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ほごログ

昭和46年(1971)2月1日公民館6館オープンー広報かすかべ169号

文化財保護課では、過去に市役所の広報担当が撮影した写真フィルムをデジタル化する作業を進めています。
『ほごログ』の新しいコーナーとして、保存している広報写真の中から、旬な情報を定期的にお届けします。
昭和から平成の春日部を写真でお楽しみください。

48年前の昭和46年(1971)2月1日、春日部地区の粕壁地区公民館、内牧地区公民館、豊春地区公民館、武里地区公民館、幸松地区公民館、豊野地区公民館の6館が一斉にオープンしました。広報では、大小の会議室や和室などが整備され、学習や会議ができる施設として紹介されています。

写真の幸松公民館は、開館から22年後の昭和63年(1988)10月23日、建て替えを経て現在の建物になりました。

広報かすかべ169号(昭和46年2月)
広報かすかべ387号(昭和63年10月)

開館当時の幸松公民館
開館当時の幸松公民館(広報かすかべ169号掲載)

幸松小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成31年2月1日に幸松小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
昔懐かしの暮らしと道具を実際に近くで見て触って、少し昔の生活を身近に感じていました。

見学の様子

展示されている道具ですが、これは何だか分かりますか?
手水器
児童たちからは、「蚊取り線香?」「炊飯器?」という声もありましたが


正解は・・手を洗う道具「手水器(ちょうずき)」です。
手水器のイラスト


児童も早速体験していました。
見学の様子

郷土資料館では、3月24日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。

正善小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成31年29日に正善小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
少し前に使われていた日用品や農具等の説明を一生懸命にメモをとりながら聞いていました。

見学の様子

初めて見る物の使い方を質問したりして、昔の道具に興味深々でした。

見学の様子

土資料館では、3月24日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催しており、昔の懐かしい道具や写真を展示しています。小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。

神明貝塚の巡回展の第二弾が始まります

1月22日まで庄和総合支所にて開催されていました巡回展「ここまで分かった!神明貝塚と縄文人のくらし」が場所を移し、今度は正風館(庄和地区公民館)にて、1月30日より公開します。

見逃してしまった方はもちろん、すでにご覧になられた方も、正風館に足をお運びの際には、是非一度ご覧いただき、市域最大の縄文のムラとくらしの息吹を感じてみてはいかかでしょうか。

正風館での展示の様子

場所:正風館1階ロビー(大衾307番地1)
会期:平成31年1月30日~4月末日


縄文時代の土偶『新編図録春日部の歴史』ーその74

縄文時代の人々の精神性を表す道具として、土偶(どぐう)があります。
土偶は粘土で人の形を作ったもので、乳房(ちぶさ)の表現と豊満な腹部や臀部(でんぶ)から女性を表現し、多産や安産などを願うために使われたと考えられています。


豊春地区の花積台耕地(はなづみだいこうち)遺跡では、「ハート形土偶」の、まさに名前の由来であるハート形の顔が発見されています。顔面をふちどるような文様は、イレズミを表現している可能性があります。
また、西親野井地区の神明貝塚では、同じく「ハート形土偶」のお尻から足の部分が発見されています。これらの土偶は、
3,5004,000年前の縄文時代後期のものです。


神明貝塚では、最近の調査(春日部市サイトにリンク)でも土偶が発見されています。

「縄文時代の文化」『新編図録 春日部の歴史』18ページ

花積台耕地遺跡の土偶
花積台耕地遺跡のハート形土偶の顔の部分

神明貝塚の土偶
神明貝塚のハート形土偶のお尻から足の部分

南桜井小学校伝統芸能クラブの活動

1月23日は校内でのクラブ活動ではなく、学校外で「伝統芸能クラブ」の活動が行われました。総合支所2階にある庄和児童センター(スマイルしょうわ)に招かれ、『芝舞(しばまい)』と『辻切(つじきり)』の2演目を披露しました。昨春4月から新たなメンバーで始まったクラブ活動も円熟(えんじゅく)し、15名の児童の力の結集で見事なお囃子が奏でられ、伝統の舞もきれいに揃っていました。

