学校長からのお話を掲載しています
「3年生を送る会」あいさつ
みなさん、こんにちは。本日の「3年生を送る会」の開催にあたっては、生徒会役員のみなさんが中心となり準備をしてくれました。本当にうれしく思います。
さて、平成25年がスタートして、早2か月が過ぎようとしています。「光陰矢の如し」の諺どおりです。3年生のみなさんにとっては、卒業まであと2週間余りとなりました。3年生のみなさんは、学校の顔として、常にリーダーシップを発揮し、学校全体を大いに盛り上げてくれました。部活動、委員会活動、清掃活動など、すべてにわたり、下級生をリードし、益子中生徒としての誇りある姿を下級生に態度で示してくれました。本当にありがとう。1・2年生は、みなさんの姿に勇気をもらい、あこがれを抱き、感謝しながら今日まで頑張ってきたと思います。
今日の「3年生を送る会」は、3年生のみなさんに感謝する会でもあります。本日は映画「おおかみこどもの雨と雪」を見ながら、残り少ない中学校生活の思い出を積み重ねてください。この映画のテーマは「親子」です。19歳の少女が「おおかみおとこ」と出会い、その間に生まれた「おおかみこども」の姉と弟の、成長から自立するまでの13年間を描いた作品です。
二人の「おおかみこども」が、自然豊かな田舎町で様々な人や獣と出会い、時には楽しく元気に、時には悩み傷つきながら、「自分の世界」を見つけ出すまでを描く作品ですので、じっくりと鑑賞してください。
最後に『夢待列車』を紹介して終わりたいと思います。
『夢待列車』
作詞・作曲 川村結花 歌 城 南海(きずき みなみ)
いつかサヨナラする時が 来るとわかっていても
出会い 笑い 信じることを 僕らは止(と)められない
ひとつ夜を越えるごとに
ひとつ涙の意味を知って
夢待ち駅へ 夢叶う場所へ
向かう列車にゆられながら
こころに花を くちびるに歌を
微笑みを絶やさずに
たしかなものなんてなにも ないとわかっていても
祈り 願い 道行くことを 僕らは止められない
笑い合ってぶつかり合って 過ぎて来た季節は
きっと 二度と 巡り会えない たいせつな宝物
これからどんな明日(あす)を描き
どんな景色が待ってるのだろう
夢待ち駅へ 夢叶う場所へ
向かう列車にゆられながら
荒れ野に花を かなしみに歌を
見つけながら灯しながら
いつか今日をふりかえって わかちあえますように
出会い 笑い 信じた日々を 胸に刻んでいよう
今 歩き出す 僕らの前に
時の花びらが降る
平成24年度立志式 式辞
厳しい冬の寒さに、じっと耐えてきた校庭の木々も、新しい芽を膨らませ、早春の訪れを感じさせる季節になってまいりました。 本日は、公私御多用の中を、益子町副町長 法師人弘 様 、 益子町議会副議長 黒子秀夫 様をはじめ、多数の御来賓の皆様の御臨席と、保護者の皆様の御列席を賜り、ここに、平成二十四年度立志式が、挙行できますことをうれしく思います。心より厚く御礼申し上 げます。
立志を迎えた百四十七名の立志生の皆さん、おめでとうございます。そして、保護者の皆様、誠におめでとうございます。
さて、本日の立志式は、皆さんのこれまでの成長とこれからの未来を祝福するために行うものです。また「十五にして学に志す」と言われてきたように、数え年十五歳を迎えた皆さんが、これからの自分の生き方を学び、身に付けていくという、新しい成長の出発点となる、大事な行事でもあります。
皆さんは、立志を迎えるにあたり、『立志記念文集』(大志)を発行しました。その中には、一人一人の「立志の誓い」が書かれてあります。その言葉一つ一つには、重みがあります。自分を見つめ、将来の夢や目標を実現するために、努力しようとする決意が感じられます。
「夢は口に出した瞬間から叶う」という言葉があります。ぜひとも、自分の描いた将来像に向かって、新たな一歩を力強く踏み出してほしいと思います。
ここで、幕末から明治時代にかけて、「松下村塾」を開き、多くの歴史的人物を育てた、吉田松陰の言葉を紹介します。
「志を持て 気力を養え 知識を磨け 行動せよ」 という言葉です。
吉田松陰が述べている「志」とは、世の中をよくするために、自分がすべきことは何かをしっかりと見据える「志」のことです。皆さん自身にとっては、自分を高め、自分を向上させるために、自分がすべきことは何か、と置き換えることができます。そして「志」を持ったら行動し、その実現を目指さなければ意味がありません。行動するために必要なのが「気力を養うこと」と「知識を磨くこと」です。つまり、困難なことや大変なことに、自ら取り組むことが、「気力を養うこと」につながり、学校の授業で、しっかり学ぶことが「知識を磨くこと」につながります。
今日の立志式を機会に、自分が向かう目的を見つけ将来への方向性を見定めて、自分を支える土台の基礎を築いてほしいと思います。そして、理想とする自分を思い描き、自立した益子中生を目指して、今日から行動を始めることを期待しています。
ドイツの文学者ヘルマン=ヘッセは、小説『デミアン』の中で、「すべての人間の生活は、自分自身へと向かう道である。」と述べています。自分自身を求めて真剣に生きれば、失敗したり、挫折したりしたときには、それだけ苦しみも大きいと言えます。しかし、自分なりに全力で努力したならば、それは懸命に生きた証しであり、後悔することはないでしょう。その体験は、自分自身へと向かう人生の長い道のりの一歩であるからです。
