ブログ

2025年1月の記事一覧

校長室のひとりごと「音楽交流会」

 本校に着任する前は、市内南部中学校で校長を務めていました。南部中学校は1学年の人数が本校の全校生徒数程度の大規模校です。大規模校には大規模校の良さがあり、本校のような小中規模の学校にも良さはたくさんあるものです。本校もそうですが中学校は、文化祭や先日の新入生説明会のように小学校との連携や交流活動は行われていますが、同じ中学校同士では、ほとんど交流はありません。部活動の大会などで「敵」「味方」の関係が影響しているのでしょうか。

 実は今日、その南部中学校の吹奏楽部に本校に来ていただき、全国トップクラスの演奏を鑑賞し、また演奏に合わせて本校生徒が合唱するという「音楽交流会」を行います。互いの学校のカリキュラムや授業の関係で、予定を組むのが難しいのですが、午前日課の南部中と一日日課の本校との予定が合い実現する運びとなりました。純粋に同じ中学生の素晴らしい演奏、それに合わせた合唱の場を設けることが互いの生徒の刺激になり、音楽的活動以外にもつながるモチベーションを持たせることができればと思っています。合奏も合唱も一曲を仕上げるには、時間と努力と皆の気持ちを合わせるなど、簡単なことではありません。今日の交流会を通して心に届く何かを感じてほしいと願っています。

校長室のひとりごと「興風会」

 今日は「柏寿賞・平成柏寿賞」の贈呈式が行われます。この「柏寿賞・平成柏寿賞」とは公益財団法人「興風会」による学校教育振興事業の一つで、市内の学校教育、社会教育、社会体育などの活動で模範となる顕著な実績をあげた教育関係者や市民へ贈られる大変価値ある賞です。

 なかなか一般の方は「興風会」という名前は知っていても詳しくはご存知ないかもしれません。野田といえば醤油、キッコーマンの創業者である茂木、高梨両家が野田の地で事業を拡大できたことに感謝し、地域への恩返しのために、地域貢献の基盤とし昭和4年に設立されたのが「(財)興風会」です。そしてその活動の拠点となっているのが、野田の商店街のキッコーマン本社の隣の一際目立つコンクリートのロマネスク様式の昭和4年に竣工された「興風会館」です。この「興風会館」は当時、県内では千葉県庁に次ぐ規模の洋風建築で、地上4階地下1階建てで国の登録文化財にも指定されています。外観だけではなく中に入れば館内全てがモダンで歴史の重みを感じる造りです。

 そんな歴史と伝統の「興風会」より「興風会館」で本日受賞される皆さん、大変おめでとうございます。私も贈呈式に参列してきます。

校長室のひとりごと「おかげさまで」

 受験シーズンの前半を終え私立高校の受験は概ね終了、連日その合否結果(合格通知)が届いています。私立高校を第1志望にしている「単願」の生徒は、合格すれば4月からの進学先が決まったことになります。最近の高校受験は、出願もWeb(インターネット)上で、合否の結果もWeb上で発表されます。受験生は自分でログインし合否を確認するわけです。合否の発表を受け、私立単願の合格生徒たちが、次々に校長室にやってきます。おそらく3年生の先生方の指導でしょうが「第一希望の〇〇高校に合格しました。」と報告するためです。皆一様に本当に嬉しそうな笑顔で得意げに報告してくれます。また「推薦してくださりありがとうございました」とお礼も言ってくれます。生徒にとっては中学3年間で一番の試練だったでしょうから、私も嬉しい気持ちになります。そんな生徒たちの報告に対して私も満面の笑みで「おめでとう!やったなぁ」などと返し、「合格は切符を手に入れたに過ぎない。大切なのは4月からどういう高校生活を送るかだよ。そのための準備期間が卒業までのあと2ヶ月を大切に過ごしてほしい」と真顔で話しています。また「あなたのこれまでの生活ぶりがあったからこそ推薦書に署名捺印したまで、これもあなたの実力、自信を持ってこれからも頑張れ」と付け加えています。

 今年の受験も2月中旬の千葉県、2月下旬の埼玉県の各公立高校の入試を残すのみとなりました。もう少し、あと1ヶ月です。がんばれ受験生!

