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夏休みイベントのご案内

郷土資料館では、7月、8月の夏休み期間中、下記の通りイベントを行います。ご来館をお待ちしております。

●7月27日(土)体験講座「わらじを編んで江戸の旅に出よう」
わらじを作ってはいてみます。
日時:7月27日(土)13:00~16:00
対象:小学生、中学生とその保護者 先着15組
持物:はさみ、新聞紙
申込方法:郷土資料館へ直接、または電話(763-2455)で申し込んでください。

●8月3日(土)体験ワークショップ「蓄音機で音楽を聴いて昔のおもちゃを作ってみよう」
蓄音機で音楽を聴いたり、春日部の伝説の紙芝居の上演や簡単なおもちゃ作りをします。
日時:8月3日(土)10:30~、15:00~の2回
対象:小学生まで(保護者同伴可)
申し込み不要です。郷土資料館に直接お越しください。

●8月18日(日)夏休み学芸員教室「土器の拓本をとってみよう」
土器の模様を拓本にとってみます。
対象:小学生、中学生とその保護者 先着15組
持物:はさみ、新聞紙、汚れてもいい服装
申込方法:郷土資料館へ直接、または電話(763-2455)で申し込んでください。

●8月31日(土)企画展示記念講演会「成金鈴木久五郎の時代」
水村 典弘(みずむら のりひろ)さん(埼玉大学経済学部教授)を招き、明治・大正時代に成金や現代の経営倫理などについて、分かりやすくお話しいただきます。


日時:令和元年8月31日(土)午後2時~午後4時(午後1時30分開場予定)

会場:春日部市教育センター 2階視聴覚ホール

定員:100人(申し込み順)

申し込み方法:直接、または電話で郷土資料館にお申し込みください。


博物館実習2日目

実習期間二日目の今日はミュージアムトーク見学から始まりました。まず見学をするにあたっての事前学習を行いました。

ミュージアムトークは「元祖!成金鈴木久五郎-鈴久を生んだ商いのまち春日部-」の展示についてのものです。私は春日部市民ですが、元祖成金が春日部から生まれていたことに驚きました。鈴木久五郎さんについて展示として見るだけではわからないような興味深いお話を聞くことができました。

ミュージアムトーク解説の様子
ミュージアムトーク解説の様子

「元祖!成金 鈴木久五郎」は9月8日(日)までの開催です。この後のミュージアムトークは、8月10日(土)と9月1日(日)に行われます。ぜひご来館ください。

実習生と職員による記念撮影
↑記念写真の撮影もできます!!


午後からは土器・石器の洗浄と拓本をやりました。
土器・石器の洗浄では大きな欠片から小さいものまで、実習生全員で一つずつ丁寧に水で汚れを落としていきました。
洗浄中の石器
洗浄中の板碑

拓本作業では、土器の欠片を拓本にしました。初体験の人が多く、一つ一つの作業を手探りながらも無事に作業を終えることができました。
拓本作業中の実習生
拓本作業中の実習生

拓本完成資料
拓本完成資料

二日目は実習生同士で会話をすることも増えてきました。明日からも、より一層学芸員の知識と仲間との関係を深められるようにしていきたいです。
(令和元年 博物館実習生)

博物館実習1日目

本日から博物館実習が始まりました。初日ですので、午前は館長からご挨拶を頂き、学芸員の鬼塚さんから施設の説明を聞きました。

その後、施設内を案内して頂きました。燻蒸室や収蔵庫を見せて頂きました。私は収蔵庫や燻蒸室を実際に見たのは初めてだったため、資料の保存の仕方などがよくわかりました。最後に展示室の案内をして頂き、展示物の解説をしてくださりました。

写真:展示室の見学

午後からは、最初にディスカッションを行いました。内容は「資料館について」「学芸員資格を取った理由」などです。実習生一人一人意見が出てきたのでお互いの考えがよくわかりました。
次に、資料館が実際に所有している資料を使って、その取扱いを学びました。取り扱った資料は、壺形の土器と巻子、掛け軸です。巻子と掛け軸は学校の授業で取扱いの仕方は教わっていたのでそれなりに扱えていたのではないかと思います。しかし、土器は初めて扱ったので少々苦戦してしまいました。今後のためにもよく復習しておきたいと思います。
 写真:弥生土器の梱包

写真:掛け軸の取り扱い

(令和元年度 博物館実習生)

