2020年12月の記事一覧
2学期が終了しました
残暑の厳しい8月21日から始まった2学期でしたが、本日、お陰様をもちまして、無事に終業式を終えることができました。保護者、地域の皆様には、今学期も大変お世話になり、ありがとうございました。大変な社会情勢ではありますが、生徒達は2学期、本当によくがんばりました。まだ3学期が残っておりますが、こんなにも印象深い年は、私の教師生活の中でも他にありません。一番がんばったのは生徒達です。そして保護者、地域の皆様のご理解、ご協力がなければ、難局と言える状況の中、本校の教育活動がここまで来ることはできませんでした。また、手前みそにはなりますが、本校教職員もよくがんばってくれました。市や県の教育委員会の先生方にも、たくさんのご指導、ご支援をいただきました。多くの方々のお力添えに感謝の気持ちでいっぱいでございます。間もなく、令和2年が終わろうとしています。厳しい情勢ではありますが、だからこそ気付かされたことや、生まれた力もたくさんありました。令和3年も全力で教育活動を行ってまいります。どうか飯沼中学校へのご理解、ご協力、ご鞭撻のほど、お願い申し上げます。それではよいお年をお迎えください。(12月24日 校長)
2学期終業式 校長式辞 ←クリック
春日部イオンモール未来屋書店様より本をいただきました
春日部イオンモール未来屋書店様主催の本のアンケートに過日参加し、本日、未来屋書店様より、本校の人気トップ3になった本をいただきました。図書室に置きますので、生徒のみなさん、冬休みに読んでみてはどうでしょうか。(12月23日 校長)
いきいき子育て 22 中学生らしく2学期をまとめられました
昨日を持って2学期の給食が終了し、今日からは半日の日課となります。昨日は、12月23日から1月3日まで、部活動をはじめとする諸活動を停止するというお知らせをいたしました。これは、現在の社会情勢を鑑み、年末年始の医療崩壊のリスクを、国民一人一人が考え、感染拡大の防止に努め、命を最優先した行動をしようというものです。そうすることが医療従事者に対する何よりもの支援だと考え、本校におきましても、部活動の意義は十分認識しているところですが、国民、県民、市民の一人として、感染拡大防止の一助とするために、23日からの諸活動を停止といたしました。年末年始はご家族で、穏やかに過ごしていただきたいと思います。また、受験を控えた3年生につきましては、勉強をがんばらせると共に、健康管理につきまして、特段のご配意をお願いいたします。
2学期の成長を感じた学年集会
本日は、学年集会、学活、大掃除を行いました。各学年ともに、学年集会や学活では、生徒達の2学期の成長を強く感じる素晴らしい運営や発表を見ることができました。2学期は、新型コロナウイルスの影響で、様々な行事が中止となりましたが、生徒達は明るく元気に過ごし、本校教職員は、生徒達を思い、知恵を出し、汗を流し、創意工夫を重ねて生徒と向き合いました。3学期も引き続き、先行き不透明な社会情勢ではありますが、感染拡大防止に努めながら、精一杯教育活動を展開してまいります。明日の終業式もよろしくお願いします。(12月23日 校長)
いきいき子育て 21 親知らず、子知らず
親の心子知らず、子の心親知らず
3年生のお子さんの心の中は、「もうすぐ受験だ、がんばらなくちゃ」という気持ちと、「合格することが出来るのだろうか…」という不安な気持ちと、他にも色々な思いが入り交じり、頭の中がパニック状態になっている子もいるかもしれません。3年間の中学校生活を振り返って、ああしておけばよかった、こうしておけばよかったと反省する者もいるかもしれません。一方、親御さんの心の中では、自分の子供は可愛いし、うちの子は絶対にこの壁を乗り越えてくれると信じる気持ちと、この大事な時期になんでテレビを見ているの?友達と遊びに行くの?ゲームやってんの?ちっとも勉強しないんだから…という気持ちが入り交じり、訳もなくイライラし、ついつい厳しい言葉が飛び出すこともあるかもしれませんね。私達教師も、生徒はみんな可愛いし、何とかしてあげたい、できることならみんな合格してほしいと願っています。ここで、これから先、お家の方にお願いしたいことは、あまりガミガミものを言わずに、栄養を考えた食事を作り、お子さんの健康に気を配ってやってほしいということです。