校長室のひとりごと「御中」

 このブログを毎日書くにあたり、新聞記事やネットニュースなどを参考にすることがありますが、情報の真偽や偏った考えなどに惑わされず、自分の考えに基づいて書くことを心掛けています。いつものようにネットニュースを見ていると気になる記事がありました。「御中」についてです。毎年受験シーズンになると話題になりますが、出願書類等を郵送する際、高校側が封筒を準備してくれています。その封筒の表には、予め「〇〇高校入試係 行」などと印刷してあります。この封筒に出願書類を入れて送付するわけですが「 行」の字を2本線で消し「御中」と新たに書き加えることを指導しています。この「行」を「御中」に書き換えることに対してSNSでは「そんなの知らなかった」「最初から御中で印刷すれば良いのに」「学校で教えてくれれば良いのに」などの書き込みがあると記されていました。中には「日本人として知っていて当たり前」「社会人の常識」「何でも省略すれば良いわけではない」などの書き込みもあったそうです。

 今年から千葉公立高校入試でもWebによる発表なりましたが、私学ではまだ合否の結果を自分宛に郵送してくれる学校もあり、その際返信用封筒に自分の名前(宛名)を書きます。「野田太郎 行」と書くよう指導します。まさか自分に「様」を付けるわけにはいきませんから。当然、返送された時には「行」を2本線で消し「様」が付け加えられています。デジタルでのやり取りが増えている世の中ですが、アナログの良さも、更にはアナログのマナーなども引き継いでいかなければならないと感じます。

校長室のひとりごと「新入生説明会」

 今日は土曜授業です。令和7年度の「新入生説明会」を行います。本校に入学予定の6年生児童対象とした説明会、新入生保護者対象の説明会を同時並行で行います。6年生児童は、まずスライドによる「学校紹介」を控室となる各教室で見たあと、校舎内を見学してまわります。新入生が入学直後に「一段一段の階段の高低差」「体育館の大きさ」などを感じに圧倒されるようなので予め見てもらう予定です。続いて中学校の教員による「体験授業」です。これらは義務教育9年間という考えをもとに、スムーズに中学校生活に移行できるようにすることが目的です。同時に保護者の皆さんは体育館で、中学校のカリキュラムや1日の生活、各授業について、学校徴収金など、いわゆる中学校全般に関する説明をします。また保護者の皆さんには説明会後に公民館事業「家庭教育講演会」を行います。経験豊かな元小学校の校長先生による「中学生を持つ親の心得」についての講演です。

「中1ギャップ」「中1プロブレム」などという言葉がありますが、少しでも新入生、新入生の保護者の皆さんの不安を取り除くための一助になればと考えています。

校長室のひとりごと「大学入試に注目」

 先週末は「大学入学共通テスト」が全国各会場で行われました。もともと1989年までは「共通一次試験」と呼ばれ、その後2020年までは「大学入試センター試験」に、そして2021年からは現在の「共通テスト」と呼び名も内容も変化してきています。今年の「共通テスト」は報道でも取り上げられていたように「情報」という新しい教科が加わるなど2022年度に改訂された現行の学習指導要領を受けてきた受験生に対応した「共通テスト」で、いくつかの変更点がありました。

 以前、大学入試の「AO選抜」から「総合型選抜」に変わったことを話題にしましたが、こういった大学入試の変更については日頃より注視しています。中学生には直接的に関係はしていないませんが、大学側が高校生に求める資質や能力を問うのが大学入試であり、高校はそれに対応した教育を実践することになります。ということは高校側が求める資質能力も大差はなく、それを身につけさせることが中学校の役目の一つだと考えられるためです。今年の「大学入試共通テスト」の出題傾向は「思考力」を問う問題が多く出題されたと聞いています。本校生徒にも思考力を身につけさせるような授業を心がけたいと思っています。

