2021年2月の記事一覧
3年生、中学校最後の期末テスト
本日10日(水)、そして明日の建国記念の日を挟み、12日(金)、3年生は中学校で最後となる期末テストが行われます。ここで、3年生には人生勉強の一環として話しておきたいことがあります。それは、ものごとの結果は不平等であるということ。平等であるべきは、機会の平等であり、これが保障されていれば、あとは個人でがんばるしかないのです。運動会でみんなで手をつないで一緒にゴールする幼稚園や小学校があるとも聞きますが、それは幼少時代限定の配慮であり、中学校そして中学校卒業後は、そうはいきません。今回のテストの結果も当然、1番から100番まで結果として現れます。しかし、機会の平等は保障されています。この場合の機会の平等とは、みんなに等しく1日24時間が与えられ、等しく学校で授業を受け、教科書もみな同じです。あとはみなさん一人一人がどれだけがんばるかなのです。試験の結果が悪いのは、自分の勉強が足りなかったから、分からないことをそのままにしておいたから、とことん追求しようとするかしないか、健康管理ができていなかったからなど、すべて個人の取り組みが問われます。これは今月26日に控えている、県公立高校の入試の結果も同じです。先ほど述べた運動会の例を考えれば分かりますが、結果を平等にしようとすれば、何らかの配慮した働きかけをしなければなりません。その行いは、やがて新たな不公正を生み出すことにつながります。ここまでを読むと、厳しい現実のように受け止める者もいるかもしれませんが、実はみなさんは既にこのような現実の中で生きてきています。部活動では、運動部の試合、文化部のコンクールなどはすべて、結果はなかなか思うようにはいきませんでしたよね。確かに人生で初めての進路選択において、結果の不平等は大きな痛みになるかもしれません。しかし、日本人は元々変化への適応力を持つ強い国民のはずだと考えます。明治の維新期そして戦後の復興期、阪神大震災や東日本大震災、この国はチャレンジ精神旺盛な人物たちを排出し、新しい社会を築いてきたのです。飯沼中で過ごした3年間では、日々の教育活動を通して、しなやかで強い人間を育て、自信を持って未来の社会に生徒を送り出すという合言葉で教育活動を行ってきました。生徒諸君には、寒風に立ち向かう力はあると信じています。(2月10日 校長)
歴史特別授業 ~春日部市神明貝塚を学ぶ~
本日は、1年生の社会科、歴史の授業の一環として、教育委員会の文化財保護課の先生方にお越しいただき、1校時から3校時までを使い、順番に3学級の指導をしていただきました。例年、小学校を中心に指導されているところを、無理を言って、中学校にレベルアップした内容のご指導をお願いしたところ、快く引き受けてくださりました。私もつい引き込まれ、時間を忘れて聞き入ってしまいました。印象的だったのは、みなさんの住む春日部市、庄和地区の神明貝塚、そして地元である米島や東中野地区にも集落があり、たくさんの出土品があること、そして近くにあった集落でも、出土した貝の種類が違うということは、何を意味しているのかなど、話を聞くだけでなく、考えさせられる内容だったこと。また、最新の進んだ研究により、縄文時代は狩猟生活というイメージが覆され、狩猟に加え、初期の農耕生活を送っていたことも分かってきたことなども印象的でした。さらに、考古学という分野も、科学技術の進歩により、社会科の歴史分野だけではなく、広きに渡る学問の分野と絡み合い発展しているということも驚きでした。実際に貝や動物の骨、石包丁や石斧、そして土器を見て、触る生徒たちの瞳は輝いていました。難しいことをわかりやすくご講義いただいた春日部市教育委員会の先生方には大変お世話になりました。楽しく興味深い授業をありがとうございました。(2月9日 校長)
三寒四温
三寒四温(さんかんしおん)という言葉を知っていますか。ちょうど今くらいの時期から3月上旬くらいまでの間、冬から春になりかけている時期に使う言葉です。三日寒い日が続くと、四日暖かい日が続く、寒い日と暖かい日が交互に訪れながらもだんだん暖かくなる頃を表す表現です。3年生は今日を入れて12日登校すると、翌日は、県公立高校の入学試験です。また、24日目の登校日が卒業証書授与式となります。さて、まだまだ寒い日も多いこの時期に思うことは、陽ざしの温かさ、ありがたさです。太陽は毎日、私達に明るい陽ざしを注いでくれます。優しく、温かく、そして時に熱く。私は太陽のような教師でありたいと思いますし、私は太陽のような親に育ててもらいました。太陽も親の存在も、ともすると当たり前すぎて、そのありがたさをつい忘れてしまうことも多いダメな私です。しかし、三寒四温のこの季節に太陽のぬくもりをありがたく感じ、そして同時に、自分を産み、育て、照らしてくれた太陽のような親に感謝の気持ちを抱きます。生徒諸君も、陽ざしの温かさを感じた時には、保護者の温かさやありがたさに思いを馳せる人になってください。(2月8日 校長)
人事を尽くして天命を待つ
人事を尽くして天命を待つという言葉を知っていますか。意味は、できる限りのことを精一杯やって、結果については天に任せて心を労しないという意味です。受験に限らず、大事な試合や発表会などを前にした者に言えることですが、できる限りのことをしているならば、後はもう流れに任せるほかありませんよね。結果を自分でコントロールするということはできないからです。自分ではコントロールできない結果について、あれこれ心配したり不安に思ったりしても、時間やエネルギーの無駄だとは思いませんか。だから、悩むことより、今できることに集中すること。このことが人事を尽くすということです。人事を尽くしているかどうかについては、自分自身に次のように問いかけてみてください。自分は、できるだけのことをしているだろうか…という問いかけです。この問いかけに対し、自分はできる限りのことをしている!と思えるならば、その調子で胸を張って努力を続けましょう。「まだまだ」「もう少し」と思うならば、さらにがんばれるはずです。そしてやりきった!という思いで本番に臨んでほしいと思います。人事を尽くして天命を待つ、この言葉を心に刻み、今を大切にし、苦しい時を乗り越えましょう!土日もがんばれ3年生!(2月5日 校長)
春日部市医療センターからお礼状をいただきました
先日、本校の生徒全員で、医療従事者の様子を特集した番組を視聴し、ささやかながら、春日部市の医療センターに応援メッセージを送らせていただきました。この行為に対し、昨日、医療センターの代表の方からお礼状をいただきました。校長としては、お礼状をお作りいただいたこと自体が余計な仕事を増やしてしまったと申し訳ない気持ちでいっぱいです。緊急事態宣言が1ヶ月の延長となりました。引き続き、マスク、換気、手洗い・消毒をきちんとやっていくことが、医療に従事する方々への支援や応援であることを忘れずに、過ごしていきましょう。
また、宝珠花地区にお住いの竹細工職人の三枝 英夫 様より、今年も落ちないトンボ、勝利を引き寄せ、つかみ取るカニ、そして今年の干支である牛をいただきました。地域の皆様に支えられ、応援していただけることに感謝です。(2月4日 校長)