武里西小学校

令和4年度 第1回授業研究会が開催されました!

本日、令和4年度 第1回授業研究会が開催されました。

今年度も指導者として、春日部市立正善小学校の窪田校長先生をお迎えし、御指導いただきました。

令和元年度から新たに算数科の研究を行っている武里西小では、今年度がこの4年間に渡る算数科の研究の集大成ともなる本発表の年になります。

今年度も春日部市教育委員会の委嘱を受け、研究を更に深めていくために、研究主題を「自らの考え、学び合う児童の育成~考えを伝え合い、思考力、判断力、表現力を高める授業~」と題して、児童の育成を図っています。

武里西小学校のグランドデザイン

今年度も、授業研究会を行ったり、埼玉県学力学習調査の結果から対策を考えたりしながら、研究主題に関する仮説を踏まえつつ、子供たちの算数科の学力向上に努めていきます。

▶令和3年度の授業研究会 1回目 2回目 3回目

▶令和2年度の授業研究会 1回目 2回目 3回目

▶令和元年度の授業研究会 1回目 2回目 3回目

4校時 3年生「わり算の筆算を考えよう」(あまりのあるわり算)

3年生は、習熟度別の4コースに分かれて、少人数学習での研究授業を行いました。

本時では、「商(わり算の答え)や余りの意味に着目して、問題に応じた商の処理の仕方を考え、説明できる。」という思考・判断・表現が目標になっていきます。

 

「23個のケーキを1箱4個ずつ入れていくと、全部のケーキを入れるには、箱が何箱必要か」という問題に対して、式や半具体物、図や言葉で説明していきます。

まずは、前回までの学習をノートや算数コーナー、パワーアップタイムの問題で振り返っていきました。

先生の言葉をしっかりと聞き、先生が黒板に問題を書き始めると同時にノートに書き始める子供たち。研究授業でも集中です。

(1年生の時の担任だった中の人からすると、一つ一つの成長ぶりに感慨深いものがあります。)

今まで習ってきたわり算やかけ算の問題を思い出し、20÷4=5という計算で5箱が必要だということは分かりましたが、今回の課題として、「余りの3個はどうすればいいのか」という意見が出てきました。

 課題に対して、まずは、自力解決をしていきます。

自分の考えを整理するために、半具体物や図に表していき、説明を書いたり、言葉に出してみたりしました。

それぞれで個別に考えたものをペアで伝え合い、考えを練り上げていきます。

「答えは、5あまり3だから、箱は5箱必要!」『「全部で」だから、あまりの3個を入れなきゃいけないから、全部で6箱必要です。』など、それぞれのペアで考えが練り上げられていきました。

それぞれのペアで練り上げられ、話し合われた考えを全体で共有し、検討していきました。

「あまりの3個を入れる1箱が必要です。」「全部入れるので、5+1で6箱必要です。」など、式や図、言葉それぞれで発表し、考えを深めていきました。

書画カメラや大型テレビなどのICT機器を使い、みんなが共有した考えをまとめていきました。

習熟度別のコースによっては、基礎を踏まえた別問題にも挑戦!

具体物を見ながら、意欲的に問題に挑戦しました。

最後は、振り返りを書きました。

昨年度から取り組んでいる「わ・が・と・も」の考え方を踏まえつつ、本時の課題や目標に対して、自分の取組を確認し、次回への取組へと繋げていきました。

5校時 6年生「数量やその関係を式に表そう」

6年生も3コースに別れ、少人数学習での研究授業を行いました。

この単元では、今まで学習してきた数量を表す言葉や□、△などの代わりに、x、yを用いて、式などを表していきます。

本時では、「x、yを用いて表された式から具体的な場面をつくることができる。」という知識・技能の目標、「1つの指揮からいろいろな具体的な場面をつくることを通して、文字を用いた式の一般性について考えている。」という思考・判断・表現の目標をたて、自分やグループで考えたそれぞれの場面をジグソー法などを利用しながら、全体で練り上げていきました。

x、yを使用した文字式を四則計算(+、ー、×、÷)それぞれの場面に合わせた問題文を考え、作っていきました。

自力解決で個人で考えた問題をそれぞれのグループで話し合って、練り上げていきました。

(こちらも3年生のときに担任だった中の人からすると、難しいことにも挑戦する成長した姿にはそれだけで感慨深くなります。)

四則計算別のグループに別れ、考えた問題に対しての考えを深め、更に様々な問題を作っていきました。

同じ式でもお互いの問題を比べると違う問題ができることや相違点などに気付く姿が見られました。

タブレットカメラで撮影したみんなの考えを大型テレビで共有したり、ホワイトボードにまとめたものを黒板に掲示したりしながら、場面や実態に合わせ、アナログとデジタルのハイブリットで考えをまとめました。

最後に「わ・が・と・も」の形式で本時の振り返りを行い、発表しました。

分かったこと、頑張ったこと、友達の意見を聞いて参考になったこと、もっと次回に向けて頑張りたいことなどを意識して、振り返りました。

 

放課後には、協議会が行われました。

それぞれの授業者からは、授業の流れについての反省点や、よりよい授業を行うための疑問点などがあがりました。

ワークショップ形式のグループ協議でも、参観者の先生方から、よかった点、疑問点、質問があがり、活気あるグループ協議がなされました。

その後の正善小の窪田校長先生からの御指導では、疑問点に関する質問の答えと、授業の流れについてや主題に対しての重点を置くポイントの確認、今までの研修を踏まえた授業づくりと更なる改良点について御指導がありました。

窪田校長先生におかれましては、今回の授業研究会に際しても、日頃の自校での御校務の合間を縫っての御指導、ありがとうございました。

また、今回の授業研究会に際し、御参観、協議会への御出席していただいた南中、南小の先生方、ありがとうございました。

最後に、今回、御参観させていただいた3年生の先生方、6年生の先生方、少人数指導の先生方におかれましては、様々な御指導、御参観、ありがとうございました。

授業を受けた子供たちもよく頑張りました。