これまでの十四年間、皆さんがここまでやってこられたのは、保護者や家族、地域の方々の支えがあったからです。皆さんの成長を見守り、支えてくださった、これらの方々への感謝の気持ちを忘れず、自分の夢実現に向けた努力を続けていってください。皆さんの今後の活躍を祈っています。
結びに、本日御臨席を賜りました御来賓の皆様、そして、御列席をいただきました保護者の皆様の、本校への御支援、御協力に深く感謝申し上げ、式辞といたします。
第9回朝会講話「大切なものは目に見えない」
「大切なものはね、目には見えないんだよ。」
「目では見えない、心で探さないと。」
久しぶりにサン=テグジュペリの『星の王子さま』を読み返してみました。今でも、私たちに大切なことを教えてくれているように思います。大切なものは目に見えません。命・魂・空気・心・思い・愛などは、目には見えません。でも、確かに存在します。こういった目には見えないものを重視した豊かな価値観を昔は誰もが持っていました。
しかし、現代社会になって、私たちは目に見えるものを確実なものとして受け入れてしまっています。そして、目に見えないものを重視した豊かな価値観を忘れてしまっているように思います。
例えば、人を見るときには、見た目、格好よさ、服装、学歴などにとらわれてしまいます。その人の本質は二の次です。また、作物も見た目が良いものを作るために、農薬を使い、ただ速く効率的に育てます。これでは、作物は幸せに育ちません。幸せに育った作物の命を食べ、私たちは幸せになるのです。私たちは今、もう一度目に見えないものを重視した価値観を思い出す必要があります。幸せに豊かに生きるのにも、目に見えないものを心で感じる力が必要です。
人が美しいのは、その人がたくさんの苦しい・うれしい・悲しい経験を積んできたからです。自然が美しいのは、すべてのものが命をもって調和して生きているからです。手作りが美しいのは、作った人の思い・愛情がこもっているからです。ふるさとが美しいのは、昔のなつかしい思い出が詰まってからです。
さて、皆さんにとって、大切なものとは何でしょう。それは、友情でしょうか。それは、家族愛でしょうか。それは、人を好きになるという純粋な心でしょうか。大切なものは目に見えません。終わります。
第8回朝会講話「美しい日本語から美しい心が生まれる」
インフルエンザが流行していますので、くれぐれも健康に留意してください。決して油断せず、手洗い、うがいの励行、毎日の規則正しい生活、バランスのとれた食事、マスクの着用をお願いします。
今日は、「美しい日本語から美しい心が生まれる」というお話をします。みなさんは、日常の生活の中で、日本人の美しい礼儀作法や言葉かけなどを自然に行っています。「ありがとうございます」「すみません」などの言葉が、自然にできることは素晴らしいことです。
さて、みなさんはどんな言葉を美しい日本語だと思いますか。日本語のことを深く研究している人たちやいつも言葉を大切にしている詩人たちが、選んだ美しい日本語のベスト10は、次のようになりました。
第1位 ありがとう 第6位 さわやか
第2位 さようなら 第7位 いらしゃいませ
第3位 はい 第8位 おやすみなさい
第4位 すみません 第9位 どうぞ
第5位 おはようございます 第10位 いいえ
どの言葉も、やさしい言葉ばかりです。当たり前の言葉で、普段使っている言葉ばかりです。第1位から第10位までの言葉を、改めて声に出して言ってみると、とてもよい響きをもった美しい日本語です。美しい日本語から美しい心が生まれます。これからは、やさしくて美しいこのような言葉に自分の心をこめて話しましょう。
最後に、美しい日本語の「日常の五心」を紹介します。
☆「はい」という素直な心
☆「すみません」という反省の心
☆「おかげさま」という謙虚な心
☆「私がします」という奉仕の心
☆「ありがとう」という感謝の心
言葉は心です。言葉は人を表します。美しい日本語から美しい心が生まれるのです。
終わります。
平成24年度 第3学期始業式 式辞
13日間の冬休みは、みなさんとっていかがでしたでしょうか。3年生は私立高校の受験などに備え、健康に留意しながら、充実した日々を過ごしたことでしょう。1・2年生のみなさんも、健康に気を付けながら、勉強・部活動・お手伝いにと頑張っていたことでしょう。また、お正月ということで、来客への挨拶や家族の一員としての役割も果たせたのではないでしょうか。
さて、この冬休み中、みなさんのきちんとした行動・態度に大変うれしかったことがあります。2つのことをお話しします。
その一つは、交通事故や事件などに遭うこともなく、安全に生活できたことです。生活や交通のきまりを守り、健康安全に生活することは、人間にとって大切なことです。一生心掛けていかなければなりません。
二つ目は、みなさんの挨拶のすばらしさです。みなさんは学校以外のどこであっても、自分から挨拶をしてくれます。挨拶は社会で生きていく上での基本です。笑顔を添えたみなさんの挨拶は、温かい気持ちをプレゼントしてもらうようなうれしさが伝わってきます。
