学校長からのお話を掲載しています
第7回朝会講話「人権について考えよう」
先生方は日々の授業の中で、人権にかかわる内容に焦点を当てた授業を展開し、皆さんと共に学ぶ機会をつくっています。また、昼の放送で、人権作文集「明日へのびる」の朗読も行っています。今日の朝会講話は、この人権について取り上げ、みなさんにも考えてもらいたいと思います。
国際連合は、1948年(昭和23年)12月10日の第3回総会において、世界における自由、正義及び平和の基礎である基本的人権を確保するため、全ての人民と全ての国とが達成すべき共通の標準として「世界人権宣言」を採択しました。そして、2年後の1950年(昭和25年)12月4日の第5回総会において、「世界人権宣言」が採択された日である12月10日を「人権デー」と定めたわけです。
第64回を迎える本年度の啓発重点目標として、「みんなで築こう 人権の世紀 ~考えよう 相手の気持ち 育てよう 思いやりの心~」を掲げています。
さて、みなさんは「人権ってなんだろう」と聞かれたとき、どのように答えますか。私は次のように答えています。
・誰もが生まれながらにもつ権利
・人が人らしく生きる権利
・全ての人が幸せになれる権利
この人権は決して侵されてはならないのですが、人権が侵されている現実があります。例えば、「差別を受けた」「暴行・虐待を受けた」「いじめを受けた」「プライバシー侵害を受けた」など、あってはならないことが起きています。私たちは、決して加害者にも被害者にもなってはなりません。
人権は、誰にとっても身近で大切なものです。互いにそれぞれの人権を尊重し、幸せを思いやることが必要です。そして、日々守られていくべきものでなければならないと思います。この人権週間にあたり、「思いやりの心」「かけがえのない命」についてもう一度考えてみましょう。終わります。