校長室のひとりごと「背番号51」

 メジャーリーグで活躍したイチロー氏がアジア出身選手として初めて「アメリカ野球殿堂入り」を果たしました。満票での殿堂入りが期待されていましたが、満票には1票たりませんでした。それでも素晴らしいことには変わりありません。殿堂入りを果たしたイチロー氏は会見でこう話しています。(一部省略します)

「1票足りないのはすごく良かったと思う。足りないものを補いようがないんですけど、努力じゃないからね。それを自分なりに完璧を追い求めて進んでいくのが人生だと思うんですよね」と。

 更に「不完全であるというのはいいなって。生きていく上で不完全だから進もうとするわけで。そういうものを改めて考えさせられるというか。見つめ合える、向き合えるというのは良かったなと思います」と。

 イチロー氏といえば、野球はもちろん全てにおいてストイックに先を追い求める誰もが認める唯一無二のアスリート、その「イチロー氏」だからこそのコメントだと心に刺さりました。

 長年所属していたシアトルマリナーズは、イチロー氏がつけていた「背番号51」を永久欠番に決めたようです。

 

校長室のひとりごと「美味しい給食」

 先週の千葉県私立高校入試に続き、今日は埼玉県私立高校入試の集中日、がんばれ受験生!

 ところでこのHPでも毎日写真でアップしている「◯日の給食」、ご覧になっていますか?学校給食も日々進化しており、生徒達への提供前に校長の重要な役割「検食」が毎日楽しみでなりません。毎日美味しく仕事を忘れておかわりしたくなってしまいます。どこの学校でも栄養士さんが工夫を凝らし、調理員さんや配膳員さん達の陰の努力の賜物だと日々感謝しています。そんな給食、生徒達の人気メニューと言えば「揚げパン」や「豚キムチチャーハン」、「クリームペンネ」などあげればきりがありません。しかし昔も今も子ども達に大人気なのが「カレーライス」でしょう。

 今日1月22日は「カレーの日」です。全国学校栄養士協議会が学校給食週間(1月24日〜31日)の前に、子ども達に人気のカレーライスの提供を全国の学校に呼びかけたことにちなんで、今日1月22日を「カレーの日」に制定されたたそうです。

ちなみに本校の今日の給食は…  ぜひあとで写真をご覧ください。

栄養士さんが工夫を凝らし考え抜いた一カ月の献立表もHP内で閲覧できます。「今日何にしよう?」なんて時にはヒントになるかもしれませんね。

 

校長室のひとりごと「体力の低下」

 よく「子ども達の体力の低下」が話題になりますが、昨年度の体力テストの結果が公表されました。小学5年生女子が過去最低を記録し、中学2年生男子は昨年度より上昇しコロナ禍前の体力に回復したようです。種目別では小学5年生の「握力」「立ち幅跳び」中学2年生の「持久走」が過去最低だったそうです。

 元々体育教師の私は、日々「子ども達の体力の低下」を実感しています。確かに技術技能の向上のためか、部活動では昔よりレベルが上がった種目もあります。しかし、校長室から見る体育の授業の様子からは男子も女子も体力の低下は否めません。例えばソフトボールの授業では、まずボールを狙ったところへ投げられません。またマット運動の授業では倒立(補助あり)ができません。昔は組体操で全員倒立していたものですが、随分と様変わりしています。原因としてよく言われている一つには、幼児期や小学生の運動体験の減少があげられています。昔はクラブチームや運動の習い事もなく、木登りや缶蹴り、三角ベース、公園の鉄棒などで暗くなるまで遊んでいましたが、そもそも外遊びが減っています。今は小さい頃からサッカーならサッカー、器械体操なら器械体操を習い、色々と経験する時間もないために、全体的な体力の低下という結果につながっているのかもしれません。