いよいよ今日から3学期です。この3学期は、みなさんにとって学年・学級の総まとめの学期でもあります。学力づくり・心づくり・体力づくりの総まとめであること、そして、自分の伸び代をどれだけ広げられたかを確認する学期でもあることは、言うまでもありません。
でも、それだけではありません。大好きな先生や大切な仲間と共に過ごし、信頼・友情・感謝の心を育ててくれたクラスの総まとめであることを忘れないでください。この3学期は、みなさんの「心のポケット」が更に膨らむよう、思い出をたくさん作ってほしいと思います。
今年は巳年(へび年)です。「巳(み)」には新たに出発するという意味があります。すなわち、昨年までに準備し蓄えた力を発揮する重要な一年となるといえるでしょう。再生の象徴といわれるヘビにあやかって、今年は、みなさんが大きな一歩を踏み出せる年であってほしいと願っています。先生たちや保護者・地域の方々は、常にみなさんを応援しています。この3学期も、自分の伸び代を広げていきましょう。終わります。
平成24年度 第2学期終業式 式辞
今日で第2学期が終わり、今年もあと6日で終わりになります。登校日は78日ありましたが、一日も休まず登校できた人は、とてもすばらしいです。自分が健康であることに自信と誇りをもってください。
さて、第2学期はみなさんの活躍の場面が多く、充実感や達成感を大いに味わうことができたと思います。例えば、秋季大運動会や聖が丘祭などの学校行事、新人各種大会や駅伝競走大会、各種音楽祭・コンクールや美術展・陶芸展など、多方面にわたるみなさんの活躍は、多くの感激と感動を与えてくれました。これらの数々の活躍はみなさんが自らの伸び代を広げ、大きく成長したことの証しです。そして、大きく成長したことの証しは、みなさんの心の成長と比例するものです。それでは、心の成長とは、具体的にどんなことでしょう。心の成長について、次の5つのことをお話しします。
1つ目は、友達の活躍や頑張りを最後までしっかりと応援できる「励ましの心」です。
2つ目は、自分から率先して掃除や委員会活動などを行い、友達を助け、責任を果たそうとする「自覚の心」です。
3つ目は、友達の折れた心に優しさを届け、立ち直らせようとする「思いやりの心」です。
4つ目は、友達のよさを認め、友達を尊重し、友達と共に生活することに喜びを感じる「信頼の心」です。
5つ目は、結果を恐れず、果敢に挑戦し、最後までやり遂げようとする「勁い心」です。
これらの心は、みなさんの伸び代を広げ、人間として大きく成長させてくれた大切な心だと思います。そして、この成長を支え、応援してくださったのは、ここにいる先生方、そして保護者や地域のみなさんであることを決して忘れてはなりません。
さて、いよいよ2013年を迎えます。「一年の計は元旦にあり」という言葉があります。正に「一年の設計図を思い描く絶好の機会」となります。3年生は、新年早々、私立高校の受験が始まります。実力を十分に発揮することを期待しています。また、2年生と1年生は、進級に向けての心の準備に入ります。更なる心の成長を期待しています。
それでは、健康に気を付け、事件・事故にあわないよう、13日間の冬休みを有意義に過ごしましょう。そして1月8日の始業式には、みなさんに会えることを楽しみにしています。どうぞ良いお年をお迎えてください。終わります。
第7回朝会講話「人権について考えよう」
先生方は日々の授業の中で、人権にかかわる内容に焦点を当てた授業を展開し、皆さんと共に学ぶ機会をつくっています。また、昼の放送で、人権作文集「明日へのびる」の朗読も行っています。今日の朝会講話は、この人権について取り上げ、みなさんにも考えてもらいたいと思います。
国際連合は、1948年(昭和23年)12月10日の第3回総会において、世界における自由、正義及び平和の基礎である基本的人権を確保するため、全ての人民と全ての国とが達成すべき共通の標準として「世界人権宣言」を採択しました。そして、2年後の1950年(昭和25年)12月4日の第5回総会において、「世界人権宣言」が採択された日である12月10日を「人権デー」と定めたわけです。
第64回を迎える本年度の啓発重点目標として、「みんなで築こう 人権の世紀 ~考えよう 相手の気持ち 育てよう 思いやりの心~」を掲げています。
さて、みなさんは「人権ってなんだろう」と聞かれたとき、どのように答えますか。私は次のように答えています。
・誰もが生まれながらにもつ権利
・人が人らしく生きる権利
・全ての人が幸せになれる権利
この人権は決して侵されてはならないのですが、人権が侵されている現実があります。例えば、「差別を受けた」「暴行・虐待を受けた」「いじめを受けた」「プライバシー侵害を受けた」など、あってはならないことが起きています。私たちは、決して加害者にも被害者にもなってはなりません。
人権は、誰にとっても身近で大切なものです。互いにそれぞれの人権を尊重し、幸せを思いやることが必要です。そして、日々守られていくべきものでなければならないと思います。この人権週間にあたり、「思いやりの心」「かけがえのない命」についてもう一度考えてみましょう。終わります。
