大人になる No63
【 飯沼中に再び生徒たちの歌声が響いた日 】
~君達はどんな歌を唄いたいですか~
いつ以来のことでしょうか…、昨日の5校時の学活の時間、飯沼中の校舎のあちこちで生徒たちの合唱の歌声が響き渡りました。しらさぎ祭に向けての練習がいよいよ始まりました。音楽の時間を使っての練習は行っていましたが、クラスの取り組みとして合唱練習が始まりました。新型コロナウィルスへの感染症対策をしっかり行うことが条件ですので、特別教室と体育館を使用し、マスクはもちろん、十分な換気とソーシャルディスタンスを確保して、1、2年生が練習をしました。生徒の歌声が響く学校、これは私が校長として、ぜひそんな学校を作りたいと強く思っていた学校像の1つです。その気持ちを抑え、昨年度、そして今年度も合唱祭を中止にする判断をしました。しかし、昨今の社会情勢を鑑み、今なら「気をつければやれる!」、「気をつけるとはどうすることなのか…」を先生方で知恵を出し合い、計画をしました。文化会館はキャンセルしましたが、「合唱祭の目的」を達成することは体育館でも十分できます。
さて、そこで、諸君はどんな歌を歌いたいのでしょうか…。しっかりとした目的意識はありますか?1、2年生はまだ中学校の合唱祭を経験したことがないので、イメージすることは難しいかもしれませんね。歌う曲は各クラスそれぞれです。そこで大切なことは、「〇年〇組の歌」を歌いあげる合唱祭にしてほしいということ。「これが自分達のクラスの歌なんだ」と胸を張って歌えるような歌を創り上げようではないか。実行委員やパートリーダー、指揮者、伴奏者、その他意識の高い生徒もたくさんいるはずです。私がみなさんに望む合唱は、「クラスへの帰属感とでもいうのでしょうか…、クラスのみんなと歌が歌えることが嬉しくなる。クラスのみんなが気持ちを込めて精一杯歌い、歌い終わったあとに清々しい気持ちになる。また、それを聴いた人たちが感動できる、日頃のクラスの様子が分かる」そんな合唱をしてもらいたいと思っています。当面はまずパート練習、そして全体練習という形を取って行くのでしょう。みんなで大きな声で歌うと気持ちがいいものです(経験ありますか?)。ほとんどの高校では合唱祭という行事はありません。3年生はもしかすると、クラスで合唱をするのもこれが最後になるかもしれません。だから私は結果より取り組みを充実させて、結果に対して謙虚に受け止められるようになるまでがんばってほしいのです。どんな結果に終わっても、一生懸命やったことは必ず「何か」を残すはずです。
そして、最後は「心」です、「自分たちのクラスの歌を歌い上げるんだ」という気持ちを忘れずにがんばって練習をしてください。歌詞の内容をよく考え、歌詞に心を乗せて歌うのです。
歌は心!一歩一歩、少しずつレベルアップして行きましょう。(11月16日 校長)