(またおじさん特有の昔話になってしまいました…)

校長室のひとりごと「淡水生物も…」

 歳をとると「昔は…」なんて昔話をしているものです。若い頃は、そんな昔話をするおじさんの話を「面倒くさいな」などと聞き流していましたが、まさか自分が得意げに昔話をする日が来るとは…

 話を戻しますが、私が子どもの頃は、江戸川にハゼ釣りに行ったり、用水路に四つ手網を仕掛け、タナゴやクチボソ、ドジョウなどを捕まえたり、田んぼでメダカやザリガニを捕まえたりしていたものです。それから半世紀も経てば環境も変化し、何より危険な水辺も減ってきたように感じます。

 この度「国際自然保護連合」が淡水生物を地球規模で調査し、その結果が公表されました。それによれば、私が捕まえて遊んでいたような、いわゆる淡水生物の¼が深刻な絶滅の危機にあるようです。原因は様々でしょうが、一つはより生命力の強い外来種の増加による生態系の変化、そしてもう一つは河川や水田周辺の整備による環境の変化があげられています。

 以前、スズメなど野鳥の絶滅の危機について書きましたが、野鳥の餌となる淡水生物の減少が関係しているのだろうと思います。

校長室のひとりごと「風化させない」

 千葉県私立高校入試の集中日です。本校からも32名の3年生がそれぞれの高等学校の入試に行っています。実力を発揮し全員に合格してほしいと願っています。

 ちょうど30年前の1995年の今日1月17日午前5時46分、阪神淡路大震災が発生しました。当時は今日と同じように多くの3年生が受験当日、3年生の担任だった私は早朝から最寄駅で受験生にエールを送り学校に戻ると、職員室の空気がいつもと違っていました。職員室のテレビには、まるで映画でも見ているかのような悲惨な街の映像と地震を知らせるニュース速報が繰り返し流れていたことをはっきりと覚えています。目に飛び込んだ映像は、とても日本、いや神戸の現状だとは受け入れられないものでした。あの日は、一日中職員室のテレビはつけっぱなし、時間が経つにつれ次々に新しい映像が流れてきました。高架の高速道路は崩れ、今にも落ちそうなバス、脱線した通勤電車、家もビルもみな崩れあちらこちらから煙と炎が立ち上がる上空からの映像・・・  

 犠牲となった6434人の中には、受験に行くはずだった多くの受験生もいたことを知りました。神戸では30年経った今も「午前5時46分57秒(地震の時刻)」で止まったままの時計が、無言の語り部となり見る人の心に風化させないよう訴えかけています。

 あれから30年、今日の受験という日を無事に迎えられたこと、それ自体が幸せなことだと感じる今日1月17日です。

 この週末は全国で大学入試共通テストが行われます。がんばれ受験生!

校長室のひとりごと「おじさんの特徴?」

 若者のSNSによるトラブルは一向に減少しません。年末の全校集会の「校長先生の話」ではスライドを流しながらSNS、インターネット社会の特徴や恐ろしさなどを全校生徒に話しました。これまでも学年や学級で注意を呼びかけてはいるのですが、生徒達は一般的な話として聞き流しているせいなのか、相変わらずトラブルが続いているため、全校に向け私が話すことにしました。

 私自身も、SNS(チャット機能)を活用しますが、生徒たちのトラブルとは違う意味で気をつけています。先日ドキッととする記事を見つけました。「直したいおじさん、おばさんの特徴」というSNS、特にチャット機能に関する指摘です。記事によると…