第24回定期演奏会あいさつ
さて、本日の定期演奏会は第24回を迎え、3年生にとっては最後の演奏会となります。過日行われた「聖が丘祭」でも、吹奏楽部の演奏は会場を大いに盛り上げ、好評を博したところでございます。
今日まで、顧問の柴山教諭、那花教諭の指導の下、部長、副部長のみなさんがリーダーシップを発揮し、部員の士気を高め、日々の練習に励んできました。特に、夏に行われた第54回栃木県吹奏楽コンクールでは、努力が報われ、見事金賞を受賞することができました。また、中部地区ぐるみ体育祭等でも入場行進曲を担当するなど、地域のみなさんからも高い評価を受けています。
本日は、これまでお世話になった多くの皆様に感謝しながら、部員が一丸となって演奏します。本日の演奏会は、第1部「吹奏楽曲」、第2部「アンサンブル」、第3部「OB・OG合同演奏」の3部構成となっています。全16曲演奏しますので、最後まで楽しんでいただきたいと思います。私も十分に楽しませていただきます。
結びに、これまで本校吹奏楽部に対し御支援、御協力いただきました吹奏楽部後援会、吹奏楽部OB・OG、益子町教育委員会、地域の皆様に御礼と感謝を申し上げ、あいさつといたします。よろしくお願いいたします。
第6回朝会講話「役立たずから、役立つものへ」
10月30日に、政府は2012年度の文化勲章の受章者を発表しました。その中に、ノーベル医学生理学賞に決まった京都大学教授の山中伸弥さんが含まれています。すでにみなさんも知っているように、山中教授はさまざまな組織や臓器になる能力をもつ「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」の開発に成功しました。この細胞は、移植による再生医療への応用や、治療法の開発など医療の可能性を大きく広げました。今回のノーベル賞は開発から6年というスピード受賞となりました。
その一方で、今までやっかいなものとして、単なるゴミとして捨てられていたものが、役に立つものとして脚光を浴びています。それはカニの甲羅です。カニといえば、おいしい身を食べるもの、あるいはカニミソとして味わう、というようにもっぱら食べるものというイメージがあります。
ところが、今までゴミとして捨てられていたカニの甲羅が、手術用に使う縫合糸や、やけどの治療に利用する人口皮膚として使えるとして、注目を集めています。カニの甲羅には、アミノ酸多糖類のセルロースであるキチンという成分がたくさん含まれています。カニの甲羅の新しい使用法は、このキチンを取り出して原料とします。縫合糸をキチンで作ると、人体がもっている酵素がこの糸を分解してしまうため、抜糸の必要がなくなるのです。また、やけど治療としての人工皮膚は、キチンがもっているといわれる傷を治す力を利用するものです。
カニの甲羅は、今までゴミとして捨てていたもの。役に立たないものでした。しかし、キチンという成分に目を向けたことで、役立つものに変身したのです。ノーベル賞とはいきませんが、大発見だろうと思います。カニの甲羅は、私たちに「先入観をもたず、見方を変えろ」「発想を転換しろ」と、教えてくれているに違いありません。
終わります。
「聖が丘祭」オープニングあいさつ
みなさん、おはようございます。
待ちに待った「聖が丘祭」を迎えることができました。
この「聖が丘祭」は、
これまで取り組んできた文化面や学習面での成果を発表する、
年に一度の祭典です。
校歌の二番に、「高き文化の風かおる」とありますが、
その「高き文化」の集大成が、本日の「聖が丘祭」です。
今年度の「聖ヶ丘祭テーマ」は、
「はじける感動 あふれる笑顔 みんなでつくる聖が丘祭」です。
生徒会役員を中心に、みなさんが一丸となって準備をしてくれました。
今日は、すばらしい発表ができるだろうと確信しています。
また、今回の「聖ヶ丘祭」には、
益子小・益子西小学校のみなさんにも来ていただけるよう、
各学校にポスター(実物を見せて)を掲示させていただきました。
多くの児童のみなさんに来ていただき、
合唱コンクール、ステージ発表、部門別展示などを、
ぜひ見てほしいと思います。
それでは、この会場を中心に、校舎の隅々まで、
感動がはじけ、笑顔があふれるよう、
みんなで盛り上げ、心に残る「聖が丘祭」にしましょう。
みなさんの活躍をとても楽しみにしています。
結びに、お忙しい中、お出でいただきました、
御来賓の皆様、保護者の皆様、そして、地域の皆様に、
心より御礼と感謝を申し上げ、あいさつといたします。
第1学年「ブックトーク」
みなさん、おはようございます。今日は、ブックトークをしたいと思います。このブックトークの目的は、「その本の面白さを伝えること」「聞き手にその本を読んでみたいという気持ちを起させること」です。
ですから、 読み聞かせや朗読とは異なります。本を最初から順に読んでいくということはしません。今日紹介するのは、波田野 毅さんが書いた『世界の偉人たちから届いた10の言葉~日本への「ありがとう」』という本です。アインシュタイン、ヘレン・ケラー、ゴッホなど、10人の偉人たちが、日本のすばらしさを語っています。
