校長ブログ
校長ブログNo110 防災無線の時報メロディに思うこと
今日は少し学校の話から離れます。過去ブログで花壇で作業していたら3階の音楽室から音楽科の学習で歌う文部省唱歌「まきばの朝」の歌声が聞こえてきた話を書きました。あれから1か月が経ち、朝から高温多湿の日が続きます。「今日も暑いですね。」が挨拶代わりです。1か月前は、朝は涼しい空気が漂い「まきばの朝」にぴったりでしたが、もし今聞いたとしても6月ほどではないでしょう。さて、「まきばの朝」といえば横芝光町では防災無線から流れるメロディを連想させます。防災無線は時報代わりになっており、地区によりチャイムやメロディなど様々です。今から30年前の昔、教師になりたての頃、山の中に学校があり、夜9時に「ウゥ~」とサイレンが遠くから聞こえ、遅くまで仕事をして退勤するときに真っ暗な中で聞くときほど怖かったことはありません。その年のうちに騒音になるからという理由でなくなり、内心ホッとしたことを覚えています。現在でも、時報代わりに防災無線でチャイムやメロディを流しているところもあるようですが、全国では農村地区を中心に早朝や夜間の時報チャイムが残っているところもあるようです。
先月末のある日のこと。給食の検食中に「恋はみずいろ」の音楽が遠くから聞こえてきます。はて?音楽室では「まきばの朝」だったし、子供の歌声でも鑑賞用CDの音楽でもない。何度聞いても「恋はみずいろ」で「なぜ???」と戸惑いました。本ブログ記事を書くにあたり調べたら謎が解けました。隣の山武市蓮沼・成東・松尾地区では5月~8月に「恋はみずいろ」が流れているとのことでした。はるか遠くから栗山川を隔てて本校まで聞こえてきたのでしょう。この日の天気は雨が降る前の曇天。雨の日は遠くの音が伝わりやすいことが理由だったのです。(参考:日本気象協会HP)
Q:遠くのチャイムが聴こえてくるのは
A:ふだんは地表付近よりも上空の方が気温が低いので、音は上に流れます。 けれども、低気圧が近づくと上空に暖かい空気が流れ込んで地表付近の方が気温が低くなることも。 すると、音は上に行かず水平方向に広がるので、ふだんは聴こえない遠くの音が聴こえるのだそうです。)
白浜小学校での勤務も3か月が経ち、防災無線の時報メロディにも慣れ、時刻の感覚もつかめてきました。
横芝光町防災無線の時報メロディ
午前6時「まきばの朝」(小学校4年生音楽科教科書掲載の文部省唱歌)
正午「歓喜の歌」(ベートーヴェンの名曲中の名曲。この音楽を聴くともう少しで授業が終わり、給食だと児童が少し落ち着かなくなる。学校現場あるある。)
午後3時「恋はみずいろ」
原題は仏語でL'amour est bleu ラムール・エ・ブル。私が生まれる前にヒットしたポピュラー音楽。日本人歌手によりカバーされている。)
午後6時「家路」(今日もお疲れ様です。この曲を聴くと誰に言われなくても自然と家へ急いで帰らなければという気持ちになる。)
私の中でのヒットは午後3時の「恋はみずいろ」です。理由はなんといっても曲がいい。この時季にぴったり。もう一つの理由が児童の下校時刻と近いため、今日1日も終わりに近づく、静けさを取り戻した校舎にどことなく寂しさを感じセンチメンタルになるからです。