 ① 絵文字をやたらたくさん使う

 ② 文章がとにかく長く読みたくない

 ③ 延々に終わらないラリー

 ④ 「ヨ」「ネ」など文末にカタカナを使う

 ⑤ スタンプ乱用

だそうです。おじさん代表(?)の私などは「別に良いじゃん!」と思いますが、受け取った側のZ世代には「重く」感じてしまうようです。 気をつけます…

校長室のひとりごと「インフルエンザ」

 ここ数年コロナに対する予防が徹底されてきたため、あまり意識していなかったインフルエンザですが、今年はコロナよりもインフルエンザに脅威に感じています。ご存知の通り年末年始も含め晴天続きで空気が乾燥しきっています。このような天候も手伝ってかインフルエンザの流行が広まっており、統計開始以来最悪の流行だそうです。本校では、まだ学級閉鎖などの措置を取るほどの流行はありませんが、いずれ流行の波が来ることでしょう。

 今週からの千葉県の私立高校の入試を皮切りに、本格的な受験シーズンを迎えます。また2月はじめには2年生のスキー林間が予定されているなど生徒達にとって特に大事な時期でもあります。本校では各教室に加湿器を置くなどしていますが、まずは一人一人が感染症対策を徹底するよう指導しています。

 ところで、本校にはいませんが巷では受験前に、元気にも関わらず欠席する生徒がとかく話題になります。コロナ禍では「心配だから…」はわからなくはありませんが、中には学校を休んで昼間から塾に通っているという例もあるようです。義務教育である中学校の校長という立場では、何とも複雑なものです。

まずは、学校でできる感染症対策と個人でできる感染症対策の双方の徹底が必要だということでしょう。

 

校長室のひとりごと「タロとジロ」

「南極物語」をご存知でしょうか。そうです、南極観測隊が南極での移動の犬ぞりを引くための樺太犬と観測隊との感動の実話です。時は1957年、第一次越冬隊と15頭の樺太犬は昭和基地を拠点に様々な活動をしていましたが、天候を含め様々なアクシデントに見舞われてしまい何とか隊員達は帰国できましたが、15頭の樺太犬は無人の昭和基地に置き去りにせざるおえませんでした。すぐに第二次越冬隊が入れ替わり南極に行くはずでしたが、天候は回復せず第二次越冬は中止となってしまった。極寒の南極昭和基地に餌もなく鎖に繋がれた15頭の樺太犬達の多くは力尽きてしまいました。結局、第三次越冬隊が昭和基地に入ったのは1年後のこと。第三次越冬隊には、第一次も犬係を務めた隊員も同行し昭和基地にたどり着きました。犬係の隊員が目にしたのは鎖に繋がれたまま息絶えた数頭の樺太犬の姿でした。残りの数頭は自力で鎖を抜けさまよった末に息絶えてしまったのだろうと落胆していた犬係の隊員のもとに、遠くの丘から二頭の樺太犬が隊員目がけて走り寄って1年ぶりに奇跡の再会を果たし、その二頭が「タロとジロ」だったという話です。その犬係の隊員と「タロとジロ」が奇跡の再開を果たしたのが、1959年の今日、1月14日だったことから今日は「タロとジロ」の日と制定されました。

校長室のひとりごと「鏡餅」

 今週は「正月特集」のようになってしまいますが、明日11日は「鏡開き」、正月に各家に宿っていた歳神様の滞在中の居場所とされている鏡餅を家族で分けて食べる行事です。鏡餅とはその昔、稲から作られた貴重なお餅を丸く型取り、円満に歳を重ねられますようにと願いを込めるために2段に重ねるそうです。「円満に」ということもあるでしょうが、光り輝く昔の宝である鏡は丸い「銅鏡」、そこから丸く2段に重ねるお供え餅を「鏡餅」と呼んでいるそうです。

 また、歳神様が宿っていた丸い鏡餅を家族、子供にも分け与えていたのが「お年玉」の始まりと言われています。幼い頃を思い出せば、私も正月に親戚が集まり、次から次へとちょこんと正座して新年の挨拶をかわし、「大きくなったな」などの言葉と「ポチ袋(お年玉袋)」に入ったお年玉をもらっていたものです。きっと昭和の子ども達は同様だったことでしょう。楽しみでなりませんでした。