その中で、ネジャッティ・ウトカン駐日トルコ大使が取り上げている「エルトゥールル号遭難事件」を紹介したいと思います。
1890年(明治23年)9月16日夜半、トルコ(オスマン帝国)の軍艦エルトゥールル号が、現在の和歌山県(串本町沖)にある、紀伊大島の(樫野埼)東方海上で遭難し、500名以上の犠牲者を出した事件です。
この遭難を知った(大島村:現在の串本町樫野)住民たちは、総出で救助と生存者の介抱に当たりました。住民は浴衣などの衣類、卵やサツマイモ、それに非常用のニワトリをも供出するなど、献身的に生存者たちの救護に努めました。
この結果、村の寺、学校、灯台に収容された69名が救出され生還することができました。この事件は、日本とトルコの友好関係の始まりと考えられています。この「エルトゥールル号遭難事件」は、トルコの教科書にも掲載され、子どもでさえ知らない者はいないほど、トルコでは歴史上重要な出来事になっています。また、トルコ人は、今でも日本が大好きです。
また、この「エルトゥールル号遭難事件」には、続きがあります。それは1985年(昭和60年)のイラン・イラク戦争における逸話です。
当時、イラクはイラン上空の航空機に対する期限を定めた無差別攻撃宣言を行いました。各国は、期限までにイラン在住の国民を軍用機や旅客機で救出したものの、日本は自衛隊の海外派遣ができないという原則のために、自衛隊機による救援が出来なかったうえ、日本航空はイランとイラクによる航行安全の保証がされない限り臨時便は出さないとしたため、イランにいる日本人は危機的状況に陥りました。
そのとき、手を差し伸べたのがトルコだったのです。トルコは「トルコ人ならだれもが、エルトゥールル号の遭難の際に受けた恩義を知っています。ご恩返しをさせていただきましょう」と言って、トルコ航空機をイランに派遣し、215名の日本人全員を救出してくれました。そのお陰で、日本人は無事にトルコ経由で帰国できたのです。
その後、1999年に起きた「トルコ大地震」の際には、日本から救援隊や医療チームが駆けつけ、救助に当たりました。トルコの人々を大変感激させました。善い行いには、善い行いが返ってきます。
エルトゥールル号遭難事件120年の節目となった、2010年は「トルコにおける日本年」とされています。
波田野 毅さんが書いた『世界の偉人たちから届いた10の言葉~日本への「ありがとう」』、この本をぜひ読んでみてください。学校の図書館にあります。以上で、ブックトークを終わりにします。
第5回朝会講話「益子町中学生海外派遣 」
みなさん、おはようございます。
いよいよ益子町中学生海外派遣の日が近づいてきました。派遣先は、平成24年度からイギリスのセント・アイヴスになりました。今回、益子中学校からは、副団長として古壕沙弥佳先生、団員として4名の生徒が参加します。
この海外派遣の目的は「外国の風土や歴史・文化を直接見聞し、また、現地の人々との触れ合いなどの体験活動を通じて、国際感覚を持ち郷土愛に優れた青少年を育成する」ことにあります。
さて、今回から訪問先がイギリスのセント・アイヴスに変わった理由をお話します。日本で初めて人間国宝になった陶芸家の濱田庄司さんと、イギリス近代陶芸の道を開いたバーナード・リーチさんの親交の出発点が、このセント・アイヴスです。
セント・アイブスはイギリス南西端に位置する海辺の町です。首都ロンドンから電車で6時間、約500㎞離れた所にある、人口約1万人の町です。
ここに、濱田さんとリーチさんは登り窯を築きました。リーチさんは、この工房で多くのイギリス人陶芸家を育てましたが、亡くなった後、工房は衰退していまいました。そこで、益子町の有志が「益子基金」を結成し、募金活動を行い、義援金を贈ったのです。
一方、東日本大震災で被災した益子参考館や登り窯などの復旧を目指す「再建基金」が設けられ、セント・アイヴスから420万円が寄贈されました。ここに、益子町とセント・アイヴスは、陶芸を絆とする交流が活発となり、友好都市を結ぶこととなりました。そこで、益子町はセント・アイヴスに中学生を派遣することにしたのです。
9月11日から9月18日までの8日間、4名のみなさんがセント・アイヴスを訪問し、リーチ工房での作陶体験や現地中学生との交流を行います。ここで、一人一人から訪問にあたっての抱負を言ってもらいますので、聞いてください。
秋季大運動会 あいさつ
みなさん、おはようございます。さわやかな秋晴れとなりました。本日は、御多用の中、益子町副町長 法師人 弘 様をはじめ、多数の御来賓の皆様の御臨席をいただき、ここに秋季大運動会を開催できますことを大変うれしく思います。ありがとうございます。
さて、生徒のみなさんは、この1週間、運動会の練習に汗を流し、一生懸命取り組んできました。最後まで全力を尽くし、決してあきらめない、みなさんの姿に、頼もしさと誇らしさを感じています。
今日は、クラスの強い団結力の下に、一人一人がもてる力を十分に発揮してほしいと思います。そして、この「聖が丘」が大声援に包まれ、誰もが充実感と満足感を味わえる、そのような運動会にしていきましょう。