▲さまざまな年代の方々が観覧する中、堂々とした「芝舞」が舞われました

▲「辻切」は腰をおとし、安定した舞でした
クラブ活動も残すところ3回。指導されてきた西金野井獅子舞保存会の染谷会長さんも目を細めて息のあった舞を見守っていました。この中から、伝統芸能を担う後継者が生まれることを切に祈っています。

上沖小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました

平成31年1月22日と23日に上沖小学校第3学年が、郷土資料館を見学しました。
時代とともに変わっていった春日部を学芸員から説明を聞いたり、当時使っていた物を触ったりしました。

小学校の見学

自由時間には、実際に”竹ぽっくり”で歩いてみたりと、昔のおもちゃで楽しそうに遊んでいました。

小学校見学の様子

カラーが当然と思っていたテレビが、昔は白黒だったことにも驚いていました。

見学の様子

郷土資料館では、3月24日(日)まで「くらしのうつりかわり―懐かしの暮らしと道具展」を開催します。
昔の懐かしい道具や写真を展示し、小さなお子様からご年配の方まで、一緒に楽しめる展示となっております。ぜひ遊びにいらしてください。

郷土資料館体験ワークショップを開催しました

平成31年1月20日(日)、郷土資料館展示室で「体験ワークショップ」が開催されました。

ワークショップの様子

春日部の伝説をもとにした紙芝居や、蓄音機によるレコード鑑賞を楽しんだあと、昔のおもちゃ「パタパタ(板がえし)」を作りました。

ワークショップの様子

一番上の板をひっくり返すと、下の板も順番に”パタ♪パタ♪パタ♪”と音をたてながらひっくり返るのを、何度も楽しんでいました。

ワークショップの様子

ワークショップは、小学生までを対象とした、昔の遊びを気軽に体験できるイベントです。事前申込み不要、当日の飛び込みも大歓迎です。
 次回ワークショップは、平成31年2月17日(日)に「からくり屏風」を作ります。ご参加をお待ちしています。


ワークショップの様子

宮川小学校の皆さんが郷土資料館を見学しました

平成31年1月18日(金)、宮川小学校第3学年の皆さんが春日部市郷土資料館を見学しました。
宮川小学校学区内の花積貝塚の竪穴住居や、日光道中の宿場町の模型を見学した後、現在、社会科で学習している昔のくらしについて、資料を見学しました。その後の自由時間では、体験コーナーが人気。
とんとん相撲やブンブンゴマなど、昔のおもちゃを体験し、おじいさん・おばあさんの時代の暮らしを学習しました。

写真:体験コーナー

おばあさんにお手玉を教えてもらったという男の子もおり、わらべ歌をうたいながらお手玉を披露してくれました。また、けん玉が上手な男の子もいました。
昔のくらしの学習は、おうちの方にお話しを聞くと理解が深まるかもしれませんね。

写真:けん玉の体験
宮川小学校の皆さん、またぜひおうちの方と遊びに来てくださいね。

1月20日(日)銚子口の獅子舞が公開されます

1月20日(日)、銚子口香取神社にて、春日部市の無形民俗文化財に指定されております「銚子口の獅子舞」が公開されます。
どうぞ皆様お誘いあわせの上、ご来場ください。

日時:平成31年1月20日(日)14時~15時20分ごろ
場所:銚子口香取神社(春日部市銚子口551)

交通機関:朝日自動車バス(春日部駅東口~豊野工業団地行)豊野小前バス停下車、徒歩5分

春日部市指定無形民俗文化財「銚子口の獅子舞」の公開(春日部市公式サイトイベントカレンダー)

銚子口の獅子舞

中野小学校の皆さんが郷土資料館を見学しました

平成31年1月17日(木)中野小学校3年生の皆さんが、春日部市郷土資料館を見学しました。

縄文時代の竪穴住居の模型の見学。
中野小学校の周りにも縄文時代の家があったことを話すと、とても驚いていました。
写真:竪穴住居の見学

千歯こきの体験では「モミがとれて、すっきりした」と感想を話してくれました。体験が終わった後、千歯こきは何する道具ですか?と聞くと「米を散らかす道具!」と元気に答えてくれる子もいました。本当は板や筵(むしろ)などを引いて集めやすくするのです。
写真:千歯こきの体験
このほか、体験できる昔のおもちゃや道具等に興味津々。スケッチやメモなどを一生懸命とっていました。展示資料のなかでは、今の遊びと直結するファミコンとゲームボーイが人気のようでした。