7月21日に公開された民俗芸能

梅雨もそろそろ終盤にさしかかったと予報される21日の日曜日には、県や市の指定文化財である民俗芸能が3団体で催されました。いずれも未来を担う子供たちが活躍しましした。
 午前9時から西金野井香取神社を中心に午後6時まで、幾度も舞が披露された、県指定無形民俗文化財「西金野井の獅子舞」では、1学期から舞やお囃子に取り組んでいる南桜井小学校『伝統芸能クラブ』の皆さまをはじめ、クラブの卒業生である中学生2年生や高校生が児童の舞を後押ししてくれました。4~6年生のクラブ活動に加え、他校の6年生、そして小学校就学前からお父さんと共に獅子舞に参加している2年生と、多彩な構成の後継者が日頃の練習成果を発揮してくれました。
西金野井の獅子舞
▲天狗役はOBの中学生、獅子役は2年生と5年生、巫女役もすべて小学生で構成。
 3年ぶりの辻切りから幕開けした市指定無形民俗文化財の「銚子口の獅子舞」の祭礼では、お囃子役に新たな小学生が加わり、緑豊かな田園風景に篠笛の音色が響き渡りました。午後の銚子口香取神社での公開では、今春にお披露目された女子高校生による子獅子の舞が公開され、日々の練習成果に盛大な拍手をいただきました。
銚子口の獅子舞
▲忙しい高校生活と地元の伝統芸能の練習を両立に感謝!
 倉常地区では、市指定無形民俗文化財「倉常の神楽ばやし」が午前の辻切り、そして夕方からの地域の夏祭りで公開されました。
地域の皆さまのご協力で、例年、飲食の屋台、そしてビンゴゲームと、神社を会場とした、地域一体となった”夏祭りの原風景がここでは継承されています。
倉常の神楽囃子
▲親子2代、さらには祖父と孫と、代々の伝統の音色が継承されています
お囃子の打ち鳴らしでは小学生3年生、さらには中学生3年生が加わり、親子2代、3代の共演が実現されました。
全国的には伝統芸能の継承に大変な危機感が広がっています。春日部市ではどの保存会でも創意工夫のもと、後継者の養成が着実に芽生えつつあります。秋の祭礼での公開に加え、12月には複数の団体による公開事業の開催を予定しております。出演団体やテーマなど、詳細が決まりましたら、追ってお知らせいたします。

7月14日に公開された民俗芸能

 あいにくの雨の中、夏季例祭が榎地区と赤沼地区で行われ、五穀豊穣・家内安全を祈願して市の無形民俗文化財に指定された民俗芸能が公開されました。
 榎集会所で「榎の囃子神楽」が公開され、親子二代、三代の共演もありました。
榎の囃子神楽
▲小学生によるテンコ(狐)の舞。お父さん、おじいちゃん、妹さんのお囃子に合わせて軽快な舞が披露されました。
榎の囃子神楽
▲例祭のトリの「大黒舞」。艶やかな衣装を身にまとい、背後では娘さんの締め太鼓が軽やかに響きました。
秋の富多神社の祭礼(10月15日)でも公開されます。
 赤沼地区の集会所では、赤沼の獅子舞が公開されました。
赤沼の獅子舞
▲子供獅子の太夫を先頭に三匹獅子が元気よく舞われました。今年も6年生を中心に一生懸命練習した成果が拍手喝采をいただきました。
赤沼の獅子舞

赤沼の獅子舞
▲約30年ぶりに祭礼が雨天により集会所で開催され、ほぼ初めての屋内での「弓くぐり」。カメラが追い付かないほどのスピードで弓を無事にくぐる様は圧巻でした。今年の豊作が祈願されました。
赤沼の獅子舞も10月中旬に秋祭礼が予定されています。秋には豊作に感謝し、楽しく滑稽な「神楽」の演目が多数演じられます。
 各団体の公開日は当ホームページでお知らせいたします!


公開日迫る!西金野井の獅子舞の練習

7月21日(日)に公開される、埼玉県の無形民俗文化財に指定されている『西金野井の獅子舞』では、2週間前の7月1日より、子供獅子ともども、練習に取り組まれています。取材に伺った12日の夜には、保護者の皆さまのご協力もあり、南桜井小学校の伝統芸能クラブの児童10名が参加されました。
西金野井の獅子舞
▲2組の舞手7名が額に汗を流しつつ「芝舞」の形を復習
西金野井の獅子舞
▲舘野校長先生も毎晩、練習に足を運んでくれています。また、クラブOGの中学生1年生も練習に加わり、後輩たちに笛の指導をしてくれています!頼もしいかぎり。
西金野井の獅子舞
▲保存会の方々も子供たちの見本になるよう、必死に形の仕上げに入りました。
 公開に向けた練習は今秋金曜19日まで続きます。21日は午前10時から「西金野井香取神社」拝殿で行われ、午後5時まで幾度か舞われます。
年1回の公開、そして南桜井小学校の児童の皆さんの愛らしい舞もございますので、是非、足を運んでみてはいかがでしょうか。

やったり踊りが公開されました

 長梅雨の中7月13日(土)、春日部駅東口では春日部夏祭りが、そして武里駅の南に位置する大畑香取神社では、県の無形民俗文化財に指定されている『やったり踊り』が奉納されました。
 例年、梅雨が明けた頃に祭礼を迎えますが、今晩は小雨まじりの中、大畑地区の皆さんが伝統の舞を披露いただきました。
やったり踊り
▲祭礼前に石川市長が激励に。揃いの浴衣、赤の手ぬぐいが伝統の装束です。
やったり踊り
▲保存会会長・若衆総頭・神主を先頭に香取神社までの「練り込み」。
県道と東武線の踏切をわたるため、地域のみなさん、春日部警察署と多くの方々に協力いただいております。今晩もありがとうございました。
やったり踊り
▲若衆による躍動感あふれる「扇子踊り」。
このほか、小学生1年生から中学生で構成される「小若」の舞も堂々と披露されました。
若衆の皆さまにあっては2か月間にわたる練習指導、さらには将来にわたって伝統芸能を担う後継者の育成にご尽力いただき、深く感謝!!

