◆学校林での活動や学校林・学校の自然

学校林での活動や学校林・学校の自然をご紹介します!

アブラゼミとミンミンゼミ

朝夕の風が秋の気配を感じさせるようになりました。
夏も後半となって、学校林の昆虫レストランも訪れるカブトムシがいなくなってしまいました。
しかし、日中はまだ暑く、セミが大きな声で鳴いています。
まだ新しいセミのなきがらがあったので拾いました。
3年生が2学期に昆虫の体のつくりを学習しますが、そのときに急に昆虫を集めようと思ってもなかなか集まりません。
生きてる昆虫もいいのですが、死んでいる昆虫の方が観察はしやすいので、
きれいな昆虫のなきがらは取っておくと役立ちます。
ミンミンゼミとアブラゼミです。
 
羽が透明なのがミンミンゼミ。頭には緑色の線がある美しいセミです。
しかし、死んでしまうと、だんだん緑色がくすんでしまうので、
死んですぐのきれいな個体が拾えるとラッキーです。
ミンミンゼミはアブラゼミよりも高いところに留まり、人が近づくとすぐに逃げるので
捕まえるのが大変ですが、落ちているものが拾えると助かります。
羽が茶色いのがアブラゼミ。個体数も多く、捕まえやすいので、あまりありがたみはありませんが、
外国の収集家からはとても人気なセミです。
というのも、外国のセミはほとんどが羽が透明なので、茶色い羽をしたセミは珍しいのです。
標本にするのと違って、昆虫の体のつくりを調べるには、おなかの側から見た方が分かりやすいので、
羽を下にした写真も撮ってみました。
きれいなまま3年生に渡したので、教材として使えると思います。
カメムシやセミの仲間は口がストローのように針になっているのが特徴です。
食べ物に針を刺して吸って食べます。
おなかを上にすると、ツタンカーメンのマスクのように針が顔の下に伸びているのがよく分かります。

拾ったきれいなセミのなきがらはすべてオスでした。オスの腹には腹弁という大きな板が見えます。
大きな声で鳴くための発音器の一部です。
ゴーヤもセミも、たくさん落ちて命が短いのは、雄花やオスのようです。

夏の田畑

暑い日が続いていますが、5年生が育てているイネの葉に風が当たり、揺れているのを見ると、
秋の風の気配が感じられるようになりました。
まだ、穂は出ていません。

田んぼのとなりにある4年生が育てているゴーヤカーテンはカーテンらしくなりました。
ゴーヤの実もいくつかなっています。しかし、花を見るとすべて雄花ばかりでした。
実の収穫はあまり期待できないかもしれません。
  
2年生の畑は、作物より雑草の方が勝っています。雑草は抜かなくてはいけません。
その中で、大きくてきれいなオクラの花が咲いていました。
オクラは英語です。アオイの仲間なので、タチアオイやフヨウ、ハイビスカスと花のつくりが似ています。

そのとなりにはキュウリがなっています。ヘチマのように巨大化して食べてもおいしくなさそうなものもあります。
雌花が咲いていたので、まだ、収穫が期待できそうです。
 
スイカの雌花もありました。食べられるように実が大きくなるといいのですが。

そのとなりにはナスとピーマンもあります。
ナスは花が付いていませんでした。食べ頃を過ぎた実がいくつもなっています。
秋ナスを収穫するためには剪定するといいのですが。
ピーマンもなっていました。花もついています。
ピーマンの花は純白で下を向いていて清楚な花です。
花を上を向けて、正面から見ると、花の形はナスやジャガイモ、トマトの花とよく似ていました。
みんなナスの仲間です。
 
 
2年生の畑のとなりに黄色いカンナの花が咲いています。カンナはショウガの仲間です。
大きいですが、花や葉の形がショウガやミョウガに似ています。

3年生の畑にはヒマワリがきれいに咲いています。
たまに3年生の子どもたちが花の観察に来ています。

クサギが咲いています

4月28日の学校林散策会で教えていただいたクサギが花を咲かせています。
もう、花の盛りを過ぎて終わり近づいています。
 
クサギは手のひらより大きい葉を付けます。葉に臭いがあるのでこの名が付いているようです。
花にはチョウがよく飛んできますが、今日はいませんでした。
まだ花を咲かせない小ないクサギの木もあります。

昆虫レストランが3店開業

学校林の入り口近くに、現在樹液が出ている木が3本あります。
樹液はそれほど多く出ていないので、お客さんが殺到しているわけではありませんが
カブトムシやカナブン、タテハチョウが来ていました。
   
    第1レストラン          第2レストラン         第3レストラン
第1レストランは学校林入口すぐ右側の木です。
根元から少し樹液が出ていますが、量は少ないようです。
昆虫はいたりいなかったりの程度。
第2レストランは階段教室の左の大木。ブランコの右側です。
樹皮はたくさん濡れていますが樹液かどうかは不明。
こちらも昆虫はいたりいなかったり。
第3レストランは、入口下の階段を降り切った右側の木。
2本並んでいる木のうち、巣箱のかかっている木の方です。
こちらも樹液がたくさん出ているわけではなさそうですが、
昆虫がよく来ています。
学校林は大人と一緒ならば、平日8時15分から16時45分までは開放します。
職員室に声をかけてください。

現在、スズメバチは来ていませんが、来ることも十分あります。
樹液を吸っていたり、飛んで来たりしたススメバチは
たたいたり追い払ったりしないでください。
人間はじっとして動かないで、そのあと静かに引き返してください。
樹液を吸っているスズメバチは、食べることに集中しているので
近づかなければ襲っては来ません。

蚊への対策が重要です。学校林に入るときは、長袖・長スボン・首にタオルが必須です。