2021年10月の記事一覧
大人になる No55
【 恋をすること、そして失恋をどうとらえればいいのか 】
人は誰でも、相手の性別や年齢に限らず、魅力を感じた人を好きになるものです。その人のことをもっとよく知りたい、もっと話したい、一緒にいたいと思うものです。中学生である君達ならば、人を好きになることはとても自然でよくあることです。言葉が適切かどうかわかりませんが、いわゆるお付き合いをする中学生もいますよね。電話で話したり、SNSでコミュニケーションをとったり、放課後一緒に帰ったり…その人のことを考えると気持ちがときめきますよね、その気持ちよく分かります。でもね…、普通に考えたら、人は恋のほとんどを失恋(恋が終わること)で終わります。運命の人と中学校で出会い、結婚し、死が2人を分かつまで一緒という人はほとんどいません。でもだからと言って、恋をすることに憶病になる必要はありません。失恋は、傷つく痛みより、(後々になって分かることですが)得るものの方が絶対に多いからです。いつか本当に愛し合える人と巡り会い、幸せになるために必要な人生勉強の機会だと考えてください。あなたが人を好きになったことを後悔する必要なんてありません。好きになれる人と出会えた。失恋し、こんなに悲しくなるほどに…。それだけでも自分をほめるべきです。
また、誰でも心の中に忘れられない人の1人や2人はいるものです。たとえ今、幸せな結婚をしている人でも、みんなそうです。忘れる必要などないのです。自分の心のアルバムにしまっておけばいいのです。そして別の人と出会い、その人と新しい幸せを築いていけばいいのです。人生で好きになった人はたった1人なんて淋しいではありませんか!たくさんの人と出会い、恋をし、別れた方が経験豊かになって楽しいでしょ!学ぶことも多いはずです。失恋し、一時は傷ついて…、そういうことを繰り返し経験して、やがていいパートナーといい関係が築けるようになるのです。そのためにも、失恋は必要なことです。みんなどんどん人を好きになって、どんどん失恋すればいいのです。決して恐れてはいけませんよ。
ただし、ただしです!そのことで勉強の成績が下がったり、部活動に打ち込めなくなったりするようならば、付き合い方を考え直さなければなりません。お互いの存在がお互いを高める良い関係でないならば、付き合う意味も価値もありません。最後に、もし恋のライバルがいても、その人の悪口を陰で言ったり、嫌がらせをしたりなど心の醜い(みにくい)ことは決してしてはいけません。学校はそれをいじめと判断しますが、それ以前に、人として恥ずべき行為をするなといいたい。今日は恋と失恋の話をしました。(10月28日 校長)
JA主催 第46回「ごはん・お米とわたし」作文・図画コンクール
作文の部 優秀賞 3年3組 岡部 華怜 さん おめでとうございます!