【3年生】GWT~牛乳パックジェンガ~
学活で「グループワークトレーニング(GWT)」を行いました「グループワークトレーニング」とは、人間関係を学ぶ体験学習のことで、「教わる」のではなく、自分自身で「ちょっとためになる」ことを体験の中から発見・再発見・再認識しようという学習方法です具体的には、4,5人程度のグループで力を合わせることで解決できる課題に取り組みます
今回は牛乳パックジェンガという課題に挑戦しました内容やルールは、以下の通りです。
この写真にある輪切りにした牛乳パックを、
この写真のように積み重ねていきます。通常のジェンガは、抜いた積み木を積み重ねていきますが、牛乳パックジェンガはシンプルに重ねていくだけです
*1回戦(個人戦)*
通常のジェンガと同様に、牛乳パックを積み重ねていって、崩してしまった人が負けです「よし!乗った!」「うわ~!崩れた~!」などと、大盛り上がりしながら取り組む子どもたち2回戦は、少し内容を変えて実施しました
*2回戦(団体戦)*
2回戦(団体戦)は、制限時間内にどれだけ高く積み上げられたかを班対抗で競いましたすると、1回戦(個人戦)とは様子が変わってきました1回戦(個人戦)は、「崩したら負け」=「相手を崩させたら勝ち」であるため、牛乳パックを乗せる際、あえて不安定な状態で乗せたり、少し形が崩れた牛乳パックを選んだりする児童がいました。「勝ちたい!」という気持ちがあれば、これは必然の行動なのかもしれませんしかし、私たち教師のねらいは2回戦(団体戦)にあります
2回戦(団体戦)は、班で力を合わせる必要があるため、自然と次の人のことを考えて、できるだけキレイな牛乳パックをバランスよく積み上げていこうとします実施後に行った振り返りでは、このことに気付いている児童がおり、これこそ「グループワークトレーニングの醍醐味だな!」と感じました
ちなみに、今回使った輪切りの牛乳パックは子どもたちが自ら切って作りました直方体のような立体的な牛乳パックをどうすればキレイに輪切りにできるのか…これも学習の1つです教師がすぐに答えを示し、正解のレールを走らせると、子どもたちは失敗をすることはありませんが、それでは「考える」ことをしなくなってしまうかもしれません。「どうすればできるのか」「どうすればもっとよくなるのか」といったことを考え、行動に移す力こそ、未来を生き抜く力につながっていくのではないでしょうかそのようなことを改めて考える機会になりました