ここで、保護者の皆様、地域の皆様に申し上げます。日ごろより本校の教育活動に対し、深い御理解と絶大なる御支援をいただき、誠にありがとうございます。お陰様で、生徒たちは「伸び代」を広げ、文武両道の活躍をしております。改めて皆様に御礼と感謝を申し上げます。本日の運動会、生徒たちは精一杯頑張りますので、御声援の程よろしくお願いいたします。
それでは、生徒のみなさん。前方の校舎を見てください。運動会のスローガンが掲げられています。今年のスローガンは「ガッツだぜ!目指すは勝利の大歓声」です。このスローガンは、最優秀賞に選ばれた1年鯉渕颯太さんの作品です。このスローガンをしっかりと胸に刻み、勝利の感激に浸れるよう、頑張りましょう。そして、大いに盛り上げていきましょう。終わります。
平成24年度 第1学期 終業式あいさつ
みなさん、こんにちは。終業式に臨むみなさんの立派な態度に、うれしさと喜びを感じています。今日で第1学期が終わりになります。一日も休まず登校した人は、71日登校したことになります。
この1学期を振り返り、自分の伸び代を十分に広げられたと思う人もいるでしょう。また、1学期は不完全燃焼のまま終わり、2学期に頑張ろうと心に誓う人もいるでしょう。大切なことは、「優れた人を目指し、日々努力する心」、つまり校訓「聖心」を忘れないことです。
優れた人とは、どんな人でしょう。
まず優れた人とは、授業や家庭学習に熱心に取り組める人です。そして、自分の学力や学びの伸び代を広げられる人です。例えば、この教科が得意になった、この教科は成績が上がった、学習への意欲が高まったと言えるような人です。
次に、よりよく生きる努力をすることができる人です。そして、自分の心や生活の伸び代を広げられる人です。例えば、落ちているゴミを黙って拾う、困っている人を見たら声を掛ける、あいさつや返事ができるなど、日常生活の基礎・基本が身に付いている人です。
最後に、自分の健康管理や体力づくりに進んで取り組める人です。そして、自分の健康や体力の伸び代を広げられる人です。例えば、給食を残さない、病気に罹らない、学校を休まない、体育の時間は見学しない、部活動などで頑張れる、明るく活力のある人です。
常に、校訓「聖心」を忘れず、この夏休みは学力、心・生活、健康・体力のそれぞれの伸び代を広げる努力をしていきましょう。この絶好の機会を逃さず、より計画的に、より積極的に実践してほしいと思います。
さて、終業式が終わると、緊張の中にも楽しみしている「通知表」を、担任の先生からいただきます。私も412名全員の通知表を見せてもらいました。「通知表」には、1学期の学習や生活の様子などが記入されています。通知表を見て、自分の努力の様子を確認し、次なる挑戦に向かい、心を奮い立たせてください。
いよいよ明日から42日間の夏休みです。健康に気を付け、事件や事故などに絶対あわないよう、しっかりと生活してください。有意義な夏休みにしましょう。2学期の始業式に、みなさんに会えるのを楽しみにしています。
平成24年度 選手激励会 講評
みなさん、こんにちは。ただ今は、生徒会長 根本圭也さんの激励のことばに続いて、各部の部長さんから決意発表がありました。力強く、頼もしく、立派な決意発表でした。いよいよ7月21日から夏休みに入り、芳賀郡市総合体育大会各種大会、栃木県吹奏楽コンクール、そして各種作品展やコンクール大会が始まります。
3年生にとっては、これまで積み上げてきた努力の成果を発揮する重要な大会となります。悔いのない、そして精一杯頑張ったと自負できる大会となることを期待しています。1・2年生のみなさんも、3年生と共に大会を盛り上げてください。
ここで、みなさんに三つのことをお話して、講評とします。
一つ目は、「決してあきめず、最後までやり抜こう」ということです。集中力を切らさず、最後まで自分を奮い立たせてください。
二つ目は、「自分の力を信じ、仲間を信じ、力を結集させよう」ということです。大切なのチームワークです。強い絆に支えられたチーム力を最大限に発揮してほしいと思います。
三つ目は、「一人一人が学校の代表であることを自覚し、大会に臨もう」ということです。益子中学校の生徒でよかったと思えるような大会にしてほしいです。
私は今、大きな期待に胸をふくらませています。それは、みなさんの活躍する様子が脳裏に浮かんでくるからです。先ほどの決意表明が、まさに現実となるなるよう、大いに頑張ってほしいと思います。みなさんの健闘を期待しています。
第4回朝会講話「本気(木)という一本の木を大きく育てよう」
みなさん、おはようございます。
今日は、みなさんが心にもっている、誰の心にもある、
「本気(木)」という一本の木についてお話します。
この一本の木は、勉強や部活動に打ち込むとき、
遊ぶとき、お手伝いするときなど、どんなときでも、
本気で取り組めば、大きく育っていきます。
本気で取り組めば、
自分の可能性を伸ばすことができます。
また、伸び代を広げることもできます。
ですから、厳しいこと、つらいことにも逃げないで、
どんどん挑戦してほしいと思います。
ここで、みなさんに有名な言葉を紹介します。
本気でやれば、たいていのことはできる。
本気でやれば、何でも楽しい。
本気でやれば、誰かが助けてくれる。
いよいよ7月21日から、
芳賀郡市総合体育大会が始まります。
