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2016年4月の記事一覧

学校 H28年度の土曜授業

土曜授業を始める前に研究主任より、本年度から本格的に全校で取り組み始めた「福中トレーニング」と土曜授業について、生徒のモチベーションを上げる説明があり、その後1年生は昨年より取り組んでいる3年生の模様を見学し、土曜授業に入りました。

学校 保護者会 全体会 校長挨拶


学年はじめ保護者会挨拶

 

 今年度、福田中学校に着任しました岡田と申します。よろしくお願いします。8年ぶりに故郷の地に戻ったという気分ですが、子どもたちも本校の教育活動も当時とはまた様変わりしており、心機一転新鮮な気持ちで取り組んでいるところです。

 

 さて、熊本で地震が頻発しており、大変心配な状況です。亡くなられた方々に哀悼の意を表するとともに、被災された方々の一日も早い回復をお祈りしたいと思います。本校は、今週火曜日に避難訓練を実施しました。その中で、自分の身は自分で守る危険回避能力を身につけること、野田市のハザードマップを確認し、身の回りの危険を把握し、正しい判断ができるようにしておくこと、自分が助かったら自分以外の人を助けることの大切さなどの話をしました。また、家屋が倒壊するほどの地震が起こった場合の、家族と落ち合う場所を特定しておくことも指導しました。ご家庭でもよろしくお願いします。なお、今月中に「地震対応マニュアル」を作成し、ご家庭にもご連絡いたします。これを機会に防災・減災についてご家族でお話し合いいただきたいと思います。

 

 日頃より、本校の教育活動にご理解・ご協力賜りまして誠にありがとうございます。言うまでもなく、学校は、子どもを自立させるためにあります。そのために、今年度重点として掲げたものは3つです。

 第一は、「生徒の声が聞こえてくる学校をつくる」ことです。それは、授業でのびのびと発言する生徒の声であり、各行事でほとばしり出る声であり、自分の意思を相手にしっかりと伝える声でもあります。授業をはじめ、生徒会や係活動・表現活動を大切にします。そこから生まれる子どもの声を大事に育てていきたいと思います。

 第二に、「どの子も安心して暮らせる学校をつくる」ことです。そのために規律を重んじます。規律は、弱い立場の子を守ります。いじめを許さない環境づくりを進めていきます。またさらに、人権意識を育てます。「自分の大切さとともに他の人の大切さを認めること」を多様な人間関係を築かせながら、丁寧に教えていきます。人の痛みを自分の痛みとしてとらえられる生徒を育てていきたいと思います。

 第三に、今日一日の学校生活を子どもに納得させ家に帰します。子どもは日々うまくいくこともあるし、うまくいかないこともあります。(我々もそうですが)うまくいったことは、大いに褒め、うまくいかなかったことは、原因をともに考えます。ときには、厳しくしかることもあります。しかし、大事にしたいのは子どもを「納得」して帰すことです。「今日一日、いいこともあったけど、うまくいかないこともあった。でも、楽しい一日だった、明日も頑張るぞ」という子に育てていきたいと思います。

 我々職員一同、精一杯頑張ります。どうぞ、ご理解・ご協力くださいますようお願いいたします。

 

 最後に、ひとつお願いがあります。冒頭のとおり、我々は子どもの自立を目指して日々教育活動に取り組みます。どうぞご家庭でも、同じ目線に立って養育されることをお願います。子どもが困っているとき、あるいは不平や不満を語っているとき、闇雲に周りを非難するのでなく、どうしたら子どもを独り立ちさせられるか、その視点に立って助言いただけるとありがたく思います。また、子どもの言っていることが、どうも腑に落ちないとか、子どもから聞く、先生の話の筋が通らないなどといったことは、遠慮なく担任までご連絡ください。もしかしたら、学校が子どもを納得させ切れていないのかもしれません。時間をかけ、子どもと話をしていきたいと思います。

 どうぞこの1年、よろしくお願いいたします。

花丸 第70回入学式





平成28年度 福田中学校入学式 岡田校長式辞

                                        2016.4.7

 

 柔らかな日差しが目に優しく、ほほをなでる風も穏やかに、まさに春爛漫の季節となりました。本校は、昭和22年に産声を上げて以来、70回目の入学式を迎えることとなりました。この福田を支える地域の皆様、保護者の皆さまに見守られながら、このように入学式を挙行できることは大きな喜びであり、感謝に堪えません。今後ともよろしくお願いいたします。

  さて、56名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんの目は、中学生になった喜びとこれからの生活への希望に満ちあふれています。その目の輝きを私はとてもうれしく思います。皆さんが今日のこのよき日を迎えたことは、ご家族にとってはもちろん、皆さんの入学を待っていた上級生や先生たちにとっても、大きな喜びです。皆さんの入学を心から歓迎します。

