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校長室のひとりごと「御中」

 このブログを毎日書くにあたり、新聞記事やネットニュースなどを参考にすることがありますが、情報の真偽や偏った考えなどに惑わされず、自分の考えに基づいて書くことを心掛けています。いつものようにネットニュースを見ていると気になる記事がありました。「御中」についてです。毎年受験シーズンになると話題になりますが、出願書類等を郵送する際、高校側が封筒を準備してくれています。その封筒の表には、予め「〇〇高校入試係 行」などと印刷してあります。この封筒に出願書類を入れて送付するわけですが「 行」の字を2本線で消し「御中」と新たに書き加えることを指導しています。この「行」を「御中」に書き換えることに対してSNSでは「そんなの知らなかった」「最初から御中で印刷すれば良いのに」「学校で教えてくれれば良いのに」などの書き込みがあると記されていました。中には「日本人として知っていて当たり前」「社会人の常識」「何でも省略すれば良いわけではない」などの書き込みもあったそうです。

 今年から千葉公立高校入試でもWebによる発表なりましたが、私学ではまだ合否の結果を自分宛に郵送してくれる学校もあり、その際返信用封筒に自分の名前(宛名)を書きます。「野田太郎 行」と書くよう指導します。まさか自分に「様」を付けるわけにはいきませんから。当然、返送された時には「行」を2本線で消し「様」が付け加えられています。デジタルでのやり取りが増えている世の中ですが、アナログの良さも、更にはアナログのマナーなども引き継いでいかなければならないと感じます。