◆学校林での活動や学校林・学校の自然

学校林での活動や学校林・学校の自然をご紹介します!

タマノカンアオイも咲いています

タマノカンアオイは4月9日頃から咲いています。
「多摩」の名が付く寒葵(かんあおい)です。多摩の固有種。絶滅危惧Ⅱ類(VU)です。
 
                                      つぼみ
常緑の多年草で、なかなか増えないと言われています。
中央の濃い紫色の丸い部分が花です。地味です。
1年に葉が1枚ずつ増えると聞かされましたが、そこまで生育が遅くはないようで、
多くの新芽が出ていました。
学校林にはずいぶん大きな群落があって貴重な場所になっています。
 
  いくつか群落があります     新芽がたくさん出ていました

キンランが咲きました

4月12日、キンランが咲きました。
キンランは、東京都南多摩地区で絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。
学校林には100株以上あると思われます。
 
キンランはコナラと共生する菌類と共生しているので、コナラ、菌類と一緒でないと育ちません。
キンランだけ持って帰っても枯らすだけです。里山の生態系の賜物です。
学校で確認されている絶滅危惧種Ⅱ類(VU)は、キンランの他に、ギンラン、タマノカンアオイ、オカタツナミソウの4種です。

  キンランとヤマツヅジのつぼみ
濃い黄色のキンランと朱色のヤマツツジが並んでいます。とてもきれいです。

チゴユリが咲きました

4月7日。待ちに待ったチゴユリが咲きました。
これからどんどん咲いて、あたり一面が白くなるときは圧巻です。
白く清楚で凛としていて、とても美しい花です。
4月13日ぐらいが満開か?学校林は今が一番素晴らしい時です。ぜひ、来てください。
 

花が終わると実がなります。左はカタクリ。
もともとは根からでんぷんを取ったようですが、現在、市販の片栗粉はジャガイモでんぷんです。
右はウグイスカグラ。熟すと食べられます。グミのようになります。
 

ヤブレガサも葉を広げました。
和名は形状をとらえてなおかつユニークなものが多いですね。

4月のトンボ

4月の始めにトンボなんて!
こんなに早くからトンボは羽化するのですね。知りませんでした。
4月7日。ビオトープで羽化したてのトンボを2匹見つけました。
シオカラトンボでしょうか。(詳しい方、教えてください。)


タンポポ

体育館への渡り廊下付近のタンポポの群落は
在来の日本タンポポ(カントウタンポポ)です。

最近少なくなり、あまり見かけなくなりました。
春にしか咲かないせいかもしれません。
外来種のセイヨウタンポポは春から秋まで咲いて種を飛ばします。
これでは日本タンポポは太刀打ちできなくなるのも納得してしまいます。
実際は、すでに交雑が進んでいて、純粋な日本タンポポは少ないようです。
 
花の基部(総苞)がくっついているのが日本タンポポ。反りかえっているのがセイヨウウタンポポです。