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【東部地区文化財担当者会リレー展示_都鳥が見た古代】羽生市立郷土資料館でパネル展が開催されています

 12月1日まで、羽生市立郷土資料館で、「都鳥がみた古代」のパネル展が開催されています。

羽生市郷土資料館

羽生市立図書館 郷土資料館

羽生市郷土資料館「都鳥がみた古代」展示 

羽生市立郷土資料館は東武伊勢崎線羽生駅から東南方向へ約1.8㎞の位置にあります。羽生市立図書館との複合施設です。

「都鳥が見た古代」のパネル展示は、郷土資料館の常設展示室の一角で行われています。

 

羽生市郷土資料館展示室

羽生市郷土資料館縄文時代の遺物

常設展示室の展示は、「羽生の文学と歴史」と銘打ち、羽生を舞台とした小説『田舎教師』を書いた田山花袋(たやま かたい)や羽生市出身の詩人宮澤章二(みやざわ しょうじ)の資料とともに、羽生市内から出土した考古資料などを展示しています。

なかでも、羽生市内で出土している縄文時代晩期の「土面(どめん)」は、原品は東京国立博物館に収蔵されていますが、羽生市立郷土資料館には精巧に作られたレプリカが展示されており、細部までじっくり見ることができます。

「土面」(羽生市発戸出土)国立文化財機構所蔵品統合検索システム

 

公共交通機関でのアクセスする場合、東武伊勢崎線羽生駅から徒歩で約25分です。

この機会にぜひお出かけください。

 

開催期間 令和6年11月2日(土曜日)~12月1日(日曜日)

開催場所 羽生市立郷土資料館 常設展示室 羽生市下羽生948番地

開館時間 午前9時から午後4時30分まで

休館日 火曜日、毎月第4木曜日(館内整理日)

お問い合わせ 048-562-4341

 

リレー展示は、下記日程で開催予定です。

11月2日から12月1日 羽生市立郷土資料館 パネル展示

12月14日から令和7年1月13日 越谷市立図書館展示室 パネル展示

1月25日から3月9日 八潮市立資料館 資料展示

3月15日から4月8日 白岡市立歴史資料館 資料展示

4月12日から4月29日 吉川市中央公民館 パネル展示 

5月3日から5月25日 久喜市立郷土資料館 資料展示

6月3日から7月21日 幸手市郷土資料館 資料展示

7月29日から8月24日 蓮田市文化財展示館 資料展示

9月5日から9月19日 加須市パストラルかぞ パネル展示

10月24日から11月26日 三郷市わくわくライブラリ― パネル展示

令和8年1月6日から3月1日 宮代町郷土資料館 資料展示

 

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#ハルカイト 見学のススメ(3) タッチパネルシステム

引き続き、ハルカイト(大凧文化交流センター)の見どころをご紹介。

第3弾は、1階宝珠花サロンの一角にある大きな画面に注目してみましょう。

写真:宝珠花サロン

宝珠花サロンは、1階に所在します。ここでは、宝珠花小・富多小の歴史や、郷土の作家三上於菟吉の事績の展示、地域のコミュニティについて展示紹介しています。

同時に、ハルイカイト全体のガイダンス的、導入的な部屋になれば、という企画のもと、どなたでも入りやすく、ふらっと立ち寄り、くつろげるように、椅子とテーブルが設置されています。部屋に入った正面にみえるのが、大きな画面のタッチパネルシステムです。

写真:画面

普段は神明貝塚の映像がエンドレス(ループ)で上映されていますが、タッチパネルに触ると、上のような画面に。

①ハルカイトを起点に周辺を散策いただき、歴史文化を感じていただけるスポットを紹介する「周辺散策」。

②二階の大凧文化展示室や歴史民俗展示室の展示概要を紹介する「施設紹介」。

③宝珠花周辺の動画や映像、古写真を閲覧できる「宝珠花アーカイブ」。

の3つのメニューを立てています。

③をタッチしてみると、

写真:画面2

このようなメニューが出てきます。昭和27年に町が全戸移転した宝珠花村の記録映画をはじめ、国史跡の神明貝塚の動画、宝珠花小・富多小の古写真をご覧いただけます。

富多小学校の思い出をタッチすると、

写真:画面3

こんな感じです。学校に遺されていた最古級の写真を中心に、懐かしい小学校の写真を詰め込んでみました。

古い写真は資料性が高いので、今後、このブログや他の方法でも公開していきたいと思います。

さて、メインメニューに戻ると、①「周辺散策」はこんな感じ。

写真:画面4

大凧揚げを継承する地区としての西宝珠花を紹介する、「大凧の里を歩く」

西親野井に所在sる国史跡の神明貝塚を紹介する、「神明貝塚を歩く」

江戸川の河岸の町として繁栄した西宝珠花を紹介する、「宝珠花の町を歩く」

埼玉県・千葉県境を流れる江戸川の歴史文化を紹介する、「江戸川を歩く」

木崎地区出身の昭和の大衆作家三上於菟吉を紹介する、「三上於菟吉を歩く」

庄和地域の指定文化財を紹介する、「文化財をめぐる」

の6本立てとなっています。

それぞれのコンテンツは、写真と簡単な文章で様々なことを紹介しています。

例えば、三上於菟吉の概要は、下の通り、「三上於菟吉とは」というコンテンツにまとめられています。

写真:画面於菟吉

こうした個別のページは全部で70余コンテンツ用意しました。古写真は宝珠花小で50点、富多小で50点となりますので、全部合わせると、約180のコンテンツがこのタッチパネルに入っているのです(重複するものもありますが)。

見どころがタッチパネルシステム、というのもなんだかなぁ、と思いますが、郷土資料館には備えられていない最新鋭の機械ですし、約180のコンテンツをつくった「中の人」も、さぞや大変だったことでしょう。

ぜひ、ハルカイトにお越しの際には、施設やその周辺の道先案内人としてタッチパネルシステムをつかってみてください。

武里西小学校の3年生が郷土資料館を見学しました

令和6年11月5日(火)に武里西小学校の3年生が郷土資料館を見学しました。
1~3組を2つに分け、常設展示室と企画展示室を見学しました。

 

常設展示室では竪穴建物の説明をうけ、約5000年前の縄文人の生活の様子を学びました。

竪穴建物の見学

模型の中央にある炉(ろ)は、電気のない時代の照明や、暖房、料理の役割を担っていました。火を使う道具なので、火災には注意を払っていたことでしょう。みんなも火の取り扱いには注意しましょうね!