学校の役割は、3年間中学校でがんばってきたことを高校の先生にわかってもらえるよう、一生懸命に調査書や推薦書を作成することです。生徒と保護者と教師の三者が、それぞれの役割を理解して事に当たれば、厳しい壁も乗り越え、15の春を迎えることができるのではないかと考えます。クラスには色々な生徒がいます。県立一本の生徒もいれば、県立を含め4、5校受験する生徒もいます。私立を単願で受験する者もいます。県立の二次募集まで行くかもしれない者もいます。道は色々あっても、目指すゴールはみな同じです。義務教育を終え、15の春を希望に満ちて迎えることです。残された中学校生活、9ヶ年の義務教育を最高の形でまとめ上げて、有終の美を飾ってほしいものです。そのためにも冬休みをしっかり過ごすことが大切です。(12月22日 校長)
今日は2学期最後の給食、クリスマス献立でした(「給食と昼休みの部屋」もご覧ください)
2学期もいよいよ最後の週です
先日、いよいよ12月ですと言っていたのに、早いもので、2学期も最後の週となりました。色々あった2学期のまとめにつきましては、終業式の日に話す予定です。今日は、月日が経つのは早い、ということを改めてみなさんに感じてもらい、だからこそ、一日一日を大切に過ごすことがいかに大事かを考えてもらいたい。この調子でいけば、あっという間に冬休みが終わり、すぐに春になることでしょう。一日一日を大切に、よく考え、できることを精一杯やることで、迎える春も違ってくるはずです。2学期も今日を入れてあと4日。一日一日をしっかりとやり切ることが大切です。(12月21日 校長)
北風と太陽のはなし
寒波の影響で、寒い日が続いていますね。昨日は冷たい北風の吹く一日でした。そこで…、イソップ物語の中に、「北風と太陽」という話があります。ある日、北風と太陽が力比べをすることになりました。そこへたまたま、コートを着た1人の旅人が通りかかりました。そこで北風と太陽は、「あの旅人のコートを脱がせた方が勝ち」ということに決め、さっそく力比べをはじめました。最初に北風が、冷たい風を激しく旅人に吹きかけました。しかし、旅人はコートのえりを立て、しっかりとコートの前を合わせて、吹き飛ばされまいとします。北風が懸命になって力を入れれば入れるほど、旅人はコートをしっかりと押さえつけ、離しません。とうとう力つきた北風は太陽と交代しました。太陽は、暖かい日差しを優しく旅人にあてます。どんな強風にもコートを離さないでいた旅人でしたが、ポカポカと暖かい太陽の光を浴びて、身も心も温まり、ついにコートを脱いでしまいました。この北風と太陽の話は例え話です。一般的な解釈は、北風は冷たく厳しい非難や押しつけをあらわし、太陽の光は、温かい思いやりや賞賛をあらわしているということです。人を変えようと思ったとき、北風のようにピューピュー吹いても人は受け入れてくれません。また逆に、暑くてもコートを脱がないような人は、人の気持ちやアドバイスを受け入れないのでこれも良くありません。人間関係を温かく、素敵なものにするには、言う側は、相手の立場に立った温かな言葉や態度で、また言われた側は、素直な心で受け入れるようにしましょう。一週間お疲れさまでした。(12月18日 校長)
生徒諸君へ 朝活のすすめ
今日は、学校の脇にある用水路の水が凍っていました。厳しい寒さが続いています。健康に気をつけて過ごしましょう。さて、人はみな平等に1日24時間という時間を生きています。私は子供の頃から朝早く起きる人間でしたので、当時、勉強も朝にやっていました。教師になってからも、毎朝早く学校に行き、まず、職員の一員として、職員室のゴミを集め、お湯を沸かしていました。それが終わると、自分で決めた日課であった学級通信を書き、その後、部活動の朝練習でグランドに出ていました。今は、朝4時半に起き、洗濯物を干し、ごみを出して、5時半頃家を出て、6時ごろ学校に到着します。2つの新聞に目を通し、教育関係の記事があれば、職員に紹介する準備をします。それから学校のホームページの給食のページの準備をし、それが終わると、学校を出て、健康づくりも兼ねて、学区の地域を日ごとに違うコースを歩いて回り、最後に川辺小学校の交差点で立哨指導をして学校に戻ります(約1時間)。そうしていよいよ、学校が始まります。朝は、夜と違い、頭や体の疲れが取れていて、外の空気は澄み、何をするにも、とても気持ちよく、そして効率よく進みます。部活動の朝練習、3年生の朝勉強、飯中生みんなが毎朝取り組んでいる朝読書など、生徒諸君には、ぜひ、朝のちょっとした時間を活用して、何かに真剣に取り組んでみることを勧めます。「毎日のちょっと」が続けば、きっと目に見える結果となって表れますよ。(12月17日 校長)
