日誌

日々の様子

よもぎくんのその後

再び尿道に結石が詰まり、おしっこが出にくくなっていたのは先日お知らせしました。

出にくくなって、おしっこがシャーとは出ずに、少量ずつお腹を伝って出ている状態でした。

5月18日 よもぎくん(やぎ)の体調

 

1週間、獣医さんによる注射をし続けていましたが、状態は変わらずでしたので、外科的処置を行うことにしました。

運動会の日の午後のことです。

雨がパラついてきたので、まずは理科室に入れ、全身麻酔を打ちます。

全身麻酔はすぐに力が抜けていき、よもぎも不安そうに意識を失っていくのは2月の手術で経験済みでしたので、頭を抱えて怖がらないようにして眠ってもらいました。

今回の麻酔は2時間程度の量です。

その後、柔らかいカテーテルを尿道口から入れて、つつくようにして膀胱へ結石を落とす処置です。

途中、注射器で水圧もかけながら、尿道から結石が動くことを願って見守ります。

 

開通したかどうかは術中にはわかりませんが、ある程度注射器からの生理食塩水の圧が通るようになったので、一応今回の外科処置は完了です。

その後、500mlのブドウ糖を点滴で入れ、蹄も切って目覚めを待ちます。

飼育委員長やOBに見守られながらの処置でした。

 

さて、翌日。

見事、おしっこが後ろ向きにピューっと出るようになりました。

また、膀胱の違和感がなくなったためか、ある程度おしっこを貯めて、まとめて出す様にもなりました。

(詰まっていた時は、常にポタポタ出ている状態でした。)

今回の施術は一応成功です。

 

結石ができやすい体質(個体)ということもあり、完全に治すことは難しいのかもしれません。

今後も様子を見ながら暮らしていくことになります。

今回の異変は飼育委員の子供たちが気付いてくれて、早めの処置ができました。

さすがです。そして、ありがとう。

よもぎの結石は炭酸カルシウムだったことが2月の大学での手術の時に判明しています。

エサは、マメ科の植物は避けて、多摩川べりで採ってくることになります。

ご家庭からのえさのご寄付、差し入れは停止しておりましたが、マメ科を避けて再開させていただきます。

キャベツ、ニンジン、ブロッコリー(芯)、レタス、白菜、など大丈夫です。

また、傷みかけているものについては、お腹で異常発酵する可能性がありますので、避けていこうと思います。

「その後どうですか?」と子供たちだけではなく、保護者や地域の方々からもお声がけいただくことがあります。

ご心配頂き、気にしていただき、ありがとうございます。幸せな家畜です。

ということで、とりあえず回復の嬉しいご報告をさせていただきました。