ほごログ
地学さんぽ講座4「生きている化石植物と10万年前の地層探検」を開催しました
5月11日(日)、日差しに恵まれ汗ばむ陽気の中、地学さんぽ講座の4回目、「生きている化石植物と10万年前の地層探検」を開催しました。
今回は庄和地区で約10万年前の地層や貝化石、生きている化石植物を見学するコースでした。
はじめに庄和総合支所に集合して、龍Q館まで歩いて向かいました。片道約1㎞の道中には水塚や金野井用水路もあり、地域の歴史も学びながら歩きました。
龍Q館には首都圏外郭放水路建設工事の際に出現した約12.5万年前の地層の剥ぎ取り標本(地層タワー)が展示されています。案内者の先生に地層タワーの見方を教えていただき、約15万年前から現在までの自然環境の変遷を辿りました。地層タワーを見ると、この地域に約12.5万年前の木下貝層、約6000年前の縄文時代前期の貝層があることがわかります。ここでは実際に貝化石も見ながら木下貝層などの貝に関する知識を深めました。
その後、江戸川の堤防から景色を眺め、江戸時代の絵図を見ながら現在の地形の成り立ちも探りました。
そして最後にレジデンシャルパークSHOWA(庄和総合公園)に戻り、生きている化石植物であるメタセコイアやユリノキを観察しました。
盛り沢山な内容となりましたが、参加者の皆さまは先生方の専門的なお話に耳を傾け、質問をされたりメモを取られたりしながら熱心に散策されました。
改めて、ご参加くださった皆さま、ご案内くださった先生方、ありがとうございました。
この地学さんぽは、2024年2月に刊行された『春日部市史 自然誌編』の連動企画として全4回が実施されました。
今回をもって一段落となりますが、続編をご希望されるお声も複数いただいておりますので、また次の講座も検討してまいります。
『春日部市史 自然誌編』では春日部市の地形や地質について詳しく説明されていますので、ぜひこちらもご覧いただければ幸いです。『春日部市史 自然誌編』は文化財課窓口のほか、庄和総合支所、道の駅しょうわ、ぷらっと春日部でも販売しておりますので、お気軽にお問い合わせください。