1月から2月にかけて、郷土資料館の社会科見学も本格的になり、資料館がにぎやかになります。

出張展示 庄和図書館 三上於菟吉と春日部展

郷土資料館の出張展示としまして、1月16日(水)から2月20日(水)まで、庄和図書館(春日部市金崎839-1 午前9時~午後7時開館)で「三上於菟吉と春日部」展を開催しております。



庄和図書館と三上於菟吉顕彰会による連続講座「三上於菟吉と春日部」が開催されましたことから、関連として展示するものです。連続講座は、第2回まで終了、第3回は2月3日(日)に、三上於菟吉顕彰会代表新井義昭先生による「『百万両秘聞』の生まれた背景」が行われます。お問合せは、庄和図書館(048-718-0200)まで。



展示内容は、於菟吉の粕壁中学校(現春日部高等学校)時代の作品や、昭和10年刊の唯一の随筆集『随筆 わが漂泊』にみえる故郷と中学校の思い出話の紹介と、『モントクリスト伯爵』のほか、意外と知られていない於菟吉の翻訳小説を中心としております。寄贈者のご厚意で、直接ご覧いただける著書もございますので、皆さまぜひご覧ください。

東部地区の交通ー交通の発展と三郷ー(三郷市立郷土資料館)

三郷市立郷土資料館にて、1月11日(金)から2月11日(月・祝)まで、「東部地区の交通ー交通の発展と三郷」が開催されています。
この展示会は、東部地区文化財担当者会の「東部地区の交通」巡回展の一つで、三郷市では、近世・近代からの河川・道路・鉄道による交通の歩みについて、実物資料・写真を用いて紹介しています。春日部市郷土資料館からも、内国通運(ないこくつううん)株式会社西宝珠花取扱所の半てんなどを貸し出しています。

常磐自動車道や東京外環道、つくばエキスプレスなど、近年も新しい交通が次々と整備されている三郷の交通の歩みを展示資料と共に学ぶことができます。みなさまお誘いあわせの上、ぜひお出かけください。

なお、東部地区文化財担当者会発行の研究報告書『東部地区の交通』(1,500円)は、残部が大変少なくなっております。購入ご希望の方は、春日部市教育委員会文化財保護課(土日は郷土資料館)までお問い合わせください。

<東部地区の交通ー交通の発展と三郷ー>
日時:平成31年1月11日(金)~2月11日(月・祝)平日:9時半~19時 土日祝日:9時半~17時
休館日:毎週月曜日(1/14(月・祝)・2/11(月・祝)を除く)、1月15日(火)、1月24日(木)
場所:三郷市立郷土資料館(三郷市谷口618-1三郷市わくわくライブラリー内)
 ※つくばエクスプレス「三郷中央駅」から徒歩約10分

 電話番号:048-952-8800 展示内容については048-930-7759(生涯学習課)
入館料:無料

郷土資料館企画展「埼玉県東部地区の交通―交通の発展と三郷―」開催のお知らせ(三郷市立郷土資料館)

三郷市東部地区の交通展ポスター

東中学校『新編図録春日部の歴史』ーその73

平成25年(2013)1月7日、春日部市立東中学校では、「光と風、水面に映える学校」をコンセプトに建設された新校舎の落成式典が挙行されました。
新校舎は木材をふんだんに使い、冷暖房を完備、太陽光発電と雨水利用の設備やミニコンサートが開ける「パティオ」という中庭も設置されました。

今年の1月3日に行われた箱根駅伝第9区には、平成25年に東中学校卒業で国士舘大学の石川智康選手が出場しました。

東中学校ブログ「卒業生が箱根駅伝を走ります」
No.148 東中学校新校舎落成式典が開催されました(国立国会図書館インターネット資料収集保存事業(WARP))
「教育施設の拡充」『新編図録 春日部の歴史』286ページ

東中学校


 

郷土資料館利用のご案内

●開館時間:午前9時から午後4時45分
●休館日:毎週月曜日、祝祭日(月曜日が祝祭日と重なる場合は、火曜日も休館となります) そのほか、選挙投票日、施設点検日など臨時休館日あり
●入館料:無料