今日は朝の特集です。
生徒諸君へ 負ける練習
負ける練習
柔道の基本は、受け身です。受け身とは、投げ飛ばされる練習です。人の前でたたきつけられる練習、人の前でころぶ練習、人の前で負ける練習です。つまり、人の前で失敗をしたり、恥をさらす練習です。自分の格好の悪さを人前でさらけ出す練習、それが受け身です。そして、長い人生には、格好良く勝つことよりも、ぶざまに負けたり、だらしなく恥をさらしたり、思い通りにいかない事の方がはるかに多いのです。そして、負け方や受け身の取り方が本当に身についた人間が、苦しみに耐え、人の胸の痛みを心から理解できる、優しく温かい人間になれるのです。格好良く見られたい。格好悪いことはしたくない、ちょうどみんなはそういう年頃ですよね。とってもよくわかります。でも、格好悪く投げ飛ばされることだってたくさんあり、その時に受け身ができないと大きなけがをしてしまいます。昔、公式戦で1度として負けることなく引退した、柔道の山下 泰裕さんは、引退するときに、「自分は幸いなことに、負けることなく引退するわけだが、これから指導者として、負ける辛さや苦しさを知らずに引退することはとても心配なことだ」というようなことをおっしゃったことがありました。たまには派手に投げ飛ばされて負けたっていいのです。その事が必ず役に立つのですから。投げられまい、投げられまいとするよりも、投げられたときに受け身をとり、すぐ体勢を立て直す。そんな人になりたいものですね。(12月16日 校長)
いきいき子育て⑳
波騒は世の常である
吉川英治の小説の傑作「宮本武蔵」の最後に、次のような文があります。「波騒(なみざい)は世の常である。波にまかせて、泳ぎ上手に雑魚は歌い、雑魚は踊る。されど誰が知ろう、百尺下の水の心を。水の深さを」佐々木小次郎との巌流島の決戦で終局を迎えた後に続くこの作者のメッセージは、混乱の極みにある今の時代にも通じるのではないかと思います。私が解釈するに、国や社会も、個人の人生にしても、いい時もあれば、悪い時もある。「波騒は世の常である」とはまさにこのこと。その際、多くの人は、その時々の浮き沈みに一喜一憂するが、悠然たる底の水の流れを知れば、落ち着いて行動できるはずだ、ということです。新型コロナウイルスの影響で、国がまた動きを示しました。学校教育もどうなっていくのかまったく先行き不透明です。しかし、私は困難な事態に直面した時、「すべてが人生勉強」と思うようにしています。そうしてよく考え、よく情報を収集し、勇気を持って事にあたれば、自然に打開策は見えてくると考えています。今年度様々な行事が中止となりましたが、本校教職員の知恵と汗、創意工夫で代替行事を行い、例年と同じかそれ以上の教育効果を発揮できたと考えています。3年生の進路についても、親や教師は人生の先輩として、大きく構えて指導にあたりたいものです。(12月15日 校長)
見える学力、見えない学力
見える学力、見えない学力
現在進行形の表現ができるようになった。因数分解の計算が解けるようになった。シャトルランで目標を達成することができた。これらは、すべて見える学力です。授業でやっていることであり、テストで確かめられること。手のひらの裏側には手の甲があるように、見える学力の裏側には見えない学力というものがあります。「ありがとう」、「ごめんなさい」と素直に言える。ゴミが落ちていたら拾う。元気に「おはよう」って声がかけられる。「わー、花がきれい」と感じる心など、これらは見えない学力です。人の優しさや思いやり、ボランティア精神、心のたくましさ…こういったものは机の上ではなかなか身に付かない見えない学力です。机の上の勉強も大切です。またその土台となる人間の芯である、見えない学力も大切です。大切なものを見失わないようにしないといけませんね… (12月14日 校長)