武里西小学校

令和元年度 第2回 校内授業研究会、開催!

本日、令和元年度 第2回 校内授業研究会が開催されました。

武里西小学校では、今年度から『自らの考えを互いに伝え合い、よりよい自己表現ができる児童の育成~数学的な見方・考え方ができる授業の工夫~』を研究主題として算数科の研究を行っています。

今回も指導者として長年において春日部市内外において、算数・数学科を研究されている春日部市立正善小学校の窪田忍校長先生をお招きして、3年3組と6年2組で算数科の研究授業を行いました。

3年3組では「はしたの大きさの表し方を考えよう」の授業を行いました。

この単元では、小数を学習します。小数の意味や表し方を理解し、そのよさに気づき、小数を生活や学習に用いようとするのが目標です。

今回の授業では、小数+小数の計算を行いました。

今回の研究授業では、TT(ティーム・ティーチング)を取り入れた授業を行いました。

少人数指導の先生が補助として入り、つまづきが見られる子、新たな気づきを発見した子に声をかけていきます。

指導に厚みが増すことで、子供たちも安心して学習の深みが増していきます。

今年度の算数の授業から授業の最初にパワーアッププリントを用いて、数の構成を確認していくなど基礎基本を深めていきます。

子供たちも回数を重ねることで、分かることも増え、自信を深めています。

小数+小数の計算の仕方を自力で考えていき、隣の人同士で自分の考えを伝えていきました。

ノートを相手に見せるなど、どうやったら分かりやすく相手に伝わるかを意識することも大事なことですね。

みんなの前で発表することで、考えを共有していき、思考が深まります。

6年2組では、『「比例をくわしく調べよう」比例と反比例』の授業を行いました。

今回の単元では、伴って変わる2つの数量の関係を考察することを通して、そのよさに気づき、生活や学習に活用しようとするのが目標です。

今回の授業では、比例の性質を使って問題の解決に用いることを目標に授業を行いました。

 比例の関係を利用して、コピー用紙300枚の重さを求める方法を考えていきます。

どうやったら重さを求められるか考えに集中する6年生。

今回の授業では、中学校の数学科で学習するxとyの関係性も知ることで、学習の深みを増していきました。

6年生では研究主題に沿った活動として「説明エキスパート活動」を行っています。

同じ考え方をした児童で考えを確認し合い、足りない言葉やキーワードを追加しながら自分の説明や考えをより確かなものにします。

そして、違う考え方をした友達と説明し合うことで考えを深めていきます。

3年生も6年生も単純に答えの正解を求めるだけではなく、そこに行きつくまでの過程を確認し、深めていくこともよりよい自己表現、見方や考え方ができるための大事な作業です。

今年度の研究に際して、一つの手立てとなる算数コーナー。

学年の発達段階に合わせて掲示内容は変わっていきますが、既習事項の確認やノートや考え方の表現方法の振り返りに大いに役立つことが改めて分かりました。

子供たちも自己解決するためのヒントとして大いに活用しています。慣れてくると、授業中や休み時間に関わらず、グーグル検索やクイズ番組でヒントが出てくるあの感覚のように、気軽に算数コーナーを自発的に活用するようになっています。

保護者の皆様におかれましても、子供たちが6年生ともなるとこんなに自分の考えをノートに書けるんだとお子さんの成長に驚く場面でもあります。

6年生でもみんなの前で発表していくことで、考えを共有していきました。

中学校との繋がりも意識した発展的な授業でしたが、子供たちも新たな考えの発見をすることで自信や思考力を深めている様子が見られる授業となりました。

放課後、ワークショップ形式の研究協議会を行い、教員間でも研究についての考えを深めていきました。

今回の2つの授業で行われた子供たちの自己表現が深まるための学習過程、板書、発問の工夫について、よかった点、改善点、疑問点、自分だったらこうする点などについてグループごとに話し合い、発表することで考えを共有していきました。

指導者の正善小の窪田校長先生にも子供たちがどうやったら数学的な見方・考え方ができ、よりよい自己表現ができるかについて、今回の授業を通しての御講評、指導を戴きました。

 窪田校長先生におかれましては、自校の御公務の合間をぬっての御多用の中、御指導ありがとうございました。