●アクセス
住所:春日部市粕壁東3-2-15(春日部市教育センター内)
電話番号:(048)763-2455

春日部駅東口(東武スカイツリーライン・東武アーバンパークライン)から徒歩10分
東北自動車道岩槻ICから国道16号線春日部・野田方面、「小渕」交差点を国道4号線東京方面へ、国道4号線「女子高入口」交差点を春日部駅方面へ、「粕壁小」交差点南東角。
駐車場は教育センターと共用。

グーグルマップ 春日部市郷土資料館

資料館地図
郷土資料館案内図

御産御祈目録『新編図録春日部の歴史』ーその72

南北朝時代の武将、春日部重行(かすかべしげゆき)は、建武記(けんむき)や後醍醐天皇綸旨(ごだいごてんのうりんじ)などの古文書にその名が登場することをこれまで紹介しましたが、今回の御産御祈目録(おさんおいのりもくろく)もその一つです。
御産御祈目録とは、天皇の妃が妊娠している期間に、その安産祈願のために行われる様々な祈祷を目録にしたものです。
建武2年(1335)の御産御祈目録には、重行の官職名である「滝口左衛門尉」(たきぐちさえもんのじょう)の名が記され、後醍醐天皇の妃の安産祈願に、西国三十三所(さいごくさんじゅうさんしょ)第十九番札所の行願寺(ぎょうがんじ)に重行が派遣されたことがわかります。
行願寺は革堂(こうどう)とも呼ばれ、現在は京都市中京区(なかぎょうく)に所在します。南北朝時代は現在の上京区(かみぎょうく)にあたる場所にありました。

 

『続群書類聚』997巻 国立公文書館所蔵
「春日部氏と建武の新政」『新編図録 春日部の歴史』48ページ
御産御祈目録
御産御祈目録(赤線部分に「行願寺 滝口左衛門尉重行」とある 

最近の郷土資料館

年の瀬も迫ってまいりました。今回は、高齢者施設の団体見学、大学生の資料利用、常設展示の一部更新など、春日部市郷土資料館での最近の出来事を紹介します。

【その1】12月8日・15日・19日、市内の高齢者施設の皆さんが団体でお見えになりました。
写真:昔の道具の見学
展示室では、回想法ボランティア「ふれあい幸齢倶楽部」さんのご協力をえて、回想法に基づいた映像の上映をしていただきました。回想法と言うと、敷居が高く聞こえますが、簡単にいえば、高齢者の方に懐かしい物事を思い出して、話し合っていただき、活き活きとしてもらおう、という取り組みのことです。回想法の映像では、昭和30年代の県内の風景や国内で起きた主な出来事が紹介されました。
写真:回想法映像の上映
また、「くらしのうつりかわり」展で紹介している昔の道具を手に取って御覧いただきました。ご来館いただいたみなさんは、映像や懐かしい道具を御覧になり、楽しんでいただけたようです。「とても楽しかった」「この道具使っていたよ、懐かしい」などとご感想をいただきました。またのご利用をお待ちしています。

【その2】大学生の卒業研究の資料調査がありました。
日本工業大学の学生さんが、館蔵の木製の椅子・机の調査のため来館されました。
写真:資料を撮影する学生
この学生さん、小中学校で戦前に使用された木製の椅子・机をテーマに卒業研究をまとめている方で、JIS(日本工業規格)が確立される以前の椅子や机に規格があったのかを原物の資料を測量しながら調べているんだそうです。
当館には、粕壁小学校の木製椅子・机、葛飾中学校の木製椅子が収蔵されていますので、調査していただきました。わずかな点数ですが、半日がかりで写真に撮り、丁寧に実測されていました。「児童の体型や安全性などに配慮して設計・製作されていたのではないか」と考察されていました。近隣の博物館の資料とも比較するそうなので、研究の成果、楽しみにしています。ちなみ、粕壁小の木製椅子・机は展示中ですので、いつでもご覧いただけます。


【その3】またまた、常設展示を一部更新しました。
写真:常設展の一部更新
今回は、近現代の市域の歴史について展示を一新しました。新たに設置したのは、「関東大震災と春日部」「近代の交通・流通」「ベッドタウンとしての春日部」の3テーマです。「近代の交通・流通」は、江戸川の舟運や鉄道関係の資料も展示しています。
先日、近隣にお住まいの方が、「久しぶりに立ち寄ってみましたが、少しずつ変わっているんですね!」と感想をもらしてくださいました。
日々かわっていく郷土資料館の展示室をぜひともご覧ください。