 昨今のお年玉事情も随分と変化し、子どもはソファーでゲームしながら、スマホを通して親からキャッシュレスでのお年玉を受け取る、なんてやりとりも年々増えているようです。キャッシュレスでお年玉をもらった子ども達は「すぐにゲームに課金できて現金よりもうれしい」だそうです。

 

校長室のひとりごと「初詣」

 元日、近所の櫻木神社に初詣に行きました。息子、娘はそれぞれどこか別に初詣に行ったようで、今年は妻と二人での初詣でした。まずは手水舎で口と手を清め、本殿でお賽銭を捧げてお参りする。そしてその流れで「おみくじ」を引き、帰りがけに出店で小腹を満たす…これが毎年の我が家の初詣です。初詣の由来は古く、一説によれば「歳籠り」という各家長が大晦日の夕方から元日の朝にかけて氏神様のいる神社に籠り、新しい1年間の豊作や無病息災を夜通し祈ていたという風習です。そしてこの「歳籠り」が時代の流れで、大晦日の夜にお参りする「除夜詣」と元日の朝にお参りする「元日詣」に別れ、この「元日詣」が現在の「初詣」だと言われています。

 当たり前のように引いていた「おみくじ」も歴史は平安時代まで遡り比叡山延暦寺の僧侶が中国のくじを日本版に変更したものが始まりだと言われています。この頃は「吉」や「凶」などの区別もなく書かれた内容を実行することで皆「吉」になるというものでした。

 現在では様々な工夫を凝らした「おみくじ」があって当たり前ですが、伊勢神宮には「おみくじ」が昔からありません。それは「一生に一度の憧れのお伊勢参りに大吉がないわけはない」という理由からだそうです。

ちなみに私の初詣の「おみくじ」は「大吉」でした。良い一年になりそうです。

校長室のひとりごと「七草がゆ」

 昨日1月7日は「七草がゆ」を食べて祝う「人日の節句」でした。野草である七草の生命力にあやかって一年の無病息災を願う行事です。また「七草がゆ」には、正月のお酒やご馳走で疲れた胃を休め、不足しがちな栄養を補うためとも言われています。皆さんは「七草」全てを言えますか?毎年この時期になると必死に「春の七草」を覚えていますが、一年経つと「あれ、何だっけ?」となってしまいます。春の七草は、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロの七種類です。今年は価格の高騰や、入荷できないという青果店やスーパーもあるようですが…

 この「人日の節句」に「七草がゆ」を食べるという行事は中国から伝わり、平安時代には宮中行事となり、江戸時代に入ると庶民にも広まり「七草がゆ」を食べる習慣が現代まで伝わっていると言われています。

 社会は目まぐるしく変化し、正月の風物詩「凧上げ」「羽子板」なども見かけなくなってしまいました。日常の文化が忘れ去られてしまいがちな今だからこそ、なんとか後世にも、ちょっとした伝統文化が残ってほしいと思います。

「ところで七草がゆを食べたのか?」というと、昨夜しっかりと頂きました。

(本来は1月7日の朝に食べるそうですが…)

校長室のひとりごと「新年明けましておめでとうございます」

新年明けましておめでとうございます。

いよいよ2025年令和7年、新しい一年がスタートしました。昨年は能登半島地震で始まった令和6年でしたが、今年はいったいどんな一年になるのか、期待と希望に満ち今から楽しみです。

 今年の干支は「巳」、一般的に巳年は脱皮する蛇のイメージから、「復活と再生」を意味し、「一皮剥ける」など大きく成果が現れる年、また種子ができ始める年、新しいものが誕生する年、「巳」と「実」をかけて身を結ぶ年とも言われています。

 2025年令和7年が皆さんにとって素晴らしい一年になりますように…

PS:またこれからも毎日ブログをアップします。今年もどうぞよろしくお願いします。