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校長ブログNo213授業で学ぶ日本の文化①(鬼来迎)

今日は祝日 文化の日です。

文化の日 (11月3日)(あしたの暮らしをわかりやすく「政府広報オンライン」HPより引用)
自由と平和を愛し、文化をすすめる。
「文化の日」は、昭和23年の祝日法制定当初から設けられている国民の祝日です。
祝日法の制定前、11月3日は、明治天皇の誕生日であったことから祝日の「明治節」として休日とされていました。祝日法の制定に当たっては、この日が、昭和21年に日本国憲法が公布された日であり、憲法において戦争放棄という重大な宣言をし、国際的にも文化的意義を持つ重要な日であることから、平和を図り、文化を進める意味で「文化の日」と名付けたと説明されています。

「文化の日」にちなみ、横芝光町が日本に誇る重要無形民俗文化財「鬼来迎(きらいごう)」を紹介します。(※鬼来迎の「鬼」は正式には異字体で角のない鬼ということで一画目のはらいがない字。仏道に帰依した鬼や人を助ける鬼、角のない鬼の意味です。)鬼来迎 (きらいごう、または 「鬼舞」 ともいわれる)は、 千葉県 山武郡 横芝光町 虫生(むしょう)の 広済寺(こうさいじ)に伝わる、 地獄 の様相と 菩薩 の救いを 仮面 狂言 にした日本唯一の 民俗 芸能 です。 因果応報・勧善懲悪を説く、全国で唯一の古典的仏教劇です。その起源は、約800年前、鎌倉時代初期にまで遡るといわれ、1975年 (昭和50年)の 文化財保護法 の改正によって制定された 重要無形民俗文化財 の第1回の指定を受けました 。

【参考資料はこちらから】

横芝光町「ヨリドコロ」HPより

https://yoridokoro.chiba.jp/article/170/

横芝光町商工会HPより

https://www.yokoshibahikari.jp/kiraigou/kiraigo.html 

▼1学期に3年生が町探検で訪れた横芝光町民会館のエントランスホールにある『鬼来迎』のレリーフ

10月22日(火)に3年生の総合的な学習「横芝光町の観光大使になろう」の学習の一環として、先月、町教育委員会社会文化課の学芸員の方をお招きし、児童へわかりやすく映像教材や鬼来迎についての解説をしていただきました。事前に授業で学習していた「鬼来迎」を子供たちにわかりやすく解説してくださり、真剣な表情で話を聞いていました。また、郷土に伝わるすばらしい伝統芸能を知る貴重な機会となりました。ありがとうございました。

【参考動画はこちらから】

『鬼来迎 鬼と仏が生きる里』(ポーラ伝統文化記録映画)

https://www.youtube.com/watch?v=NbguBi1vsNU

『鬼来迎 鬼と仏が生きる里』2013年度 製作(カラー38 分)監督:村山正実 片岡希 井上実
【文部科学省選定、教育映像祭優秀作品賞、文化庁映画賞・文化記録映画優秀賞、映文連アワード・優秀作品賞(準グランプリ)、キネマ旬報文化映画ベスト・テン第5位など】

千葉県山武郡横芝光町虫生には、数世紀にわたり仮面劇・鬼来迎が伝えられてきた。それを支えているのは、わずか25戸の集落(*撮影時からさらに減り、2023年現在は23戸)の人々である。毎年8月16日施餓鬼会のあとに演じられる。大人も子供も、里人たちが心をひとつにしていくさまを丹念に記録。里人たちの生活と共にある民俗芸能の姿を描きだす。

鉛筆文化財について鉛筆(文化庁HPより)

演劇,音楽,工芸技術,その他の無形の文化的所産で我が国にとって歴史上または芸術上価値の高いものを「無形文化財」という。無形文化財は,人間の「わざ」そのものであり,具体的にはそのわざを体得した個人または個人の集団によって体現される。「民俗文化財」とは衣食住、生業、信仰、年中行事等に関する風俗慣習、民俗芸能、民俗技術及びこれらに用いられる衣服、器具、家屋、その他の物件など人々が日常生活の中で生み出し、継承してきた有形・無形の伝承で人々の生活の推移を示すものである。国は、有形、無形の民俗文化財のうち、特に重要なものを「重要有形民俗文化財」、「重要無形民俗文化財」に指定し、その保存と継承を図っている。