小渕河畔砂丘出土の須恵器大甕『新編図録春日部の歴史』ーその71

今回ご紹介する須恵器の大甕(おおがめ)は昭和31年(1956)に、小渕地区の小渕河畔砂丘(こぶちかはんさきゅう)の一部を崩す工事の際に発見されました。
口の部分の直径は33.8㎝、高さは54.6㎝と、空の状態でも一人で持ち運ぶには難しい大きさです。作り方や粘土の特徴から、古墳時代後期から奈良時代の初めに、群馬県方面で生産されたものと推定されています。

重要な点は、この頃作られた須恵器大甕が河畔砂丘の砂の中に埋まっていたことです。これは、小渕河畔砂丘の形成が開始された年代が奈良時代にさかのぼることを示します。
須恵器大甕は河畔砂丘の歴史を考えるうえで重要な意味をもつことから、平成21年に春日部市の文化財に指定されました。

春日部市の指定文化財「小渕河畔砂丘出土の須恵器大甕」(春日部市教育委員会サイト)
春日部市教育委員会『春日部市史第1巻 考古資料編』1986 577ページ
「古代の生活と文化」『新編図録 春日部の歴史』38ページ

小渕河畔砂丘出土の大甕

平成最後のしめ縄づくり

春日部市郷土資料館のイベントも年内最後になりました。先週に引き続いて、12月15日(土)に体験講座しめ縄づくりを開催しました。
写真:しめ縄をつくった皆さん

紙垂(しで)をつくった後に縄ないをして、しめ縄をつくりました。
今回も例年参加している方が多く、初めての方も、筋がよく、あっという間に完成しました。

写真:しめ縄をよる作業

参加した小学2年生と年中さんの姉妹。お姉さんは一人で、妹さんはお母さんに手伝ってもらいながら立派なしめ縄を作り上げました。お正月にお父さん・お母さんの実家に里帰りして、両方のおじいさん・おばあさんにそれぞれプレゼントする、と話してくれました。お孫さんが作った立派なしめ縄をもらって、おじいさん、おばあさんは驚くのではないでしょうか。
写真:しめ縄をつくった姉妹

よく考えたら、「平成最後」のしめ縄づくりですね。受講者の皆さん、「平成最後」のしめ縄で、「平成最後」の新年をお迎えください。

春日部実景父子が自害した法華堂の跡『新編図録春日部の歴史』ーその70

春日部氏は、おおむね現在の東京都大田区、品川区、目黒区、神奈川県川崎市の一部である武蔵国荏原郡(えはらぐん)を開発した大井氏や品川氏の一族にあたります。
春日部実景(かすかべさねかげ)は、甲斐守(かいのかみ)など鎌倉幕府の要職をつとめた御家人で、幕府内の地位も髙かったものと推定されます。
しかしながら宝治元年(1247)、有力御家人であった三浦泰村(みうらやすむら)が執権の北条時頼(ほうじょうときより)と対立し、宝治合戦(ほうじかっせん)が起こります。この際、三浦氏方についた春日部実景父子は、敗走した三浦氏一族とともに、法華堂(神奈川県鎌倉市)にあった源頼朝の画像前で自決しました。

『吾妻鏡』巻38 宝治元年6月10日条・6月22日条 国立公文書館内閣文庫
春日部市郷土資料館『中世の武士 春日部氏(夏季展示第35回展示図録)』2007
「下河辺氏・太田氏・春日部氏」『新編図録 春日部の歴史』160ページ
法華堂跡
法華堂跡(源頼朝墓・神奈川県鎌倉市)
吾妻鏡6月11日条
『吾妻鏡』宝治元年6月10日条
10日条には春日部実景の子どもが武蔵国で捕らえられ、鎌倉に到来したことが記される。

吾妻鏡6月22日条
『吾妻鏡』宝治元年6月22日条
22日条には自殺・討死した武将の名前の中に「春日部実景」と子息「太郎」「次郎」「三郎」がみえる。