武里大枝公民館
教養講座「明治天皇と武里~田植・御猟場・白目米~」を開催しました!
連日の暑さからほっと一息つけるような、涼しい雨上がりの8月5日金曜日、
武里大枝公民館講堂にて、教養講座「明治天皇と武里~田植・御猟場・白目米~」を開催しました!
この講座は、市の郷土資料館で9月4日まで開催している企画展「明治天皇と春日部~巡幸・御猟場・梅田ごぼう~」のスピンオフ企画として実現したものです。
講師には、近世史の専門家、郷土資料館学芸員である榎本氏をお迎えしました!
サブタイトルの「田植、御猟場、白目米」をテーマに、これらと当時の春日部、そして武里地区のかかわりについて解説していただきました。
宮内庁から借りている貴重な史料、写真や地図の画像も数多く紹介され、熱心にメモを取る方も多くいらっしゃいました。
天皇が各地をまわる「巡幸」は、民衆が天皇の姿を見ることができる貴重な機会だったのだそうです。
春日部を通られることになると、武里地区でも橋の修理など対応したようです。
かの岩倉具視や木戸孝允らも同行し、春日部で田植えをしている様子をご覧になったのではないか、とのこと。
御猟場は皇室専用の狩場のことです。徳川家最後の将軍、徳川慶喜が狩りのため宿泊した粕壁の商家の写真やエピソードなども紹介していただき、狩場の決まりや狩りの方法にも話が及びました。
白目米は、江戸時代から将軍に上納されてきた、美味な米(いわゆる特選米?)で、春日部でも栽培されていたそうで、武里村役場に伝わる宮内省からの白米献上に対する感謝状を見せていただきました!(ちなみに、1988年に新宿中村屋がカレーに最適だと白目米の栽培を復活させたというプチ情報も。)
当時の春日部の様子、武里まで掘り下げられた内容はもちろんのこと、現在の位置関係や何を見ることができるのかを教えてくださったので、歴史探訪欲をかきたてられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
貴重な資料の現物を見たい!という方は郷土資料館でご覧になれますのでぜひ。
参加された方からは、
「はじめて聞くお話しで、興味深い内容でした。」
「まったく情報のなかった武里~春日部のことに触れて、さらに興味を持ちました。」
「当時の様子がよく理解できた。」
といったお声をいただき、さらに帰りがけには、
「歴史の講座は毎月やっているのですか? ぜひ今後も参加したい。」といううれしいお声がけもいただきました!
貴重なお話しをしてくださった榎本様、参加された皆様、ありがとうございました。
9月28日(水)には、「春日部のあけぼの」と題した歴史講座を開催する予定です。
詳しくは公民館だよりやインターネットでお知らせしますので、皆様のご参加お待ちしています。
今後も皆様のニーズに沿うことができるような企画を実施していきたいと思いますので、よろしくお願いします!