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校長室のひとりごと「鏡餅」

 今週は「正月特集」のようになってしまいますが、明日11日は「鏡開き」、正月に各家に宿っていた歳神様の滞在中の居場所とされている鏡餅を家族で分けて食べる行事です。鏡餅とはその昔、稲から作られた貴重なお餅を丸く型取り、円満に歳を重ねられますようにと願いを込めるために2段に重ねるそうです。「円満に」ということもあるでしょうが、光り輝く昔の宝である鏡は丸い「銅鏡」、そこから丸く2段に重ねるお供え餅を「鏡餅」と呼んでいるそうです。

 また、歳神様が宿っていた丸い鏡餅を家族、子供にも分け与えていたのが「お年玉」の始まりと言われています。幼い頃を思い出せば、私も正月に親戚が集まり、次から次へとちょこんと正座して新年の挨拶をかわし、「大きくなったな」などの言葉と「ポチ袋(お年玉袋)」に入ったお年玉をもらっていたものです。きっと昭和の子ども達は同様だったことでしょう。楽しみでなりませんでした。

 昨今のお年玉事情も随分と変化し、子どもはソファーでゲームしながら、スマホを通して親からキャッシュレスでのお年玉を受け取る、なんてやりとりも年々増えているようです。キャッシュレスでお年玉をもらった子ども達は「すぐにゲームに課金できて現金よりもうれしい」だそうです。