 人は皆、年齢とともに一歩ずつ階段を上がりながら成長していくわけですが、皆さんは今、福田中学校の一員となり、まさに成長のための一歩を踏み出しました。今日から君たちが、この学び舎で活動するのは、将来大人として生きていく「自立した人」になるための学習です。学校は、たくさんの人が生活している一つの社会ですから、教科の学習をはじめ、人として生きる上での大切なこと、必要なことを学ばなければなりません。時には、厳しい学習や鍛練も必要になってきます。それらの学習をしていくうえで基本となる大切なことを一つだけお話しします。

 それは、「まず、目の前にあることに全力を尽くす」ということです。皆さんは、自分や周りの人の行動について「よかった」とか「悪かった」とか、よく評価しますね。それはどうやって決めますか?私は、評価をする前に何よりも「まず全力を尽くしたか」が問われるべきだと考えます。全力を尽くしてもないことに、良いも悪いもありません。「評価なし」です。さらに言うと、「全力を尽くす」ことは、他人と比べることではなく、常に「自分」の中の評価として決めることです。マラソンに例えるなら、全体の中の何位という順位ではなく、何分で走れるようになったか、昨日の自分との勝負ということです。人の行動は、全力を尽くしたうえで初めて「よかった」とか「悪かった」とか評価することができるのだと思います。さらに素晴らしいことに、全力を尽くした結果なら、よい評価も悪い評価も自分の成長に役立ちます。つまり、人の成長は、常に自分の中の、「全力を尽くしたか」にかかっているのです。一日の終わりに、「今日一日、全力で生活できたか」「昨日の自分と勝負できたか」を自分に問い続けましょう。そうすることで、君たちの成長は、格段に飛躍するのです。

 新入生の皆さん、皆さんは誰にも代えることのできないかけがえのない存在です。皆さん一人一人が真に主人公として成長するために、私たちは「全力を尽くせる環境づくり」に精一杯取り組みます。そして、皆さんが日々、全力を尽くして生活できるよう、持てる力を最大限に伸ばせるようサポートします。お互いに頑張りましょう。

 保護者の皆様、お子様のご入学、おめでとうございます。微力な私どもではございますが、お預かりしたお子様が、逞しく成長するよう尽力する覚悟でございます。青年期前期に当たり、思春期の特徴として体も心も大きく成長しますが、その成長がアンバランスで、心が大きく揺れる時でもあります。お子様の健やかな成長のためには、学校とご家庭とが手を携えて歩まなければなりません。私どもの教育にご理解を頂戴しながら、ご協力、ご支援を宜しくお願い申し上げます。 

  ご来賓の皆様、本日はご多用の中、私どもの入学式にご臨席を賜りまして誠にありがとうございました。今後とも、子供達のため、福田中学校のために、宜しくご指導賜りますようお願い申し上げます。以上、式辞といたします。

平成28年度始業式

写真は着任式に続いて行われた始業式の模様です。
以下は岡田校長先生が始業式でお話しされた内容です。

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 2年生、3年生のみなさん、進級おめでとうございます。ここ数日、会議の中で、先生方から君たちの生活や学習の様子をたくさん聞いてきました。どの先生方からも君たちの活動のすばらしさを聞きました。君たちに今日ようやく会えてとてもうれしい気持ちで一杯です。

 さて、平成28年度が始まりました。この後、学級発表があって、新しい仲間や新しい先生と出会います。「始まる」っていいですね。みんな一斉にスタートです。スタートする位置はそれぞれでも、みんなで一斉にスタートします。同じスタートなら、みんな平等に時間があります。さあ、どんな一年にするのかは君たち次第です。先生方はそれを全力で応援します。

 新たにスタートするには、力が必要です。いったん止まっていた体や意識を動かすわけですから大地を踏ん張らないと力が出せません。君たちはその力を今実感しているはずです。それが新年度へのエネルギーです。今なら、自分がなりたいと思う自分に変われるかもしれません。今がチャンスです。頑張りましょう!

 新たな仲間との出会いの前にひとつだけ話があります。そのキーワードは「80%の自由と20%の奉仕」です。自分の楽しさを、自分以外の人のために20%だけ使ってあげて下さい。実は、「優しさ」とは、自分のエネルギーを誰かのために使うことなんです。

 元気のない人がいたら、笑顔で声をかけよう。困っている人がいたら、何かできることはない?と声をかけよう。コミュニケーションのとれない人がいたら、こちらから挨拶しよう。そういう優しさがあふれる出会いができたら、きっとみんなが幸せになります。ちょっとずつ勇気を持って、ちょっとずつ自分以外の人のためにできることをしましょう。そうすると自然に新しい仲間が、笑顔になるから。すると、それは人のためではなく、いつの間にか自分の喜びになるから。みなさん、是非ともいい出会いをして下さい。期待しています。

 最後に、明日は56名の新入生を迎えます。君たちのあたたかな心で迎えてあげて下さい。みんなが先輩です。そして、福田中の素晴らしさを見せつけて、中学生のすごさを見せてあげて下さい。