飯中 Now
いきいき子育て 21 親知らず、子知らず
親の心子知らず、子の心親知らず
3年生のお子さんの心の中は、「もうすぐ受験だ、がんばらなくちゃ」という気持ちと、「合格することが出来るのだろうか…」という不安な気持ちと、他にも色々な思いが入り交じり、頭の中がパニック状態になっている子もいるかもしれません。3年間の中学校生活を振り返って、ああしておけばよかった、こうしておけばよかったと反省する者もいるかもしれません。一方、親御さんの心の中では、自分の子供は可愛いし、うちの子は絶対にこの壁を乗り越えてくれると信じる気持ちと、この大事な時期になんでテレビを見ているの?友達と遊びに行くの?ゲームやってんの?ちっとも勉強しないんだから…という気持ちが入り交じり、訳もなくイライラし、ついつい厳しい言葉が飛び出すこともあるかもしれませんね。私達教師も、生徒はみんな可愛いし、何とかしてあげたい、できることならみんな合格してほしいと願っています。ここで、これから先、お家の方にお願いしたいことは、あまりガミガミものを言わずに、栄養を考えた食事を作り、お子さんの健康に気を配ってやってほしいということです。学校の役割は、3年間中学校でがんばってきたことを高校の先生にわかってもらえるよう、一生懸命に調査書や推薦書を作成することです。生徒と保護者と教師の三者が、それぞれの役割を理解して事に当たれば、厳しい壁も乗り越え、15の春を迎えることができるのではないかと考えます。クラスには色々な生徒がいます。県立一本の生徒もいれば、県立を含め4、5校受験する生徒もいます。私立を単願で受験する者もいます。県立の二次募集まで行くかもしれない者もいます。道は色々あっても、目指すゴールはみな同じです。義務教育を終え、15の春を希望に満ちて迎えることです。残された中学校生活、9ヶ年の義務教育を最高の形でまとめ上げて、有終の美を飾ってほしいものです。そのためにも冬休みをしっかり過ごすことが大切です。(12月22日 校長)
今日は2学期最後の給食、クリスマス献立でした(「給食と昼休みの部屋」もご覧ください)
2学期もいよいよ最後の週です
先日、いよいよ12月ですと言っていたのに、早いもので、2学期も最後の週となりました。色々あった2学期のまとめにつきましては、終業式の日に話す予定です。今日は、月日が経つのは早い、ということを改めてみなさんに感じてもらい、だからこそ、一日一日を大切に過ごすことがいかに大事かを考えてもらいたい。この調子でいけば、あっという間に冬休みが終わり、すぐに春になることでしょう。一日一日を大切に、よく考え、できることを精一杯やることで、迎える春も違ってくるはずです。2学期も今日を入れてあと4日。一日一日をしっかりとやり切ることが大切です。(12月21日 校長)
北風と太陽のはなし
寒波の影響で、寒い日が続いていますね。昨日は冷たい北風の吹く一日でした。そこで…、イソップ物語の中に、「北風と太陽」という話があります。ある日、北風と太陽が力比べをすることになりました。そこへたまたま、コートを着た1人の旅人が通りかかりました。そこで北風と太陽は、「あの旅人のコートを脱がせた方が勝ち」ということに決め、さっそく力比べをはじめました。最初に北風が、冷たい風を激しく旅人に吹きかけました。しかし、旅人はコートのえりを立て、しっかりとコートの前を合わせて、吹き飛ばされまいとします。北風が懸命になって力を入れれば入れるほど、旅人はコートをしっかりと押さえつけ、離しません。とうとう力つきた北風は太陽と交代しました。太陽は、暖かい日差しを優しく旅人にあてます。どんな強風にもコートを離さないでいた旅人でしたが、ポカポカと暖かい太陽の光を浴びて、身も心も温まり、ついにコートを脱いでしまいました。この北風と太陽の話は例え話です。一般的な解釈は、北風は冷たく厳しい非難や押しつけをあらわし、太陽の光は、温かい思いやりや賞賛をあらわしているということです。人を変えようと思ったとき、北風のようにピューピュー吹いても人は受け入れてくれません。また逆に、暑くてもコートを脱がないような人は、人の気持ちやアドバイスを受け入れないのでこれも良くありません。人間関係を温かく、素敵なものにするには、言う側は、相手の立場に立った温かな言葉や態度で、また言われた側は、素直な心で受け入れるようにしましょう。一週間お疲れさまでした。(12月18日 校長)
生徒諸君へ 朝活のすすめ
今日は、学校の脇にある用水路の水が凍っていました。厳しい寒さが続いています。健康に気をつけて過ごしましょう。さて、人はみな平等に1日24時間という時間を生きています。私は子供の頃から朝早く起きる人間でしたので、当時、勉強も朝にやっていました。教師になってからも、毎朝早く学校に行き、まず、職員の一員として、職員室のゴミを集め、お湯を沸かしていました。それが終わると、自分で決めた日課であった学級通信を書き、その後、部活動の朝練習でグランドに出ていました。今は、朝4時半に起き、洗濯物を干し、ごみを出して、5時半頃家を出て、6時ごろ学校に到着します。2つの新聞に目を通し、教育関係の記事があれば、職員に紹介する準備をします。それから学校のホームページの給食のページの準備をし、それが終わると、学校を出て、健康づくりも兼ねて、学区の地域を日ごとに違うコースを歩いて回り、最後に川辺小学校の交差点で立哨指導をして学校に戻ります(約1時間)。そうしていよいよ、学校が始まります。朝は、夜と違い、頭や体の疲れが取れていて、外の空気は澄み、何をするにも、とても気持ちよく、そして効率よく進みます。部活動の朝練習、3年生の朝勉強、飯中生みんなが毎朝取り組んでいる朝読書など、生徒諸君には、ぜひ、朝のちょっとした時間を活用して、何かに真剣に取り組んでみることを勧めます。「毎日のちょっと」が続けば、きっと目に見える結果となって表れますよ。(12月17日 校長)
今日は朝の特集です。
生徒諸君へ 負ける練習
負ける練習
柔道の基本は、受け身です。受け身とは、投げ飛ばされる練習です。人の前でたたきつけられる練習、人の前でころぶ練習、人の前で負ける練習です。つまり、人の前で失敗をしたり、恥をさらす練習です。自分の格好の悪さを人前でさらけ出す練習、それが受け身です。そして、長い人生には、格好良く勝つことよりも、ぶざまに負けたり、だらしなく恥をさらしたり、思い通りにいかない事の方がはるかに多いのです。そして、負け方や受け身の取り方が本当に身についた人間が、苦しみに耐え、人の胸の痛みを心から理解できる、優しく温かい人間になれるのです。格好良く見られたい。格好悪いことはしたくない、ちょうどみんなはそういう年頃ですよね。とってもよくわかります。でも、格好悪く投げ飛ばされることだってたくさんあり、その時に受け身ができないと大きなけがをしてしまいます。昔、公式戦で1度として負けることなく引退した、柔道の山下 泰裕さんは、引退するときに、「自分は幸いなことに、負けることなく引退するわけだが、これから指導者として、負ける辛さや苦しさを知らずに引退することはとても心配なことだ」というようなことをおっしゃったことがありました。たまには派手に投げ飛ばされて負けたっていいのです。その事が必ず役に立つのですから。投げられまい、投げられまいとするよりも、投げられたときに受け身をとり、すぐ体勢を立て直す。そんな人になりたいものですね。(12月16日 校長)