飯中 Now
大人になる No1
昨年度、このブログで「いきいき子育て」シリーズを立ち上げ、保護者の皆様にメッセージを送りました。今年は生徒に向けて、大人になるためのヒントを発信していこうと考えています。
【感情は自分のもの Part.1】
保護者世代にヒットした、宇多田ヒカルのアルバム“ファーストラブ(First Love)”に入っている、 “Time will tell (時間がたてばわかる)”という曲があります。その曲は「泣いたって 何も変わらないって言われるけど 誰だって、そんなつもりで泣くんじゃないよね」というフレーズからはじまり、「だから今は泣きたいだけ泣いていい、もっと、もっと、もっと」で終わります。まさにそれが今回、私が生徒諸君に伝えたいことです。
うれしくて笑ったり、ワクワクしたり、ドキドキしたり、ハラハラしたり、恥ずかしかったり、緊張したり、悲しくて泣いたり、怒ったり、落ち込んだり、好きになったり嫌いになったり、申し訳ないと思ったり、うらやましいと思ったり、後悔したりと、私たちは本当に色々な感情とともに生活しています。そうした感情がないとしたら、私たちの生活はとても味気ないものになってしまうことでしょう。むしろ感情にこそ、その人らしさが表れているといえるのではないでしょうか。
自分の感情は、周りから否定されそうになっても自分で大切にしてよいし、また相手の感情も大切にしましょう、というのがアサーションという考え方です。実際、宇多田ヒカルの曲のように「泣いたって何も変わらない」と言われたり、「くよくよしたってはじまらない」などのアドバイスを受けたりすることもあるかとも思います。自分でも泣いたり、怒ったりすることを恥ずかしいと思っている人もいるかもしれません。そういうとき「泣いたって何も変わらない」といわれても、涙がでるほど悲しいという今の思いは自分のものなのだし大切にしてよい、ということを思い出してもらえたらと思います。だから「今は泣きたいだけ泣いていい、もっと、もっと、もっと」ということなのです。自分を大切にする、そして同時に相手をも大切にする、これが一番の基本だと私は思います。つづく(4月16日 校長)
保護者会ご出席ありがとうございました
本日は、ご多用の中、保護者会のためにご来校いただきましてありがとうございました。本来ですと、授業参観を行っていただいた後に保護者会を行うのですが、新型コロナウイルスがここへきて、また勢いを増している状況です。教室の中に生徒と保護者が数十名いる状況は作れませんので、ご了承ください。さて、今回の保護者会は、1、2年生につきましては各教室、3年生につきましては体育館にて行いました。私はそれぞれの学年のあいさつを主任に依頼され、3つのあいさつ文を作成し、1、2年生については、昨日録画をしたものを本日流しました。3年生につきましては体育館にて直接挨拶をさせていただきました。各学年共通で話した内容をお示ししますと、①学校と保護者・地域がベクトルを合わせた協力体制を取ること。同じ方向に力を合わせなければ、効果がなくなってしまったり、違う方向に進んでしまったりしますので、注意が必要です。②新型コロナウイルスは解決していない。それどころか変異種が現れたり、新規感染者も再度の増加傾向にある。今年は、コロナをより正しく理解し、感染防止対策をしっかりと講じ、教育活動のやり方を工夫して前に進めたい。そのための行事計画を立てている。しかし、昨今の状況を考えると、昨年度同様、結果的にすべて中止となることも否定はできない。宣言の有無や波は、人間側の意識や行動によるものである。宣言の有無に関わらず、国民一人一人が感染防止対策を意識した生活をするべきであり、学校も今後、これまで同様しっかりと子供を指導していく。また、子供の感染ルートは、家庭内での感染が圧倒的に多い。ご家族が家庭内にウイルスを持ち込み、マスクを着けない食事どきにコミュニケーションを取ることで家庭内感染をするので、ご家庭内でも感染防止の意識を高めた生活をお願いしたい。