 

企画展示室では約60年前の暮らしの道具について説明をうけました。

昔の道具説明風景

洗濯に使われていた“洗濯板”や、アイロンとして使用された“こて”など、電気がまだ普及しきっていなかった時代の家庭の道具がたくさん!
黒電話は使ったことがなくても、存在を知っている児童は多いようで「おぉ~レトロ~」との声が。私が小学生の頃はまだ「レトロ」という言葉に馴染みがありませんでしたが、昨今の昭和レトロブームなどが起きてからレトロという言葉が一般化してきたような気がします。それぞれ生きる時代によって、当たり前の言葉も変化していくのだなぁと感じました。

 

自由見学の時間には、展示を見学しながら、配布してあった「探検シート」で学びを深めたり、おもちゃコーナーで存分に遊んだりと、思い思いの時間を過ごしました。

自由見学の時間

探検シートに勤しむ児童たち

やっぱりおもちゃは楽しいの

 

見学時間が短めだったので、展示の説明も少し駆け足になってしましたが、充実した時間を過ごしてくれたようで何よりです!
今度はお友達や保護者の方と、たっぷり遊びに来てください!

【手作りおもちゃクラブ】11月の手作りおもちゃクラブは!

11月10日(日)と14日(木)(県民の日)に“手作りおもちゃクラブ”を開催します。

 

11月はなんと2days!
それぞれ違うおもちゃを作りますよ♪

 

11月10日(日)は「発泡スチロール飛行機」
手作りおもちゃクラブで作るのはまだ3度目という比較的新顔のおもちゃです。

発泡スチロール飛行機

動画を見ていただくとおわかりいただけるとおり、勢いよく飛んでいきます!

 

11月14日(木)(県民の日)は「からくり屛風」

からくり屛風

こちらも動画をみていだだくとわかりやすいのですが、屏風をクルクルとまわすと、4面の色が現れるという不思議なからくりおもちゃです!
からくりがあるため作成に少し手間と時間が必要ですが、職員がお手伝いしますのでご安心ください♪

 

おもちゃの紹介はコチラ

手作りおもちゃクラブは申込不要、おもちゃの材料も資料館で用意しています。
当日の午前10時30分と午後2時からの計2回開催しますので、お時間までに郷土資料館にお越しください!

 

【手作りおもちゃクラブ】

日時:令和6年11月10日(日)・14日(木)
各日 午前10時30分~・午後2時~
場所:春日部市郷土資料館(春日部市粕壁東3-2-15)
内容:蓄音機と紙芝居の上演
   おもちゃづくり(10日(日)発泡スチロール飛行機・14日(木)からくり屛風)
費用:無料
申込:不要(開催時間までに郷土資料館にお越しください)

#総選挙 「第一回むかしのどうぐ人気投票」投票用紙を覗く

「くらしのうつりかわり」展の企画「第一回むかしのどうぐ人気投票」。おかげさまで投票箱がいっぱいになってきましたので、いったん投票箱を整理し、中身を開けてみました。

投票用紙は100票以上。整理してみると、8歳、9歳の方の投票が多く、社会科見学で来館した小学校3年生が積極的に投票してくれているようです。

投票の対象はさまざま。理由は、家にあるから、見たことないから、古くてカッコいいからなどなど、本当に様々です。たとえば、武里小学校の遠足のしおりに投票してくれた子は、

写真:投票用紙1

今との違いが気になって、投票してくれたみたいです。

今年収集し、初出品した資料なので、票を得られてよかったです。

つづいて、毎年定番の資料「白黒テレビ」に投票してくれた子は、

画像:投票用紙2

「ザ・レトロ!だから」と理由に書いています。「ザ」が付く言葉は、「ザ・ベストテン」か「ザ・ウルトラマン」しか思い浮かびませんが、レトロのなかのレトロ、という意味でしょうか。

白黒テレビを使ったことのない世代にもかかわらず、「レトロである」と理由にしていることが、何とも趣があります。

また、絹綿に投票してくれた子は、

画像:投票用紙3

「もこもこふわふわそうだから」と書いてくれています。「もこもこ」「ふわふわ」がイイ、という感覚は、展示担当者はまったくありませんでした。資料をみるまなざしや感性は本当に様々で、大人では思いもよらない言語、表現に接することができ、展示担当者として大変刺激的です。

このほかにも一般の大人の方の投票も散見されます。

画像:投票用紙4 

24歳の方は、手回し洗濯機に1票。形が面白い、と直感的に選んでくださいました。確かに面白い形で、インパクトがあります。定番の資料でもあり、かつ割とレアな資料でもあり、テレビの出演経験もあり、人気が高くなりそうです。

 

投票は、来館された方ならどなたでもOK。市内在住在勤を問わず、外国の方、赤ちゃんでも、何度投票しても構いません。結果により、展示資料の入れ替えも検討していく重要な選挙になりますので、ぜひご参加ください。

開票の集計は、後日行い、中間発表は12月17日を予定しています。