また、今晩、見逃してしまった方は、是非、来年、足を運んでみてはいかがでしょうか。公開日のお知らせは当ブログでご覧ください。

「元祖!成金 鈴木久五郎」を開催します

8月16日(金)ミュージアムトークの情報を更新しました。
7月23日(火)より、第61回企画展示「元祖!成金 鈴木久五郎ー鈴久を生んだ商いのまち春日部」展を開催します。
鈴木久五郎(すずききゅうごろう・1877年生、1943年没))、通称「鈴久(すずきゅう)」は、春日部市八丁目出身の実業家です。「元祖成金」とも称された鈴木久五郎のゆかりの資料を展示し、「鈴久」の実像に迫ります。

会期:令和元年7月23日(火)~9月8日(日)

休館日:7月29日(月)、8月5日(月)、8月11日(祝日)、8月12日(月・振替休日)、8月19日(月)、8月24日(土)12時以降、8月25日(日)、8月26日(月)、9月2日(月)
*8月24日(土)12時以降、8月25日(日)は、教育センターが埼玉県知事選挙の投票所となるため休館します。


会場:郷土資料館 企画展示室(春日部市粕壁東3-2-15 教育センター1階)

観覧料:無料

<関連イベント>
●企画展示記念講演会「成金鈴木久五郎の時代」
水村 典弘(みずむら のりひろ)さん(埼玉大学経済学部教授)を招き、明治・大正時代に成金や現代の経営倫理などについて、分かりやすくお話しいただきます。


日時:令和元年8月31日(土曜日)午後2時~午後4時(午後1時30分開場予定)

会場:春日部市教育センター 2階視聴覚ホール

定員:100人(申し込み順)

申し込み方法:直接、または電話で郷土資料館にお申し込みください。

●「元祖!成金鈴木久五郎」展ミュージアムトークー好評につき回数を増やしました

企画展示(第61回)「元祖!成金鈴木久五郎-鈴久を生んだ商いのまち春日部」の展示資料について担当の学芸員が解説します。


日時
令和元年7月24日(水曜日)
令和元年8月10日(土曜日)
令和元年8月16日(金曜日)
令和元年8月22日(木曜日)

令和元年9月1日(日曜日)

いずれも午前10時30分~、 午後3時~(各30分程度)

会場:郷土資料館 企画展示室

申し込み:不要。直接ご来館ください。

元祖!成金鈴木久五郎展チラシ元祖!成金 鈴木久五郎展リーフレットPDF(407KB)

「指定文化財でめぐる春日部」展示ガイド

第60回企画展示「指定文化財でめぐる春日部」は7月7日に、無事終了いたしました。
ご来館いただいた皆様、誠にありがとうございました。
会場で配布しておりました「指定文化財でめぐる春日部展示ガイド」をPDFにて掲載いたします。どうぞご利用ください。
指定文化財でめぐる春日部展示ガイドPDF




指定文化財でめぐる春日部展示ガイド(pdf 751KB)


展示最終日には、2回のギャラリートークを実施いたしました。
ご質問いただいた中で、間違えてお答えした部分がございますので、正しいお答えをこちらに掲載し、お詫びいたします。

「西金野井香取神社領朱印状」に関連して、「朱印と黒印のちがい」についてご質問をいただきました。
徳川将軍代々の「朱印」は、10万石未満の領主の所領認定や特定大寺院以外の寺社領地の認定などで用いられました。なお10万石以上の領主の所領認定には、花押が使用されていました。
対して「黒印」は朱印を押す朱印状よりも簡易な文書に使われたようです 。使い分けについてははっきりしていない部分もありますが、朱印の方が黒印より相手に対してより丁寧であると考えられています。(『岩波 日本史辞典』1999)

ギャラリートーク

千葉大学の学生さんが来ました!

7月6日(土)博物館実習の授業の一環で、千葉大学の学生たち9名が春日部市郷土資料館に来ました。

午前は、館の概要・特徴を案内したのち、体験ワークショップ(記事は午後の部)に参加し、子どもたちと一緒にブンブンゴマを製作しました。コマを回せた人と回せなかった人がいたようです。結構難しいですよね。

午後は、館蔵の資料整理にご協力いただきました。未整理の文書箱を開梱して、資料の概要調査の調書を作成してもらいました。

写真:作業の様子

写真:作業の様子

今回整理した資料は、市内の商家からいただいた明治時代から昭和50年ごろまでの文書群です。われわれ職員も初めてみる資料がザクザク。春日部の近現代史は、まだまだ深められそうです。
みなさんも各自の関心で興味深く資料を拝見されていたようなのでした。
引率された先生をはじめ、学生のみなさん、お疲れさまでした。
学芸員の卵のみなさんにとって、有意義な時間になりましたでしょうか。