3年生にとっては、最後の大会となります。
本気という一本の木を大きく育て、
自分に恥じない試合をしてほしいと思います。
第3回朝会講話「すぐできる最高のサービス―笑顔力」
みなさん、おはようございます。
今日は、「すぐできる最高のサービス―笑顔力」についてお話します。
笑顔には、不思議な力があります。
笑顔を向けると、相手も笑顔で返してくれます。
相手の笑顔を見れば、自分も自然に笑顔になってしまいます。
笑顔は、人の心に温もりを届けます。
どうして、そんな不思議が起こるのでしょうか。
笑顔は、人に安心感を与えるからです。
笑顔は、不安を吹き飛ばしてくれるからです。
笑顔は、心と心を結び付けてくれるからです。
笑顔は、人の心を開かせてくれるからです。
みなさんは、どう思いますか。
笑顔の素敵な人と親しくなりたいと、思いませんか。
笑顔の素敵な人のそばにいたいと、思いませんか。
笑顔で接していきましょう。
笑顔は人生のパスポートです。
益子中学校後援会総会 あいさつ
皆様、こんばんは。校長の岡でございます。本校2年目となります。皆様には、日頃より本校の教育活動に対し、温かい御支援、御協力をいただき、心より御礼と感謝を申し上げます。
去る5月6日に発生いたしました竜巻により、被災された方々には、衷心よりお見舞いを申し上げます。本校の生徒におきましても、19件が竜巻の被害を受けました。一日も早く、通常の生活に戻られることを祈っております。
新年度がスタートして、早2か月が過ぎようとしております。この間、生徒たちの活躍が随所に見られました。特に、郡市春季陸上競技大会では、男女総合準優勝という堂々たる成績を収めることができました。
また、郡市春季各種大会でも、ソフトテニス男子団体優勝、弓道男子団体優勝、バドミントン女子団体準優勝、柔道女子団体準優勝、弓道女子団体準優勝など、2つの種目で優勝、3つの種目で準優勝、また3つの種目で第3位となり、個人の種目を合わせると、多くの部が県大会出場となりました。このような活躍ができるたのも、後援会の皆様の御理解と御協力のお陰でございます。この場をお借りいたしまして、御礼を申し上げます。
さて、益子中学校では、平成24年度・25年度の2か年間、国立教育研究政策所より「魅力ある学校づくり調査研究事業」の委託を受け、調査研究を始めているところです。この調査研究は、年間30日以上欠席する生徒ですが、つまり不登校を未然に防止するために、学業指導、体験活動、小中学校の連携などを行いながら、魅力ある学校づくりを推進しようとするものであります。
本校では、過去10数年来、不登校生徒が出ております。生徒が毎日楽しく学校生活が送れるよう、これからも、目配り、気配りを忘れず、声かけを行いながら、生徒との関係性を深めてまいりたいと思いますので、御理解と御協力をお願いいたします。
結びに、各自治会長様には、毎月「学校だより」を配布していただき、改めて御礼を申し上げ、あいさつといたします。どうぞよろしくお願いいたします。
第2回朝会講話「この学校が好き」
みなさん、おはようございます。益子中では、4月から柳先生が中心となり、各学級に「心のコーナー」を設けました。そして、毎月「心に響く詩」を掲示しています。
みなさんは、その詩を見ていますか。5月は「この学校が好き」という詩です。皆さんにとって「学校」とは何ですか。
①勉強するところ
②友達とふれあうところ
③部活動を頑張るところ
④生徒会や学校・学年行事を頑張るところ
等があげられます。
昨年度、みなさんから「学級や学校は楽しいですか」という調査をしたところ、「当てはまる」「ほぼ当てはまる」と答えた人が9割近くいました。ほとんどの人が「学級や学校は楽しい」と答えてくれたことは、先ほど話した4つのうち1つでも満足してくれているのかなと思います。
先日も、地域の方々やPTAの役員さんから「益子中の生徒は、よくあいさつができ、礼儀正しいですね。」とか、「益子中の生徒は、勉強も部活動もよくがんばっていますね。」などの声を聞かせていただきました。これは、みなさん一人一人が益子中学校への愛着や誇りをもって行動しているからです。だからこそ、地域の方々も益子中学校を応援してくれているのだと思います。
また、みなさんのよさ、すばらしさは、何と言っても「素直さ」です。先生方の指導を素直に聞き入れるなど、先生とのよい人間関係を築けています。その素直さで学習成果が上がったり、生徒会や学校行事を盛り上げることができるのだと思います。その素直さで、仲間を大切にしながら、部活動やクラスの活動をがんばり、充実した1年間にしていきましょう。
それでは、最後に今月の詩「この学校が好き」を朗読します。
この学校が好き
チャイムが響く音、チョークが黒板をたたく音
放課後のグラウンドの喧(けん)噪(そう)。
──── ここは、私の学校。
いま、この学校を見つめている。
この学校の一員であることを考えてみる。
全国には一万を超える中学校があるけれども
私の学校は、いまいるこの学び舎。
先輩たちが培ってきた学校の伝統。
それを受け継ぐ私たち。
この校風を、私たちの時代にもっと素敵なものにして
後輩たちに伝えることができないだろうか?
