も3回終了時点まで0対0、4回表大相模中の攻撃を飯中が0点に抑え、その裏にメイクドラマが待っていました!フォアボールと内安打で1、2塁となったチャンスで、左バッターは、1年生とは思えないセンターオーバーの大きなあたりのスリーベース!選手、顧問、そして保護者全員の歓声はそれはそれは大きなものでした。三塁ベース上でガッツポーズする彼の表情も忘れられません。そして5回表、先ほどの大きなあたりに勝るとも劣らない大きな打球を飯中のセンターが見事にキャッチ!この時点で試合は決まったと心の中で思いました。5回表を見事に抑え、飯沼中が見事1年生大会を制し優勝しました。本当に素晴らしいことです。ひと冬決して油断せず練習に励み、来年の学総では埼玉県内に飯沼中の名をとどろかせてください。
今日は、吹奏楽部の心に染みる素晴らしい演奏と野球部の熱い心で勝ち取った優勝とで、忘れられない県民の日となりました。みなさん、ありがとうございました。(11月14日 校長)