③学校で行う授業は、文部科学省の検定を受けた教科書を使い、時数なども全国共通である。教え方もよく研究されている。学力の差がつくのは、家庭学習のやり方が大きな要因の1つであると考える。学びとは、量より質であることは間違いないが、中学生は学びの土台づくりの時期であり、基礎・基本の定着には、一定の量を目安にすることも必要である。個人差もあるが、塾なども含めた最低ラインをあえて示せば、学年の数字の時間は取り組みたい。3年生ならば一週間で約20時間(1年生は約7時間、2年生なら約15時間)は家庭学習をしなければ、テストで測れる学力の他の生徒との相対的な成績はおいて行かれることになる。また、ゲームや動画ばかり見ている生徒は、字を読まないため、読解力が著しく成長しない。読解力と学力の相関関係は論証も実証もされているため、ご家庭でも積極的に読書をする環境を作っていただきたい。以上となります。1年間どうぞよろしくお願いします。(4月15日 校長)
基礎・基本を大切に ~1年生も今日から教科の授業がスタート~
春を迎え、スポーツ選手たちの活躍が注目を集めています。水泳の池江璃花子選手やプロゴルファーの松山英樹選手など若い選手の世界をリードする活躍が期待されていますね。また、野球の選手もJリーグの選手もカッコ良い、素晴らしいプレーを日々披露していますね。実はプロ、アマを問わず一流の選手達は、基礎的な練習を非常に大切にしています。野球で言えばキャッチボールやトスバッティング、サッカーで言えばパスやトラップ、ドリブルなど基礎的なことを本当に大切にし、繰り返し練習しているそうです。
では君達中学生にとっての基礎・基本とは何でしょうか?それは、基本的な生活習慣の確立です。具体的には、①時間を考えて行動する、②あいさつや号令がしっかりできる、③授業や家庭学習を大切にする、④係の仕事や掃除をさぼらずにやる、などがあげられます。これらのことを日々意識して行うことが大切です。これらのことがしっかり出来れば、学習も部活動も自然と目に見える結果となって表れます。基礎・基本を大切にして、中学生として大輪の花を咲かせてください。(4月14日 校長)
新入生オリエンテーション
本日は1、2時間目を使い、新入生オリエンテーションを行いました。そこで私は2つの観点でとても感心しました。1つは、新入生の聴く態度が素晴らしかった。まだ緊張しているし、新入生はそんなもんだという思いを大きく上回るほどの素晴らしい態度で、新しい学校生活へ真剣かつ興味津々な前向きな態度が伺えました。2つ目は生徒会の生徒達が大変立派な姿を見せてくれたことです。新入生たちが憧れてしまうほど先輩らしい挨拶や説明だったことです。新入生たちは、上級生の立派な姿や説明を見聞きして、中学校生活のレベルの高さに身が引き締まり、また自分たちの学校生活への希望をしっかりと持つことができました。素晴らしい新入生オリエンテーションでした。(4月13日 校長)
身体測定と避難訓練
本日は、学校全体で行う行事が2つありました。1つ目が身体測定です。体育館と保健室を会場に、身長、体重、視力、聴力などを測定しました。生徒一人一人が自分の身体の成長を知るとともに、健康への関心を高めたり、健康であることに感謝したり、命を大切にする態度を養うことが目的です。2つ目は、避難訓練です。本日は年度当初ということで、避難経路を知ることが第一の目的でした。どの学年、どのクラスも真剣な態度で訓練に臨むことができました。校庭に避難後、教頭先生から講評をいただきました。自分の身は自分で守ることは当然ですが、中学生は、場合によっては、周りの人を助けたり、災害発生後に力仕事を担ったりするなど、地域社会への貢献をしてほしいとの話がありました。身体測定と避難訓練、一見、全く違う活動に思えますが、大切な命を考え、見つめるという共通のねらいがある活動を行った日でした。ご家庭でも身体測定の結果や災害発生時の避難等について話をしてください。(4月12日 校長)