(「心のノート」より)
PTA総会 あいさつ
保護者の皆様、こんにちは。校長の岡でございます。本日は大変お忙しい中、御出席をいただきありがとうございます。また、日頃より本校教育に対し御理解と御協力をいただき、改めて感謝を申し上げます。
生徒たちは、明るく元気なあいさつができます。そして、礼儀正しく、落ち着いた学校生活を送っていて、とても頼もしく感じています。私は、毎日、何回か各教室をまわり、生徒たちとのコミュニケーションを楽しんでいます。
ある女子生徒は私が花粉症でくしゃみをしていると、「校長先生、心配ですからマスクをしてください。」といたわってくれます。
ある男子生徒は、「校長先生、今日も決まっていますね。」と褒めてくれたので、「でも、髪の毛が薄くなってしまったんだよ。」というと、「僕の髪の毛を分けてあげます。」と、助け船を出してくれます。
また、ある女子生徒が、友達と楽しく腕を組んで歩いていたので、「どうしてそんなに楽しいの。仲間に入れて。」というと、「校長先生、一緒に手をつなごう。」と手を差し伸べてくれます。
まだまだありますが、このようなことが日常茶飯事にありますから、私は生徒たちとの会話が大好きです。毎日、学校に来るのが楽しくて仕方がありません。
さて、この1か月を振り返ってみますと、入学式をはじめ、対面式、部活動紹介、あいさつ運動、創立記念集会、生徒総会等が矢継ぎ早にありましたが、生徒たちの取り組む態度は実にすばらしく、学校全体が活気にあふれています。本当にうれしいです。
ここで、せっかくの機会ですので、少し時間をいただき、本校の学校経営の概要について、お話をしたいと思います。それでは、各学年の保護者会資料の表紙の裏をご覧ください。
本校には、校訓として「聖心」があります。これは平成16年4月1日に、第19代校長 仲田直敏 先生のもとで制定されたものです。
本校は古くから「聖が丘」と呼ばれていることから、「聖の心」、つまり「聖心」と定めたわけです。「聖」とは「優れた人」のことです。そして、「聖心」とは「優れた人を目指し、日々努力する心」のことです。この校訓は、本校生徒と職員の心の支えとなっています。
そして、この校訓の制定に伴い、学校教育目標を定めました。ご覧ください。
・自ら学ぶ生徒・・・学力(知育)にかかわるもの
・心豊かな生徒・・・徳育にかかわるもの
・たくましく生きる生徒・・・健康(体育)にかかわるもの
・郷土を愛する生徒・・・郷土愛にかかわるもの
これらの四つの教育目標を実現する生徒の姿として、設定したものが「目指す生徒像」です。
そして、今年度新たに、「目指す学校像」を設定しました。ご覧ください。四つございますが、そのうちの2つについてお話します。
まず、「生徒が行きたい学校」として、「潤いがあり、語らいのできる学校」を目指したいと思います。生徒同士、生徒と教師が安心して語らいができるような学校にしたいと思います。
次に、「保護者が通わせたい学校」として、「生徒一人一人の育ちが大切にされ、磨かれ、鍛えられる学校」を目指したいと思います。生徒の学びや育ちを保障し、情緒や知性を磨き、体を鍛えられるような学校にしたいと思います。
続いて、学校経営方針をご覧ください。
今年度も、教育的瞬間を的確にとらえ、一人一人の生徒に行き届いた指導、規律ある中での温かい指導を行い、生徒の健全な自尊感情を高め、自己確立や自己実現を図るとともに、生徒の伸び代を広げ、充実感と感動のある教育を推進したいと考えております。(共感・共汗・共歓の学校)
そのためには、より一層「魅力ある学校づくり」を推進しなければならないと思います。そこで、平成24年度・25年度の2年間、国立教育政策所から委嘱を受け、「魅力ある学校づくり調査研究事業」に取り組むことになりました。
一番下にある「努力点と具体策」をご覧ください。生徒のみなさんが、学校が好きで、毎日休まず登校し、学力づくり、心・生活づくり、健康・体力つくりに取り組めるような「魅力ある学校づくり」を進めていきたいと考えています。
最後になりますが、お子さんの教育にとって大切なことは、何と言っても、学級担任との信頼関係の下に、教育をしていただくことだと考えております。心配なことなどありましたら、どんなことでも結構ですので、学級担任に気軽にご相談いただければ幸いでございます。
本校の職員は、常に、スマイル・サービス・スピードを合い言葉に、全力で指導にあたりますので、1年間、どうぞよろしくお願いいたします。