大人になる No64
【 つらいのはみんな同じ、クラスや学年の仲間と一緒にがんばろう 】
今朝、いつものように川辺小の交差点に立ち、朝のあいさつと交通指導をしていると、3年生のある生徒は信号待ちでノートを見て勉強していました。いま3年生は、先の見えない霧の中を、不安を抱きながら進んでいますね。三者面談、塾、北辰テストや東部地区学力テスト、私立の個別相談、校長面接、そして明日からは期末テスト。毎日これでもか、これでもかと進路について考えなければならないこと、やらなければならないことに迫られています。「合格するには内申点が足りない」、「筆記試験を考えると点数的にきつい」、タイムリミットは近づき、決断を迫られる。「このまま挑戦するか、それともワンランク下げようか?」、「家は経済的にきついので私立は受験するけど、やはり県立に行かなければ…」。
大変なのはよく分かります。しかし私は、3年生の今このような状況を、かわいそうだとは思わない。人生というものは先の見えない霧の中で、刻一刻と過ぎてゆく時間に合わせて、1つ1つ何らかの決断をするということです。これまで地域の小学校と中学校で当たり前のように過ごしてきたわけだが、この先、中学校を卒業し、義務教育が終了したあとは、一生、毎日大小様々な決断をするのです。このブログにも書いたが、いま君達は、大切な人生勉強をしているのです。人として成長するチャンスなのです。悩み、苦労することから逃げたり、安易に楽な方へ進んだりすることもできなくはない。しかし、私は飯沼中の卒業生には、この先、親から自立し、一人の人間として生きていく時に、たくましく自分の人生を切り拓く人になってほしいと願っています。つらいのは君1人ではないのですよ。クラスの生徒たちも、同じ部活で汗を流した仲間も、みんな一緒なのです。みんなで声をかけ合い、励まし合いながらがんばろうじゃないか!これまでの飯沼中での学校生活を通して、仲間の大切さ、共に励まし合うことのできる絆を培ってきたのだから。君は1人じゃない!君を応援してくれる多くの人たちのためにも、心を開き、プラス思考でがんばっていきましょう。がんばれよ3年生!(11月17日 校長)