2021年10月の記事一覧
大人になる No52
【 稽古とは 】
大相撲で史上最多の優勝45回を誇る、第69代横綱白鳳が、先日現役引退を発表しました。15歳で相撲部屋に入門し、通算1187勝、優勝45回、横綱の在位は約14年に渡る84場所で、いずれも史上最多を記録した大横綱がついに土俵を去ることになったのです。その引退会見で、「若い世代へのメッセージやエールは」との質問に、「基本を大事にして、まずは型をつくって、その型ができた時に型を破る、まさに『型をもって、型にこだわらない』これができれば、必ず強くなっていくんじゃないかなと思います。相撲人生の中で、たくさんの技を持っている人はひとつも怖くなかったです。型をもっている人が怖かったです」と語っていた。大横綱の思いをすべて理解することなど到底できないとは思いますが、がんばって理解しようと努めてみました。力強さはもちろん、卓越した技を兼ね備えた白鳳だからこそ、相撲道の神髄を基本と型をもって言い表したように思えました。
さて、芸ごとや武道の練習を「稽古(けいこ)」と言いますね。生徒諸君は漢字の意味を考えたことはありますか。古(いにしえ)を稽(かんがえる)ということなんですね。古いものは歴史を経て出来上がった1つの完成形という価値観であり、歴代の名人や達人を手本に、先人の道に倣い(ならい)、一歩でも近づくよう努力を重ねることが稽古するということなのです。難しい技は、きちんとした基本があってこそ身に付けられるものであり、まず、基礎基本を身に付けたうえで創意工夫を加えて発展させていくのです。いかなる時代にも忘れてはならないことなのだと思います。私も校長室に掲額されている歴代の校長先生方から改めて思いを学ばせてもらおうと思いました。
さて、君達「中学生」の稽古とは、誰から何を学ぶことなのでしょうか…。(10月22日 校長)
令和3年度埼玉県歯・口の健康啓発標語コンクール入選作品の紹介です。
入選 3年2組 佐藤 結羽 さん:
「心から にっこり笑える 自慢の歯」
入選 3年3組 吉川 遥仁 さん:
「面倒くさい それが虫歯の えさになる」
おめでとうございます。